中央市場収容問題と對策

第１　何故に現状収容は出来ないのか　市場長の絶対に不可能と仰せられる理由
市場業者の共存共栄が図れないかと思考されます

第２　複数収容の長所は何処にあるかと考へますと　自由競争に依りて集荷を多くし市場の繁栄を来たすと仰せられますが
荷主及買出人の希望に副ふと云つて居られますが
保証金を多く要しないと云われますが
重役の食ひものにならぬと云われますが
単数の場合は株券の価値がなくなるが複数なら其の心配はないと云われますが

第３　複数収容の短所　中合同をするときには失業者が起ると確信致します
収容後に失格する者が起ると確信致します
資本家に市場進出されるおそれがありませんか
現在の仲買人を窮迫に陥れはせんか
卸売人の収益は僅少となるのではありませんか
経費を節減することが出来ないのではありませんか
売掛金の回収が困難となりはしませぬか
公定相場の価値が減殺されると確信致します
新時代の経済組織に更生することが出来ませんのではありませんか
築地本場に収容されるに困難となると確信致します

第４　収容対策私案　収容対策私案要領