近代世相全史 第2巻
明治二十一年
跡見女学校の開校(一月十日)
憲法発布に大赦令下る(二月十一日)
西郷南州の復位(二月十一日)
有馬騒動記(四月二十二日)
小塚原の供養祭(四月二十八日)
博士の授与式(五月八日)
赤門英語会の演戯(六月十日)
チヤブ屋と車夫の喧嘩(六月十三日)
東京朝日の創刊(七月十日)
団十郎の話(七月十一日)
大井憲太郎の処刑(七月十八日)
山岡鉄舟の死(七月二十日)
マルワ号の強姦事件(七月三十一日)
婦人洋服の下火(八月二十三日)
馬場辰猪の客死(十一月七日)
大毎の創刊(十一月十三日)
知事へ決闘状(十一月廿一日)
飛んだ不敬罪(十一月十七日)
明治二十二年
不敬罪の宣言(一月六日)
憲法発布式(二月五日)
雲井竜雄の大赦証書(三月十六日)
華族に対する不満(五月二十八日)
土地財産の共産運動(六月二十一日)
醜婦の懇親会(六月十九日)
畸形児(六月二十一日)
交換局の創設(八月五日)
慶応義塾大学の開校(十一月廿二日)
決闘罪の確立(十二月卅一日)
明治二十三年
見合ひを理由の賊(一月五日)
欺偽の種は廃娼論(一月二十二日)
毒婦小芳の刀傷(一月二十四日)
魔酔剤で暴行(二月二日)
乱暴は掏摸の秘訣也(二月八日)
秀調の意見(二月九日)
エビスビールの開業(二月十九日)
小便の勢力議会を中止さす(三月五日)
英和女学校のラージ氏殺害さる(四月五日)
伊海お政の謀殺事件(四月十九日)
第三階級の内職(四月三十日)
継母へ入夫(五月十日)
米価騰貴の為餓死者六名出す(五月十四日)
パノラマ館の開業(五月二十三日)
少年少女の演説(五月三十日)
外国夫人の謝罪状(六月八日)
県会選挙奇譚(六月十一日)
山県公の馬車乗合馬車に間違らる(六月十五日)
泣き面に蜂(六月二十九日)
お天場成駒屋に唾を吐く(七月三十一日)
子供で騙る(八月三日)
娼妓の抵当(八月十六日)
男女混合劇の許可(八月二十四日)
コレラの死体から分娩(八月二十六日)
村芝居の禁止(八月二十九日)
美貌の祟り(九月五日)
勇敢な妻女(九月六日)
五拾円の争ひ(九月十七日)
妙な立札(十月十一日)
日本最初の帝国議会(十月十一日)
知恩院の詐偽事件(十月十一日)
女混りの強盗五人組(十月十四日)
変体詫び状(十月十四日)
芝の奇怪事(十一月二日)
姦夫姦婦の謀殺(十一月廿一日)
洋服の欺偽(十二月二十日)
クラシツク、モガの転覆(十二月二十三日)
親子六人心中(十二月廿五日)
明治二十四年
追放令の実施(一月十五日)
郵船の差押(一月十六日)
議事堂の焼失(一月二十一日)
三条実美の国葬(二月二十日)
放屁の罪(二月二十一日)
ニコライの開堂(三月九日)
大津事件(五月十二日)
帝都の景況(八月十四日)
醜業婦二十万人(八月十五日)
国立銀行の営業停止(八月十五日)
乞食の鑑札(八月二十一日)
山田男売立百万円(十月八日)
明治二十五年
予戒令の布告(一月三十日)
北海道の囚徒百八十六名死亡(一月三十日)
巡査の政談演説(二月五日)
狗頭を梟して尾崎愕堂を威す(二月五日)
板垣大隈両伯の告発(二月十日)
吾身を火葬(二月十七日)
希臘人フイリツプ事件(二月十九日)
いろ男の鉢合せ(二月十八日)
二銭の祝儀(二月十九日)
明治三十年に閏なし(二月二十四日)
奇事奇禍を生む(三月一日)
自由国民両党の激突(三月四日)
夫婦の女郎買(三月八日)
ヤツツケロ節厳禁さる(三月十一日)
娘を売つて同業と競争(三月十一日)
紳士と車夫の符牒問答(三月二十三日)
偽皇族の詐偽(三月三十日)
高利貸団体(八月二十八日)
英豪村橋久成の末路(十月十八日)
伊藤博文の奇禍(十一月廿九日)
渋沢栄一翁の奇禍(十二月十二日)
消防隊の新聞社襲撃(十二月二十六日)
明治二十六年
北里博士の叙勲(一月八日)
門衛知事を叱す(一月二十六日)
日光の円蔵の妻七十年目に家へ帰る(二月一日)
鬼は内福は外(二月四日)
人工絹糸の発明(二月六日)
豪族連の不敬事件(二月八日)
丐児の商法(二月十四日)
麹町の畸形児(二月二十三日)
獣姦懐姙説(二月二十五日)
下谷の畸人(二月二十八日)
色欺偽(三月四日)
人語を発する犬(三月十三日)
少年鱶を退治す(三月二十日)
碓氷峠鉄道の開業(四月三日)
工事の概況(四月三日)
小児生胆取らる(四月四日)
伊豆七島の風俗(四月二十日)
海賊就縛(五月二十九日)
福島中佐の帰朝(六月三十日)
九歳で母親(七月十一日)
相馬事件(八月四日)
血染の鉄鎖と血書の書簡(八月十九日)
曹洞宗紛議始末(十一月十二日)
牛込の土穴由来(八月二十五日)
怪児生る(八月二十八日)
新聞購読を禁ず(九月五日)
栄太郎主人の横死(九月六日)
警部長の醜行事件(九月七日)
俳諧車夫(十月二十八日)
正六位の労働者(十一月六日)
尼寺へ強盗(十二月十三日)
明治二十七年
偽刑事捕物帳(一月二十三日)
本因坊故村瀬秀甫氏の未亡人さだ女窃盗を働く(二月二十一日)
遊女検徴令(四月一日)
金玉均の銃殺(四月六日)
大山巌邸に賊(四月二十七日)
一円札五枚の早替り(五月九日)
朝鮮内乱の真相(六月十三日)
後家の展覧会(六月二十三日)
鳩の葬式(七月八日)
贋札事件(七月十日)
寝小便芸者(七月十一日)
峰吉の嘆き(八月五日)
日清戦争時当の市中(九月一日)
戦争の影響(十月二十七日)
稀代の大筆を註文す(十一月二日)
芸者の懐姙役場の町掲示に出ず(十一月二日)
五児の分娩(十一月一日)
日清戦争に伴ふ兵隊当込の詐欺(十月十三日)
娘の代りに石地蔵(五月十一日)
仮名垣翁葬儀(十一月十三日)
禍福の顛倒(十一月二十三日)
朝鮮の洗湯屋(十二月廿六日)
聖書抵当で天麩羅を喰ふ(十二月十日)
熱海吉浜間の開通(十二月十九日)
明治二十八年
朝鮮独立の布告(一月二十二日)
威海衛の占領(二月二日)
威海衛陥落の公報(二月五日)
日清の媾和成る(七月二十七日)
華族会館の会計安井秀直の横領(八月十四日)
差配の失敗(八月二十八日)
京城の変乱(十月十一日)
朝鮮皇帝即位式(十月十九日)
金一銭也の罰金(十一月三日)
明治二十九年
本所の吉田御殿(三月二十九日)
本妻募集広告(四月十七日)
奇賊(六月三日)
西郷隆盛の銅像(六月三日)
ハガキの洋行(六月四日)
前代未聞の情死(七月三日)
物品交換の原因(八月二十七日)
絞首台上の懺悔(九月十五日)
一葉女史逝く(十一月廿一日)
心中気節の話(十一月廿二日)
後の後悔遅い遅い(十二月二十六日)