図書ジュウオウ カラ ミタ トウキョウ080004752

縦横から見た東京

サブタイトル1~10
編著者名
前田 案山子 著者
出版者
丸の内書店
出版年月
1928年(昭和3年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
313p
ISBN
NDC(分類)
382.13
請求記号
E382.13/Ma26
保管場所
地下書庫江波戸図書
内容注記
和書 江波戸昭氏旧蔵資料
目次

第1 日比谷公園とその附近
日比谷公園の前身
日比谷公園の創設
公園は若き者の歡樂境か
醜き紊亂の家庭の延長を公園へ
戀愛至上主義よりも理智的戀愛へ
ザヂスムスの横行
マソキスムスの横行
當てにならぬ常識
今は昔時龍泉寺町に起つた虐殺事件
信吉は妻を愛して燒いたり刺したりした
フヱチシスムスの横行
手や足が性の對象となる
婦人の櫛のみ専門の盗賊
警察で訊問に答へる紳士の告白
女の湯もじのみ専門の盗坊
小僧が警察での告白
日比谷公園と國民大會
愛國的な二個の力の衝突
伊藤公の國葬と日比谷公園
伊藤公の健康と政治的活躍
公を模倣する泡沫政治家
大隈公の國民葬
與論の國民層
侯の邪敎に關する樽俎折衝
育英事業の大貢献
敎ゆる處の者が用ゆる處の者とならず
侯の邪敎に關する樽俎折衝
侯の壽命と天海僧正
日比谷公園と大震災
警官と傷者の對話
更に悲慘の事實
日比谷公園町の現前
心字が池の鶴と鵝鳥
心字が池を眺むるに好個な壘上のべんち
人口問題を頭痛にして衛生問題を勵呼するのは矛盾か
一方を救へば一方が溺れる
丸の内に聳ゆる新聞社の偉觀壮觀
新聞はちんぷんかんぷんか
日本の新聞は比較的卒直だ
もぐりの跋扈跳梁
惡德記者の脅迫に面する場合には警察へ
比較的正確な新聞記事
新聞が使命を果して居ない
新聞紙の使命とは何ぞ
新聞紙は天下の公器だ
巧妙な新聞宣傳は娘の涙だ
新聞經營者とは什んな人か
もぐりの記者は社會を敵と見て居る
乞食ともぐり記者とは好對照だ
惡辣な儲けの手段
もぐりの圖々しさに呆れ返る
金持ちはもぐりに金を與える義務があるか
もぐりは社會の各層に深くもぐり込む
もぐりに何の品性ぞ
好い鳥を罠にかけて北叟笑むもぐり
酒と女に心を殘してもぐりの退脚
日比谷大神宮と神前結婚
日比谷大神宮創祭と神前結婚の開始
國家的史跡の菊の井
帝國ホテルと敵愾心
外人専門のホテルが一般向に
舶來ダンスは國民性の破壊だ
華族會舘の沿革
鹿鳴館の民衆劇
第2 櫻田門とその附近
櫻田門附近の懷古
虎の門と難波大助
國民的昂奮に警視廳手古摺る
文化を逆行した大助
大助は横道を歩いた
外務省と黑田候
外務省と陸奥宗光
外務省と大隈侯
大隈公の奇禍
双脚を奪つた來島の墓に詣ずる侯の襟度
櫻田門の名を克明にした井伊の行藏
山雨將さに至らむとして風樓に滿つる相模屋の密議
敏感なお夏は若しや間牒ではなかろうか
櫻田門外血染の雪
有村治左衛門の終焉
國賊よと屍に鞭打つ時代思潮
お濠の死美人
糸瓜でも身投すれば美人
突然に警視廳を訪れた一人の男
不倫の妻の生前を語る
素人下宿が家庭を破綻へ
單純な妻に姦通の機會を與へるのは夫の罪だ
突然の妻の家出
悔悟した妻は夫の愛を蘇へすることは出來なかつた
妻から脱れんとして反つて邂逅した
妻は罪を許されて遂に死出の旅路へ
府立一中と大震火災
陸軍から借りた釜が猛火に追はれて三度轉々
握り飯の配給
東京相樸の應援
一犬嘘を吠へて萬犬實を傳ふ
櫻川と井上子爵
第3 三宅坂とその附近
三宅坂に喘ぐ勞苦
三宅坂に親切な追剥
三宅坂に現はるゝ妖怪變化
妖怪の正體は蛇精
淫蕩な蛇精
變化の正體は古狐
化けの皮剥いた積りの幸助は遂に化かされた
幸助は娘の宅で破格な待遇を受けた
幸助は遂にお濠りで泳がされた
幸助は我れに歸つて唖然呆然
三宅坂の幽靈
科學的に實證された幽靈の存在
雲州邸を出た平助の行衛
豫期した幽靈が平助の前へ
參謀本部と加藤清正
參謀本部と伊井直弼
大山公の銅像
不如歸の印象が公の面影を偲ばしむる