東京面白倶楽部
- サブタイトル
- 散歩者のための
- 編著者名
- 矢吹 申彦 文・絵
- 出版者
- 話の特集
- 出版年月
- 1984年(昭和59年)2月
- 大きさ(縦×横)cm
- 21×
- ページ
- 143p
- ISBN
- NDC(分類)
- 291.36
- 請求記号
- E291.36/Y12
- 保管場所
- 地下書庫江波戸図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
1 処
ナンダカンダでトライアングル地帯の不思議―神田・須田町
水難よけの水天宮に、戦災よけのご利益も?―日本橋・人形町
足を向ければ、食べて舐めて呑む為の一本道―神宮前三丁目
バーの復権、あるいは静かに旨い酒を呑む処―バー「ラジオ」
闇市の余命いくばく、いとおしきマーケット―下北沢マーケット
祭りを失なわない街の人達のいなせとなさけ―佃島
祭復権して、江戸三大祭、東京五大祭となる―東京の祭
タコにドンブリハンテンまとったいなせかな―神輿
ノスタルジック国技館、虚構の棧敷席に座る―蔵前「国技館」
亡骸の空間と云うタイム・マシーンに乗って―台東区立「下町風俗資料館」
オカミの殿堂に負けるな、巷のコレクション―東京の個人美術館
そっと浮世絵愉しんで、粟ぜんざいでほっと―浮世絵「太田記念美術館」
横丁を曲がれば、歌と笑い涙の小屋がある―十条「篠原演芸場」
巷のスーパースター、その艶やかな化けぶり―梅沢富美男
一仕事始める前に覗けば、二つ位は楽になる―成城「東宝日曜大工センター」
アメ横のアメがアメリカの飴だった頃もある―上野・アメヤ横丁
武蔵野の面影の中を散歩して寺のそばを喰う―「深大寺」の附近
旧町名と、散歩、という言葉が復権する街は―霞町界隈
リュック担いでちょいと買出しにスーパーへ―青山「紀ノ国屋」
寄席は今、ホールとそば屋の中で生きている―ホール寄席・その他の寄席
誰かと同時代を生きる喜びなんて滅多にない―古今亭志ん朝
生活のデザインをさぐる“寛容なる白い箱”―飯倉「AXIS」ビル
百軒店にだけブンカがあった、あの頃の渋谷―渋谷(’60~’82)
運道具店から古本屋、味店と、街は使いよう―神田・神保町界隈
本を片手に洋食屋を探したことがありますか―門前仲町界隈「巴里軒」
「巴里軒」を食べた唯一の幸福者は監督だった―山本嘉次郎
ナンデモ齧ロウ面目躍如、稀代の食味評論書―『日本三大洋食考』
世田谷の外れ、でも江戸には一番近かった―ぼくの街・北沢・上
子供の頃の街、ぼく達北小っ子のテリトリー―ぼくの街・北沢・下
2 味
東京都内に一軒だけの造り酒屋「小山酒造」―東京の酒「丸真正宗」
銘酒を揃えて、さて極楽に出逢えるかしらん―西荻窪「しゃも重」の銘酒
ちょいと濃い味加減、東京の味を再現しよう―惣菜料理
肴一つで呑めるのに、肴百種じゃ酒足りぬ!―珍味「百味屋」
そば!と云ったら一も二もなく、日本のそば―そば「本村庵」
“蒲焼の正体見たりここ尾花”は読人知らず―うなぎ「尾花」
街道沿いの鰻屋は、客の顔を見てから鰻割く―蒲焼「田川」
とろろする観音様も精がつき、なぞ云うまい―駒形「むぎとろ」
どじょうのカルシウムとねぎのリンサンで精―「駒形」どぜう
風体と風味が相俟って、その風格はそばの王―そば「翁」
元カツドウ屋さんが揚げてもカツドンはナシ―トンカツ「椿」
元祖(東京風)のラーメンの味、ここにあり!―「恵比寿ラーメン」
昼の渋谷での新しい挨拶「飲茶しましたか」―中国料理「井門」の飲茶
家族で作る台南料理は、台湾家庭の味がする―台湾料理「雪霞の里」
原宿の真ン真ン中に居続けるフィリピンの味―「カフェ・セントラル」
日本の洋食を、敢えて和風を呼ぶ不思議な店―和風洋食「キッチン柳」
新洋食開化、浅草に一人の職人が根を下ろす―レストラン「大宮」
食べたい時に食べたいものを食べたい量だけ―酒飯「庖正」
寿司の伝統をつなぐ、美家古の内田栄一さん―寿司・弁天山「美家古寿司」
砂糖無縁の左党も納得させられた粟ぜんざい―神田「竹邑」
フランスより旨いフランス菓子にフラフラと―フランス菓子「ピエール」
隠れた人は必ず隠れたところに、これは真理―フランス料理「ビストロ・サンノー」
サンドイッチに挟んだ、代官山古参の心意気―「トムス・サンドイッチ」
老いも若きも、ぼく達の味は永久に不滅です―ライスカレー
簡易仕込みと云えども立派に元祖の味がする―ぼくのインド・カリー
3 物
やっぱり東京、復刻された明治版のバタ臭さ―ろくろ挽きの木地玩具
日向ぼっこをしながら、ぼく達は待っていた―日光写真
だれかが教えてくれた“浮世を生きる方法”―駄菓子屋と「下町で遊んだ頃」
下町は文化発祥の地、その下町の子どもも遊び―「下町の子どもの遊び」
何故か東京チック!な“ポップとキッチュ”―ブリキのオモチャと「ブリキのオモチャ」
ロマンティシズムとダンディズムあります!―文房具屋
人々の語彙はどのように変って来たか、文鎮―ペーパーウェイト
面白型クリップがあったっていいじゃないか―ゼムクリップ一派
プシュ・ピン・スタジオの作品を画鋲でとめた―プッシュ・ピン一派
ボタンがボタンでなくなる時、ボタンは輝く―ボタン
ブローニー版の安物カメラ蒐集だって泥沼だ―セミ・クラシック・カメラ
心情と心象を同時に送る、風景の通信ごっこ―絵葉書
歴史を振る返るアニメーション機械の暖かさ―古川タクさんの動く絵
SFと呼ぶよりファンタジーと呼んで欲しい―漫画本『フープ博士の月への旅』
団子坂途中で江戸に、谷中では東京に会える―千駄木「いせ辰」
やっと見つけた、白魚の指もて遊ぶ江戸情緒―十六むさし
嬉しいもてなしに出会った時の感謝のシルシ―祝儀袋
小宇宙の中、文字と柄と色彩の綾なす粋な札―千社札
元祖の実体は豪徳寺の札に刷られた猫だった―招き猫
タイガー・バームは豹印の「成金油」だった―萬金油
「エテヤ」のやなぎで重箱のすみをほじくる―「さるや」の楊子
鋏・剃刀・毛抜・包丁を作り続けて二百年!―「うぶけや」の皮むき包丁
明治のはじめ、早くも元祖面白倶楽部現わる― 『大江戸趣味風流名物くらべ』
狂歌に浮世絵を、現代にも通じる大人の絵本―歌麿『虫えらみ』
イキがって探してみれば、こりゃ江戸の“粋”―『江戸の粋・東都文物往来』
4 人
次代を担うか、時代の噺家いま翔びたたん?―古今亭朝太
面白い人探してたら、ほら、こんな近くにも―土田一朗
東京の人!に成ってしまった大偏屈岡山県人―内田百閒
三十路を越えたシティ“東京”ボウイがいる―若林純夫
つくつく法師聞こえる宵句聖句狂の集いかな―東京俳句倶楽部々員
三十路を前に突然の転身、今切れ味の陶芸家―浅井純介
深夜の映画劇場で、アッ、ソウとつぶやいた―小津安二郎
だれかどこかで何かささやけり春隣 万太郎―久保田万太郎
東京を後にした中年者陶芸作家のこんな生き方―高橋乃一
TOKIO!の時代を駆けるコピーライター―糸井重里
“型”の意味を教えてくれる、江戸前四代目―岡田周三
死しても現役、生きているぼくの落語の王様―古今亭志ん生
盲目乞食ならぬぼくの盲目を開眼してくれた―桂文楽
日本一はキビダンゴ、東京一はこのバンド!―ムーンライダーズ団員
トリも取ったり三十歳、東京者の中の東京者―鈴木慶一
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