「文学界」記伝
- サブタイトル
- 明治廿六年創刊
- 編著者名
- 増田 五良 著者
- 出版者
- 聖文閣
- 出版年月
- 1939年(昭和14年)12月
- 大きさ(縦×横)cm
- 23×
- ページ
- 428p 図版3枚
- ISBN
- NDC(分類)
- 910
- 請求記号
- C910/Ma66
- 保管場所
- 地下書庫中公新社
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
緒言
『文学界』創刊までの事
同人の傾向〔人生派・ロマンチック・アイディアリスト〕
明治文学史上の位置
当時の文壇
『文学界』発刊とその影響〔田山花袋及び相馬黒光の回想〕
『文学界』主宰者〔透谷は客員・天知主宰す〕
『文学界』創刊顛末〔文学雑誌の分裂・白表紙女学雑誌より文学界へ〕
『文学界』の三期劃
発刊緒言
創刊当時の同人及び客員の姓名と年齢
註釈
『文学界』第一期の事(自第一号至第十八号)
同人等の主唱〔人生の意義探求・恋愛神聖・生命の芸術〕
透谷の論説〔山路愛山との論・功利文学論に対する反駁〕
天知の初期〔その態度・主義に偏せず・後進誘導〕
残花の初期〔韻文「桂川」を寄す・その本領は伝記文〕
禿木の初期〔多角的批評眼・文学界への貢献〕
秋骨と孤蝶の初期〔藤村の慫慂により入社・また共に明治女学校の教壇に立つ〕
花圃と一葉の初期〔二女史は中島歌塾同門・天知の依頼にて花圃一葉を誘ふ〕
藤村の初期〔試練の時代・人生肯定への意図・沙翁憬仰・戯曲へ米邁往〕
作品種類及び数量より観たる同人等の傾向〔作品順位・評論随筆に溢るゝ気魄・同人各特技あり〕
第一期作品別目録(自第一号至第十八号)
戯曲
小説
伝記
韻文
短歌俳句
評論
随筆
時文
文集
『文学界』第一期同人作品篇数表
註釈
『文学界』第二期の事(自第十九号至第三十七号)
この期の特徴〔同人等の熱意衰ふ・遅れて参加の孤蝶、柳村活躍・評論は減じ創作興る・一葉「たけくらべ」発
日清戦争とその影響〔禿木の戦争と文学論〕
一葉の小説〔その傾向・前期の作は空想的・後期の作は経験を基とし個性的となる〕
孤蝶の小説〔小説主人公は孰れも教育ある都会青年・高度の理想追及・純真に対する敏感な心を以て野花の如き
天知の小説〔第二期に入りて進境著し・「国民之友」新年附録に一葉等と共に選ばれ創作を載す・然るに思ふ処
藤村禿木秋骨等の小説〔この期に入るや彼等の創作とみに揮はず〕
残花の小説〔小品三篇「月かげ」の題下に納むるものありしのみ〕
残花の伝記文
藤村と柳村の伝記文
天知の伝記文〔この期に入りて伝記の筆滅せしは他方小説に心を傾けしがためならん〕
天知の評論〔「千代の句集を読みて」の一文・冷徹なる観察に独特のものなり〕
柳村の評論〔文芸復興はじめ・南欧文芸に対する造詣深し〕
藤村の評論〔藤村として唯一の評論「今日の批評家に望む」〕
秋骨の評論〔前期の諸論に見し如き気鋭に乏しきも内面成長の健全なるを思はしむ〕
天知その他の随筆
藤村の随筆〔第二期に入りて藤村の活動とみに衰へしは何故ぞ・その随筆は文章を練りたる跡著し・散文詩を綴
第二期作品別目録(自第十九号至第三十七号)
戯曲
小説
伝記
韻文
短歌俳句
評論
随筆
時文
文集
挿画
『文学界』第二期同人作品篇数表
註釈
『文学界』第三期の事(自第三十八号至第五十八号)
この期の特徴〔前期に比し同人作品篇数激減す・作品種類別より見るも随筆韻文以外は前期より劣勢なり・従つ
同人の熱意減退の原因
花袋の小説〔第三十二号に初めて掲ぐ・いづれも感傷小説・自然描写と文体の苦心〕
『文学界』一派の文章〔国文派雅文・題材思想よりも文章に重点・花袋の回顧言〕
花袋の文章〔「かくれ沼」は彼が写実精神に基き小説に口語体を用ひしものとして劃期的意義を有す〕
この期の随筆
この期の韻文〔藤村歌ひ出でゝ真の抒情詩初めて生る・韻文に於ても透谷は先駆者たりき〕
透谷の詩「みゝずのうた」外二篇
残花の詩「桂川」「真美人」外一篇
孤蝶の詩「酒匂川」外数篇
天知と禿木の詩
藤村の詩〔初期には作詩に余り意を用ひず・第三期に入り第四十五号より俄かに是に専念せり〕
柳村の詩「まちむすめ」
酒竹の詩と俳句
廃刊告別の辞
第三期作品別目録・自第三十八号至第五十八号
小説
伝記
韻文
短歌俳句
評論
随筆
時文
文集
挿画
『文学界』第三期同人作品篇数表
註釈
附記
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626