七分積金

序説　江戸に於ける社会事業施設　救貧事業
救療事業
宿泊所
免囚保護事業
第１章　備荒貯蓄と七分積金　天明の飢饉と松平定信　天明第一回飢饉
定信の襲封
天明の第二回飢饉
松平定信の老中就任
定信の京阪巡視
社倉と備荒貯蓄　朱子社倉法
幕府の囲い穀
定信の備荒対策
江戸に於ける準備対策　江戸の人口
岡本政苗親子と備荒策
寛政医学の禁
備荒貯蓄策の第一歩
町費節減策　町入用
町入用取調
町費の節減
七分積金決定に至る経過　町費節減高の割当
積金七分の決定
第２章　町会所とその活躍　町会所設立　七分積金の布告
会所および籾蔵建設
町会所の命名
町会所積金
町費節減の苦痛　地主側の負担
町費節減の不満
節減の励行
天保の改革と町費削減
町会所の機構と事業　町会所の大要
会所金貸付
町会所の事務組織
町会所積金事務
囲い籾
町会籾蔵
積金及び貯穀高
町会所の救済事業　平時の救済
窮民請願
非常時の救済
その他の救済
第３章　維新後の町会所とその廃止　明治維新と町会所　維新における江戸
幕府及び総督府の財政
町会所積金の支出
町会所積金中止
七分積金再開
積金再開後の諸事情　七分積金徴収割変更案
聞小間改正
一ト小間一匁六分がけ
囲い穀売払後の米穀補充策
町会所救済事業の継続
救育所と工作場　市中の衰微、市民の窮乏
救育所の設置
政府の救貧対策
救育所増設
授産事業
救育所の維持困難
積金配分と町会所廃止　再度積金廃止中止
積金五十区配分案
町会所移転
県治条例の窮民一時救済規則
東京銀行設立案
積金再中止説への疑問
町会所の廃止
第４章　営繕会議所より東京会議所へ　営繕会議所設立　町会所廃止後の処置
営繕会議所の設立
五年八月積金使途変更の布告
東京会議所　会議所性格の変化
東京会議所設立
名代人制度の提案
八年六月の改正案
八年十二月の改革
会議所所管事務の還納
総代人選挙と会議所解散　総代人選挙
総代人と会議所議員
会議所解散
第５章　会議所の事業　事業の概要
会議所としての社会救済事業　救育所廃止
会議所の対策
会議所三策の実施とその後の問題　工作場設置
日雇会社
養老院
訓盲所設立問題
米銭支給の廃止
恤救規則の発布
営繕事業　道路橋梁等の修築
ガスとランプ
教育育成事業　学制発布と公立学校の設立
教育育成事業としての商法講習所
墓地開拓事業
第６章　会議所所管時代の財政　会議所の財源
明治五年六年度の収支
大蔵省交付五拾万円問題
会議所付属地
会議所付属土地の売却
小菅籾蔵払下げ
会議所官理時代の収支
第７章　東京府移管後の事業　府管理下の積金と事業（明治九年六月より十二年六月まで）　事業とその収支
東京府時代（明治一二年以降）　共有金
共有金による府の事業
神田橋本町の民有地買収
瓦斯局売却問題
洲崎弁天町の埋立、根津遊郭移転問題
東京市引継迄の総決算
東京市への引継
第８章　月島埋立工事と東京湾澪浚い　東京湾澪浚い
月島埋立計画
工事の難航と東京市移管
工事の竣成と月島築造
第９章　府庁舎建設問題　庁舎移転問題
営繕下付金の変換要求
府庁舎建設決定
庁舎建設と敷地問題
むすび
図版目次　松平定信肖像
定信願文
中井積善筆蹟
向柳原籾蔵と町会所の図面
救小屋の図
渋沢栄一
技師ぺルグラン筆蹟
芝浜崎町ガス局
丸の内東京府庁舎