大震災経済史
總論
第1章 物資供給に關する政府の對策
非常徴發令と臨時震災救護事務局の活動
暴利取締令と其成績
臨時物資供給令及特別會計令の發布と其事業
第2章 財政
震災に伴ふ應急支出
震災被害者に對する租税の減免及び徴収猶豫
財政計畫の更新
帝都復興豫算
地方財政の緊縮
公債政策の轉換
經濟上の非常施設
第3章 金融
震災直前の金融大勢と銀行の損害程度
金融機關の完全閉鎖とモラトリアム勅令の公布並に其影響
モラトリアム撤廢に至る迄の金融業者の對策並に諸運動
モラトリアム撤廢後の政府施設と其後の金融界
特殊銀行の活動
銀行の打撃と銀行合同
輸出貿易金融に及ぼせる影響
輸入貿易金融に及ぼせる影響
未開業銀行問題
日本銀行帳尻、組合銀行勘定、短資市場、手形交換
震災後の公社債状況
震災と信託業
大阪並に地方金融に及した影響
燒失有價證券の善後處分
第4章 運輸交通
交通機關並に通信機關の被害と其の復舊
鐵道の臨時應急施設
鐵道の復舊並に復興計畫
鐵道收入の變化と其對策
私設鐵道の損害と國庫補助
震災に伴ふ海運界の損失
復興材料積取と船舶
社船社外船に及ぼせる影響
第5章 貿易
震災と對外貿易の消長
輸入税の減免と其影響
支那の關税免除
復興材料の輸入
第6章 保險
火災保險會社の損害高と資産状態
火災保險金支拂運動
外國火保會社の態度
東西火災保險會社の會合と一割支拂
簡易保險の拂渡
生命保險の金額支拂
海上保險の損害
保險官營論
臨時議會と火災保險問題
第7章 取引市場
震災と全國取引市場
監督官廳の應急所置
東京株式市場の損害と善後策
東株整理復興資金の融通
實物並に清算市場の開市
國債市場
米穀取引所の損害と開市の經緯
正米市場
東京綿絲市場の損害と其善後策
穀肥市場の損害と其善後策
横濱生絲取引所の損害と其善後策
各市場開始前後の商況
第8章 公私設市塲
小賣市場
卸賣市塲
第9章 法人團體
大震災善後會の成立と其事業
東京商業會議所
日本工業倶樂部
東京實業組合聯合會其他の事業
第10章 勞働問題
震災に伴ふ失業問題と其善後會
震災に伴ふ勞銀の消長
震災の勞働運動に及ぼせる影響
智識階級の失業と其對策
職業紹介所の活動
第11章 倉庫
倉庫の損失と在庫品
燒失倉庫の復活と應急策
第12章 生絲
震災に伴ふ生絲損失と需給
生絲資金問題
燒失生絲善後問題
生絲輸送の困難と其の對策
生絲輸出港二分問題
神戸生絲檢査所設置問題
生絲賣止問題
第13章 電氣瓦斯石炭
震災の電氣瓦斯に及ぼせる損害と其善後策
電力大過剩問題
電力料金引下問題
石炭の損失と採炭制限
第14章 農業及水産
震災の農業に及ぼせる損害と其善後策
震災の水産に及ぼせる影響と其善後策
第15章 工業及び重要商品
主要工業震害の概況
砂糖の損害と需給並に善後策
紡績業及び綿絲綿織物
羊毛工業製麻工業と其製品
石油の損害と其の需給並に善後策
肥料
製粉其他の食料品の損害及び需給と其善後策
木材
紙、パルプの損害と需給
セメント
震災と金物類
化學工業藥品
震災と米
第16章 震災と物價
震災後の物價大營
各品列による物價の消長