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1930年代論

サブタイトル1~10
歴史と民衆
編著者名
菊地 昌典 著
出版者
田畑書店
出版年月
1973年(昭和48年)10月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
279p
ISBN
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/Ki24
保管場所
地下書庫半藤図書
内容注記
和書 半藤一利氏旧蔵資料
目次

はじめに
第一章 歴史と民衆――一九三〇年代を中心に――
歴史小説と民衆――鷗外、荷風そして一九三〇年代――
永井荷風と一九三〇年代
荷風の鷗外評価
鷗外の歴史小説と民衆
三〇年代民衆概念の混乱
民衆把握の視点
「明治の青春」と「昭和の老醜」――なぜ大衆は歴史小説を好むか――
作家と史観
松本清張と昭和史
司馬遼太郎論
革命的形象としての民衆と指導者
ブレヒト「母(おふくろ)評」
シャトローフ「七月六日〈レーニン〉」批判
 
第二章 スターリン粛清と日本ナショナリズム
一九三〇年代・日本とソ連
君が代の天皇とヒトラー総統
オリンピックと日本ナショナリズム
赤化思想浸透への攻撃
「神風号」帰還とトハチェフスキー事件
右翼イデオロギーとしての反ユダヤ主義
強者の憎悪
憎悪と粛清の哲学
粛清と名誉回復
 
第三章 一九三〇年代と現代国家
テロルの論理
小国とテロリズムの論理
虚構の連帯
亡霊たちとの対話
国家の転向と棄民
 
第四章 戦争責任論
知識人と戦争責任回避の論理
日本ファシズムの精神共同体
死にぎわの美学と「一人一殺」の論理
大衆作家の戦争讃歌と大衆
昭和一ケタ世代のナショナリズム
昭和一ケタ世代の生死観
さまよえる昭和一ケタ世代
狂言的少年の体験と読書遍歴
狂言的少年の体験
二十代のモチーフ
読書遍歴
戦争体験の伝承
「広島県史――原爆資料篇」を読んで
「ケイトンズヴィル事件の九人」評
戦争体験は灰色一色であったのか
隠されている政府資料
シベリア出兵について
あとがき