大衆政治読本
第1篇 政治経済的現段楷の概観
国際的一般情勢
国際政治
世界経済恐慌
資本主義計画経済
ファッシズム政治
国際戦争
戦争の近世史
三つの国際紛争地点
国内情勢一般
金融寡頭政治の成立
ファッシズム化過程
「恐慌」政変
犬養内閣成立の意義
日本経済情勢
浜口内閣の金解禁
解禁後の情勢
金輸出再禁止
総観
日本政党政治の情態=既成政党一般論=
わが政党政治の基礎構造の変化
政党政治と政権
既成政党の組織、地盤、選挙
第2篇 各主要政党の情態
政友会
犬養内閣の態度
犬養内閣の組織
政友会の政策一般
政友会の産業五ヶ年計画
民政党及び協力運動
協力運動の本質
協力運動失敗の原因
協力運動の将来
民政党の特質
民政党衰頽の原因
井上氏暗殺と民政党
ファッショ的傾向
中間層ファッショの擡頭
ファッショと各階級層=中間層、ブルジョアジー、プロレタリア=
無産政党
無産政党とはどのやうな政党か?
無産党の発生原因
社会民衆党
「ブルジョア第三党」の評価
無産階級運動の方向転換
農民労働党の結成・解散
労働農民党結成とその分裂=社会民衆党の創立=
「ベツレヘムの町」社民党
全国労農大衆党
「共同戦線党」の意味
中間派の出発=日本労農党=
戦線統一問題の立役者
日本大衆党の結成と崩壊
政獲同盟の崩壊と全国大衆党の結成
労農党から全国労農大衆党へ
焼け太りの中間派政党
非合法政党―地下運動
第3篇 政党政治の基礎構造
政党と財閥
政権と金権の結託
選挙投資の利潤
各政党の財閥的背景
選挙費用
あつてなき法定選挙費
政治道楽と身代限り=「井戸塀になつた」=
普選実施以来の選挙費
官許買収戦術
政党地盤の分析
地盤とは何か?
ブルジョア政党の地盤=縄張り=
ブルジョア政党地盤の変遷
政党地盤の独占化
無産政党の地盤
第三次普選の結果に現はれた各政党の地盤
第4篇 総選挙と各政派の動向=総選挙風景=
政民二大政党の選挙闘争
政友会
民政党
二大政党のスローガン闘争
普選以来の両党の題目
両党の選挙対策
社会民衆党と総選挙
三反主義綱領
国家社会主義への方向転換=その運動方針書要綱=
全国労農大衆党と総選挙=反ファッショ反戦=
無産党の選挙闘争
哀れをとゞめた「当選第一主義」
社会民衆党の選挙題目
全国労農大衆党の選挙題目
左翼の選挙闘争
無産戦線トピック
小会派総論
満蒙事変とファッショ的傾向の昂揚
日本ファッシズム
小会派各論
国民社会党
社民赤松派
大日本生産党
愛国勤労当
ファッシズムの地盤
安達氏の協力内閣運動
中野正剛氏の社会国民主義
小会派の分類
中立的小会派
国民同志会の解消
革新党
浮動的中立派
第5篇 普通選挙概観
普選運動小史
最初の政党内閣
普選案初めて上提さる
貴族院の普選禁制
普選案両院通過
不具の現行普選法
第一次普選
普選第一次府県会総選挙
昭和金融恐慌政変
三週間モラトリアム
田中内閣の積極政策
鈴木内相の議会中心主義否認声明
総選挙結果
第二次普選
「酔ひどれ内閣」の顛倒
浜口内閣十大政綱
金解禁と消極政策
昭和疑獄と泥合戦
「浜口か犬養か」
「選挙の神様」安達内相
同姓同名の候補乱立
総選挙結果
普選第二次府県会議員総選挙
第三次普選
未曾有の政友大勝
民政党不利の状勢
民政党敗因の声明
政友会の勝因
好景気待望の心理
井上前蔵相の屍を越えず
対外強硬政策の支持
無産党の戦績
第三次普選調査
政局の顧望
第6篇 新代議士総覧=全立候者調査=