魔都の陷穽

１　變り果てた田舎者の扮装
２　出札係に叱られる
３　怪足に引ツ張られて
４　ゴム靴は直しはエ
５　軒下の店開きへそつと
６　奥元帥の裏口から
７　旅館で一夜の惱み
８　朦朧俥夫得意の藝當
９　喧嘩に更ける東京の夜
１０　蚤の中へ案内されて
１１　隣の高鼾が羨ましい
１２　顎にも有りつけず
１３　凄い親分の眼玉
１４　御覽下さい『令嬢姿』を
１５　『成る程お腹が大きい』
１６　金五圓也のお婿さん
１７　釣針に引ツ掛つたお婿さん
１８　玉手箱を開く
１９　加賀谷部長と語る
２０　氣になる隣室の襖
２１　風車式の見合法
２２　巧に法網を潜る
２３　氷の配達から土工へ
２４　監獄部屋の第一夜
２５　永代の潜凾夫志願
２６　相手を侮る大學病院の醫師
２７　注射針の刺違ひ
２８　鬼がすむか蛇がすむか
２９　女給生活の一夜
３０　男の膝に遊び戯る
３１　女なれば此の親切
３２　『熟柿の息』に困る
３３　囁きの言葉に戰く
３４　ダンスホールに浮かれ込む
３５　美人の足を踏む
３６　現れ出でたり孔雀の君
３７　カーテンを排けた時
３８　漂泊の女に扮して
３９　食堂へと驅け込む
４０　あはれ記者に縋つて泣く
４１　一晩で眼がくぼむ
４２　『恐ろしい不夜城の世界』へ
４３　金五圓に番茶一杯
４４　悲しい妾の決心
４５　賴むわよ叔父さん
４６　爼に載せてジロリと
４７　四人の楼主と會見
４８　檢閲濟みとなるまで
４９　高島田の主役ぶり
５０　灯ともし前の廓へ
５１　いよいよ取引に入る
５２　値切り倒される
５３　無雜作な奇蹟の年
５４　キネマそのまゝ
５５　可笑しい野面問答
５６　靴下一足三圓か七圓半か
５７　可笑しい女の洋裝
５８　女の影を追うて
５９　井上正夫張り扮装
６０　嬌めかしい女の口合戰
６１　狸と狸の取組