真珠湾、クラーク基地の悲劇
序章 ”リメンバー・ザ・フィリピンズ!” 真珠湾症候群からの脱却
第一章 アメリカ軍事史上、最悪の日 フィリピンのマッカーサーの航空部隊は、太平洋艦隊が攻撃された一〇時間後に捕捉され、”第二の真珠湾”になった
第二章 とてつもない戦略の誤り 対日禁輸によって、フィリピンを太平洋の前線として増援する必要が生じ、このためハワイの防備は弱められた
第三章 われわれは単独で戦ってはならぬ 第一回チャーチル・ルーズベルト・サミットと日本抑止のための英米秘密同盟
第四章 欠陥のある脅威 フィリピンのB-17爆撃機隊が対日抑止力になるという戦略的誤判断
第五章 アメリカの政策に対する包括的告発 暫定協力交渉の打ち切りという突然の決定はどこに責任があるのか
第六章 英国が戦うなら、われわれも戦わなくてはならぬ チャーチルはいかにしてルーズベルトの保証を得たか
第七章 どこかの地域に対する奇襲攻撃行動 不完全だったワシントンからの警告
第八章 ”断定的な虚偽の説明” マジック情報のコントロールをめぐる官僚的な争いが、重要情報のハワイの司令部への通報を阻止した
第九章 ”これは戦争を意味する” ワシントンの情報の差し止めと誤算
第一〇章 真珠湾に空襲、演習に非ず ワシントンのために暗闇に置かれていたハワイの司令部は最後の警報を無視した
第一一章 職務怠慢 ハワイの両指揮官をスケープゴートにしたワシントンの戦略的誤算と、マッカーザーの戦術的大失敗の政治的隠蔽工作
第一二章 恐れることは何もない マッカーサーの職務怠慢、大金の受領、調査逃れのための記録の改竄
第一三章 要するにわれわれは当時解読できなかったのだ! 米海軍は、解読できなかった日本海軍の傍受信が、真珠湾攻撃の手掛りを含んでいたことを、五〇年間隠蔽した
第一四章 真珠湾・最後の秘密 チャーチルは英国の暗号解読によって、日本の計画を実際にはどれだけ知っていたのか?
終章 本当の責任はだれにあるのか?
付紙I ”東の風、雨”論争 議会公聴会における”本題から逸脱した議論”
付紙II 確たる証拠かカラ鉄砲か
付紙III 米陸海軍通信情報組織(一九四一年一一月)
付紙IV 日米両軍の戦略、戦術バランスシート(一九四一年一一月)
訳者あとがき