図書ジュウオウ カラ ミタ トウキョウ080004754

縦横から見た東京 続篇

サブタイトル1~10
編著者名
前田 案山子 著者
出版者
玉文社
出版年月
1927年(昭和2年)11月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
280p
ISBN
NDC(分類)
382.13
請求記号
E382.13/Ma26/2
保管場所
地下書庫江波戸図書
内容注記
和書 江波戸昭氏旧蔵資料
目次

第1 神田橋とその附近
名は體を招く神田橋
神田橋と曠古の大震火災
文化の紐帶と時代適應性
時代適應性に乏しい聖賢、英豪、際物商賣
勤勞を尊重する道德的存在
時代適應性に富む實費診療所
風光明媚な神田實費診療所
極端性を有する民族の失敗
妙に絡み合ふ警察と女學校
勞働バロメーターの中央職業紹介所
勞働者に對する社會的觀念
第2 大手町とその附近
自由が不自由で不自由が自由
罪に問はれぬ公然の窃盗
田舎人の度膽を衝く停留所の勉強
三面記事から敎えらるゝ狡智的犯罪
市電の滿員車に動く手
電車中で搖曳する優勝本能の誘惑
大藏省と天慶の亂
大藏省と伊達騒動
新常盤橋際の警察大學
警察は斯くして向上の一路へ
第3 和田倉門とその附近
大劇作を完成した傳奏屋敷
江戸城と徳川家康
江戸城と秀忠、家光
家光の功業は春日局の投影
偉人を生む母性愛
江戸城と家綱、綱吉
吉宗の治蹟
光圀と明治維新の招來
慶喜の政權奉還と仰ぐ維新の曙光
兵式敎練の元祖としての慶喜公
明治維新源頭政府の財政窮乏
坪八圓の土地が三昔後に土一升金一升に
第4 馬場先門とその附近
丸の内を擴充する洋館の偉觀
吾人祖先の生活態樣と蟻の社會
武蔵野原と鎌倉時代
武蔵野原と足利時代
武蔵野原と太田持資の築城
晒射す富士の高嶺から受くる道灌の精神的革命
雨が道灌の手を取つて一つの家へ
娘の詩情を曲解した道灌の劣情
現實の悲哀から歌道精進へ
因果應報は時々脱線する
隣り合せの地獄極樂
地獄の警視廳が極樂へ
極樂の帝劇が地獄へ
藝術創造の東京會館
茶子が取り持つ赤い縁
痛烈骨を刺す婦人觀
警戒保護を要する婦女は上流家庭に
第5 東京驛とその附近
女は單純なもの
單純を物語る上中下三樣の婦人
訓練なき若き男女の交際は危險が伴ふ
おつや殺し犯人の素状
海山も啻ならぬ恩愛の情
おつやと乙松の馴れ初め
母が白羽の矢を立てた嫁は乙松の戀人
良心の苛責に惱むおつや
戀の幻滅から殘忍の幕が切つて落された
科學的進歩は幸か不幸か
丸ビル附近の色調
春闌はの丸ビル附近
大厦高楼のビルに動く影
畫の丸ビル附近の情調
ビルの露臺に咲くぼけの花
縷々説き出される麓神の艶聞
薄暗は人間を放膽に導く
夜のビル附近の情調
懐古的情緒を唆る空海、最澄の名
近代人は感恩の情が薄い
聖空海と御衣奉還の禮
東京驛の待合室は名の如く待合室
東京驛と吉良義央
東京驛と原敬氏の最期
大政治家の生命は國家である
原氏の居常