京浜の高炉から
序章 (日本鋼管川崎製鉄所の四十年)
第1篇 鉄鋼労働者(鋼管川鉄)の生活の実態
-合理化は労働者の労働・生活条件をいっそう引下げた-
合理化のもたらしたもの=その一-職場の苦しみ
生産部門
補助部門(檢査・工作・動力・運輸)
事務(管理)部門
病院
合理化のもたらしたもの=その二-労働災害・疾病の増大
労働災害
疾病
合理化のもたらしたもの=その三-ファシズム支配の強化
川鉄労働者は無権利の状態につきおとされている
組合の民主的諸権利のはくだつ
合理化のもたらしたもの=その四-生活の破綻
最低賃金の労働者の生活はどうか?
一般の労働者(平工)の生活はどうか?
役付工・古参職員の生活はどうか?
第2篇 労働者を支配するやり方
労働管理
労務管理の仕組み
労務管理の新方式=アメリカ式労務管理
ファシズム支配機構
賃金制度
賃金政策の実態-低賃金と上下差のある賃金-
賃金制度のからくり
合理化と賃金政策
経営管理
利潤追求のためのコスト引下げ
設備合理化
アメリカ式生産性の向上
経営機構の強化
下請中小企業・市民への支配
鋼管の下請企業
中小企業と鋼管
川崎市民と鋼管
第3篇 米日反動の鉄鋼業合理化政策の本質
最大限利潤を追求する鉄鋼独占体
鉄鋼独占体は、独占を強化し、労働者、中小企業と国民を苦しめている
鉄鋼製品は軍事経済の基礎として使用される
鉄鋼の再生産と軍事化
国家財政および大銀行との結びつき
日本鋼管の経理内容おとその欺瞞性
「合理化」のための資金調達
大銀行は労働者の搾取を激励している
独占資本は国家権力を利用して利潤を追求している
アメリカは鉄鋼業をどのように支配したか?
日本鉄鋼業の危機とアメリカの「援助」
朝鮮戦争と鉄鋼業
MSAと鉄鋼独占体
第4篇 鉄鋼労働者のたたかい
われわれの要求
川鉄労働者はかくたたかってきた
無茶な休憩時間のきりつめに抵抗して
一方的な人べらしの配転に反対して
賃上げ闘争(二十九年春-夏)-沈黙から、高炉をとめろ!の怒りへ-
越年闘争(二十九年夏-暮)
職場を明るくするために
労働組合の民主的諸権利をまもるたたかい
平和をまもるたたかい(二十九年春-三十年春)
これからのたたかいの方向
たたかいはわれわれの苦しみから
たたかう力をいかにして強めるか?
合理化とそのたたかいの年表
あとがき