縱横から見た東京
第一 上野の森とその附近
天海と上野の森
秋色櫻
鶯谷の鶯と東西兩京の人情の相違
忍蓮池辨財天の御利益
公園設置の目的
不良兒の跳梁
釣師の群れ
男女の密會
谷中の墓地
第2 上野三橋とその付近
印度佛敎起生の意義と現代の階級意識
德川時代の階級意識
守田寶丹店と大高源吾
五條天神と義士祭
掏摸の乘馬
北村季吟の墓と川路聖謨の墓
山岡鐵太郎の墓
第3 和泉橋とその附近
和泉橋の命名
河川生活
佐久間河岸の鼠
火除けの秋葉原
俵の住家
立ん坊の上中下三樣の生活
柳原の古着屋
幼兒を種の金儲け
塵埃箱と乞丐
屑や於拂
鳥刺し
鷹狩
鹽原多助と佐久間町
於玉ヶ池
駄菓子屋の元祖
原胤昭氏の事業
河内山宗俊と下谷練塀町
大津事件を産むだ和泉町
和泉橋慈善病院と富豪の社會意識
第4 昌平橋とその附近
昌平橋の枝垂柳
講武所
神田名稱の由來
神田つ兒
神田明神
黑燒と戀の架け橋
三社稻荷の御利益
湯島の聖堂
敎育博物館
於茶水附近の今昔
御茶の水のおこの殺し
湯島臺の高島易斷所
易の本質と其の化學的變化
易の化學的變化の原因
大道易者の生活態樣
神田山と湯島臺
昌平橋と筋違橋
名も優さしき紅梅町
第5 須田町とその附近
須田町附近の雜閙
須田町と廣瀬中佐の銅像
幽靈の古巣が郵便局に
丹前風呂と江戸情調
多町の青物市場
野菜と日本人
上流家庭の紊亂
日本人の社交的因襲
境遇が生む不良兒の一面
家出人を餌に俥夫と旅人宿と紹介業者の三角關係
人心の機微と廢退的本能の發現
紺屋の看板男
煙草屋の看板娘
檀那寺の新發智
柳原堤と柳森稻荷
第6 駿河臺とその附近
學生の本場
學生とカツフエー
杏雲堂病院と大久保彦左衞門
露國の東方政策とニコライ堂
對角線上にある神田基督敎青年會館と日本橋天理敎會
美土代町の民衆座
護持院ヶ原の囘顧
通神保町と中央佛敎會館
東京基督敎女子青年會館