十一時五十八分
第1編 焦髪日記 恵まれたる地上の楽園
あの日の天候
平和の都市、麗しい帝都
『レエデイ』とは?
我家
其の夜の東京
四辺は暗黒
昨日の外人紳士
比処は大丈夫?
靖国社の境内
子爵品川弥二郎
神田、御茶の水方面
依然たる東京駅
帝劇
流石は日本国民
銀座の十字街
紅い灯の町、新橋の巷
牛込、戸塚方面
民衆警察と其の編成
民衆警察のメネース
可惜青年
気の毒な鮮人朱某
日本橋方面
江東の悲惨事
貴き殉職
観音様の御利益
胡蝶の驚き
レイテスト ヲムニバス
東京市役所の前
日比谷公園
愛宕山
芝浦
神は農夫である
第2編 人情美の発露 嗚呼殉職山本校長
和風丸の四日間
吾妻橋下火中の四勇士
少年『孝ちやん』
猛火の中に責任を果し得た喜び
義に強いお役人
美しい友情の発露
思ひ出すも不思議な働き
御勅語を保護し奉つた山川文学士
緑野の団欒と高島家
牛ヶ淵公園の勇士
女は弱しされど母は強し
世にも健げな看護婦
丸富の死
上野の闇を照した提灯の主は誰
草鞋ばきのまゝ十日間
最も麗はしき争
永久に忘れられぬ余が恩人
工場の倒壊に苦悶せる人名救助の一例
責任観念と人情美
どこまでも責任を忘れない立派な女中さん
水火の中より主家の幼女を救ひ出したおきのさん
震災の目醒め
死を決して二百五十名の命を助けた江東の二勇士
細い生計の中から奇特な寄附
猛火の中にも動物を愛する美しい心
では私がおぶつて上げます
愛は人情の鏡
震災記の一節
忘れられぬ恩
七軒分の命と荷物を載せて
緑町の恩人古田土氏
大震火災に最も感謝すべき事
病夫を撒水車に乗せて
已むに已まれぬあの日の行動
夜警の老人
私の姑
当日飛行機の活躍
第3編 精神復興の叫び 精神復興と思想問題
精神復興と生活の向上
窮乏の真剣味
所信断行の秋
思想善導方案
スタートを新にせよ
自然革命と新社会の建設
大自然の征服
富豪に望む
知識の翼
震災による私の懺悔と覚醒
吾等何を掴むべきか
第4編 大震災に於ける小学児童の感想 大震災に対する児童の感想 第一例
大震災に対する児童の感想 第二例
大震災に対する児童の感想 第三例
大震災に対する児童の感想 第四例
大震災に対する児童の感想 第五例
大震災に対する児童の感想 第六例
震災後に於ける児童の自由遊戯
バラツク生活に対する児童の感想
児童の目に映じたる社会
第5編 九月一日の思ひ出 九月一日の思ひ出(東京市長 永田秀次郎)
跋(松尾要)