消防一〇〇年史
序(消防庁長官・佐久間彊)
序にかえて(東京消防庁消防総監・山田義郎)
序文(日本消防協会会長・川島正次郎)
序章 消防の組織と消防力の現況
消防予算は昔から継子扱い
無医村ならぬ無消防村
転換期にある都市消防
ない袖は触れぬ地方消防
年々減少する市町村の消防人
伸びる自衛消防力
市町村救急隊の実力
都市の救急活動とその問題点
第1章 明治維新と近代消防への黎明
江戸消防の歴史
明治改元と江戸消防組
ひけし組三十九組に編成替え
東京警視庁創設される
消防分遣所初めてできる
半鐘の打ち方の移りかわり
警視庁消防隊できる
消防予算削減で警視庁消防隊廃止
消防、水防組大いに整備拡充される
蒸気ポンプ時代に入る
非常報知器はじめて採用
蒸気ポンプと腕用ポンプ
府下郡部にも消防組できる
消防と水利の今昔
明治消防近代化のいろいろ
火事と刑罰
火災と火災保険の起こり
明治に生きた火消根性
明治の大火とその社会的背景
第2章 大正時代の消防とその啓蒙的意義
消防官の身分制度きまる
都市消防力の整備急ぐ
消防手の人材登用制度
自動車ポンプ時代に入る
米騒動で放火頻々と起こる
臨時勤務の待遇改善
火災報知機の登場
東京府消防協会の発足
義勇消防団゛鬼熊゛大捕物
関東大震災
帝都消防力の再建進む
消防組織の再編成
消防精神の昂揚につとむ
第3章 昭和前期の消防と臨戦体制
経済恐慌化の消防再編成
消防署の再編成と配置転換
消防官の服制定む
非常時警防態勢へ
耐火、準耐火建築物の防禦
東京市連合防護団の結成
市域拡張と消防署代増設
伸びる機械力と人力
官設消防と消防組の配置図
消防手に身分保障令
火災警防規程の改正
空襲下の消防
第4章 昭和後期における民主消防行政
自治消防の確立とその意義
自治消防の組織と制度
消防財政
消防費はどう運用されているか
消防力の定義
消防力の現勢
都市等級
消防水利
消防教育と訓練
予防行政
消防職員団員の身分保障
昭和後期の火災現況
第5章 欧米の消防制度とその組織
英国の消防
英国も昔は藁ぶき建築
ロンドン大火とその後
フランスの消防
パリ-消防隊は軍隊組織
世界大戦とパリ-消防隊
ドイツの消防
侵略攻防時代と防火対策
ベルリン消防隊の起こり
アメリカの消防
消防の先駆者たち
消防の組織と制度
第6章 都市消防と地方の消防
東京の消防
東京消防庁の消防力
東京の火災について
火災警防体制の確立
東京港の港湾火災対策
水防力と防災対策
東京の救急隊
東京の少年消防クラブ
優秀を誇る物的消防力
神奈川の消防
消防の機械化は東京より早い
都市の火災件数減る
消防力は量より質で
横浜の災害小史
千葉の消防
千葉港をめぐる防火対策
消防の五ヵ年計画
消防施設税の提言
消防施設税と必要性
消防組織と予防行政
大阪の消防
五年連続火災件数減る
「明・敏・強」をモットーとして
大阪の救急は最初一台から
救急指令センター完成
大阪消防の予算
福岡の消防
福岡の消防ばなし
出動回数による火災状況
港湾防災対策と消防力
県内に救急車は一九台
地方の消防小史
延岡消防は火消の名門
函館の大火
三陸大火と山林火災
長崎・対馬の大火
むすび(「消防白書」に対する私見)
あとがき
附録
消防年表(明治・大正・昭和篇)
関係法規(消防組織法・消防法)
附表
参考文献一覧