木山捷平全詩集
詩集 野
飯を食ふ音
つるみとんぼ
電信工夫
地球よ廻転を止めろ
ふらふらと
小便袋
失業者の夕暮
犬ころ
ふるさと
かかあ
秋
その女は
泣け泣け赤ん坊
乳では駄目だ
腰巻
赤蜻蛉
妙な墓参
をなご
こげた飯
雀よ言ふな
薯糞
平蔵の詩
夜道を三里
一本の添木につかまつて
おしのを呑んだ神戸
裸で
土の中から
俺等のたべるオマンマ
牝牛
馬のいない廐
夫婦泣き泣き鬼ごつこ
雨のもる音
山の昼食
ハラノヘツタモノニ飯ヲタベサセ
牝牛の小便
初卵
男の子と女の子
夜刈り
白壁
積もつた憤怒
おこよをばさん
月夜の時雨
牛のいない牛屋
地球たたいて日がくれた
おぢいさんとおばあさん
跋
詩集 メクラとチンバ
大根
大根
二十八の春
一月一日
一月三日
二月二十八日
美しき不覚
秋
秋
その下で
話
ある風景
からたちの垣根
赤い着物を着た親子
裏長屋の秋晴
妻と夫との会話
蝶蝶
メクラとチンバ
山
おしのの腰巻
月夜の橋上から
神戸のマツチ工場から帰つたおしの
秋
新吉ところの牡牛
たうもろこしのひげ
時雨
風呂水
田圃の畔で
オカアの血のにじんだ餅
牛屋
冬眠していた蛙
蛙の詩
蟬の詩
蚯蚓の詩
意志
松虫の詩
かかあと奥さん
夕ぐれの町から帰る子供
鞦韆
分の悪い交換
遠景
青草の上で
桃郎
マツチを忘れていた
平気な顔
道を教へてくれた人
杉山の松
夕月
池袋で
手と手
柚子
後記
木山捷平詩集
蓼の花
かたつむり
雨あがりの朝
坂道で
雨
自動体量器
午後の一時
のんきもののK
そばの花
釣
冬の魚
せきれい
ポプラの梢
月経
家
白いシヤツ
ちぎれ雲
新秋
二位のはま
涙
三月の花
夕餉の支度
琉球庵
秋
昼の夢
蚊遣火
母
途上
うめもどきの日
燕の唄
松の木
死に場所
五十年
辛抱
空洞
妻浦のあかり
暗渠
隅田川
旅吟
無名画家の火葬
風船ひげ
石の音
あとがき
未発表詩篇
風の子
おしの
花
都の憂愁
少女花
あひびき
たより
田鶴山
市ケ谷監獄共葬墓地
但馬にて
故郷の小川
とんぼ
落葉を焼く煙
若くて死んだ人
幸福な日
なんばんきび
人生
大地変
れんげ畠にて
小鳥の死
佗しい散歩
木枯の音
子供達よ
晩方
手紙
すてんしょ
下駄の音
割引電車
風の心
墓地の散歩
別れ路
あぢさい
退屈な人生
くしゃみ
あんまの金さん
阿呆の伝やん
秋空
銀座の秋虫
女学生
人間
めざめ
返り花
明方
淸貧居
いもうと
素足
すさび
郭公よ
月の出潮
ほたる
秋
冬
屑
友の秋
小景
かすかな波の音
朝景色
冬
船場川
さあいそげ
炎天下の下に
百姓の子
町で買ったあぶらげ
七五郎の詩
弟へ送る
スカンピン
朝
月夜
竹の葉音
手と手
浅草バーの女の話
春
六月の山
野茨
海
襖
何を
旅
さつまいもの花
広告気球
みぞれの話
火の色
三月二十日
こぶしの花
猿
春
新緑
萩
城崎
出石
やもめの歌
早春
深夜
古城跡
二月二十八日
ピアノ
少しの間
月の日蝕
地球
林檎
コーヒーとマツチ
麦飯
看板
ドロツプ
夕がほ
初夏
誕生の日
愁傷
十三夜
古都にて
たより
かな〱蟬
ふるさと
ふるさと
密葬の晨
猫
車窓
象仲山公園
カルボチイ
関釜連絡船
玄海灘
朝鮮乙女
妻
死
お地蔵さんの詩
よその奥さん
たんぽぽの花
晩春
オホーツク海の鳥
短歌・俳句
短歌
俳句
写真解説
あとがき