すみだ区民が語る昭和生活史 下
6 焼け跡からの再出発
解説
終戦直後の穴蔵生活(小川マサ)
電柱も自分で立てて(丸山健二郎)
ガレキの中から立ち上がる(根本正一)
衣料不足で苦労(大畑晴三郎、都)
耐乏生活でも安?感が(小林ゆき)
生活の知恵で生き抜く(小島惟孝)
売れる物ならなんでも売った(日野秀夫)
物価統制の中で南京街まで往復(森清代)
残された家族のために 注文服のお店を開店(小島キヨノ)
電車に乗って銭湯へ(大塚高康)
煙草一つで米三升と交換(道山岩男)
酒屋が調味食品配給所(上野潔)
着の身着のままで引き揚げ(金井彦三郎)
サンタヘイゼの農場で二年間(藤沢謙二)
ウラジオストックに抑留(田中正右)
無料で出産を助けた母(青砥昌之)
失われた青春を取り戻す(川瀬俊老)
一杯飲み屋が人生相談所(名久井和子)
区議会議員選挙で 初の女性投票管理者に(近藤秀子)
ドブがあふれて床下浸水(吉野良雄、本間勇)
7 こどものくらし
解説
教科書も不足してた小学校生活(小泉光夫)
小学校一年生の時は二部授業(太田守彦)
新制中学校は間借り校舎で(橋本忠)
学校の残留運動でデモ行進(松田勝治)
遊び道具は工夫して(日野秀夫)
車も通らず道で自由に遊ぶ(中島康之)
遊ぶのも命がけ(飛田孝)
ガキ大将で通した小中学校時代(長谷川裕)
8 経済成長とくらしの変化
解説
雨が降るとドブ板が流されちゃう(藤倉文枝)
三種の神器は テレビ 洗濯機 冷蔵庫(柳下恵子)
いち早くテレビを購入(須賀健)
コーラスグループの草分け(橋本忠)
向島消防団で四〇年(土岐金蔵)
洋裁教室から英語教室まで(小島きみ江)
東京の「京」と向島の「島」で“京島”(小宮圭四郎)
下駄から靴に(松本春雄)
地震が心配で防災活動(来田喜美子)
区画整理と消えたゴミ箱(多賀左知子、井上和子)
9 産業の消長
解説
進駐軍放出の砂糖で復活(丸山健二郎)
二十年代後半で錦糸町菓子街(大塚高康)
菓子街と大手企業(佐野諒)
菓子製造業は校外へ(小栗繁実)
ニット・ファッション業界の三〇年(樋口修一)
ファッションの生産地として(深沢和章)
父を助けて廃油再生処理業(染谷武男)
皮革産業は後継者難(飛田孝)
消える統計店の修理技術(長谷川裕)
箸作りからプラスチックのオモチャに(小宮圭四郎)
鉄の亀沢と時代の流れ(渡辺優一、初子)
金型の技術で独自の道(岡野雅行)
伝統の味を守り続けて(山本静江)
おだんご作りひと筋に(外山新吉)
10 そして今
解説
ふれあいのある町づくりが大切(我孫子喜代)
隣人同士の会話がある町に(外山新吉)
住んでみたくなるような町の文化が必要(深沢和章)
客が途中下車して立ち寄る両国に(岡崎安宏)
生活基盤の確立を模索(島崎巌)
心にゆとりを持てる世の中に(山本静江)
気軽にあいさつを交わせる町に(近藤秀子)
もっと共同の場を(松田芳江)
女性の立場が向上してこれから何をめざすのか(有馬朝子)
朗読奉仕活動に参加して知った福祉の心(松田阿耶子)
新しい仕組みで地域のまとまりを(大畑晴三郎、都)