回顧六十五年
第１章 会社の創立
倉敷の歴史
明治二十年頃の倉敷
紡績所設立の企画
出京委員派遣調査
会社設立の出願
株式の募集
創立総会
株主の確定及び株金払込
工場建設候補地の選定
工場敷地の由緒
創業当初の人的陣容
機械類の発註
工場建築工事
主任技術者の更迭
紡機の入荷及び据付
資本金増加及び運転開始
創業費及び工場建設費
第２章 創業後の業績の隆替
創業初期の成績
製品販路拡張と販売特約店
紡績同業聯合会へ入会
不況の襲来
倉敷銀行の設立
製品販売競争
労働問題の擡頭
第一次増設
商法施行による会社名変更
第二次増錘
第三次増設
第二工場建設
第四次増設
防火施設の整備と火災保険契約
日清戦後わが紡績業の躍進
反動不況と紡績界の合動運動
日露戦争と紡績業
第五次増設
工場経営の刷新
大原孝四郎社長の辞任
第３章 事業の発展と充実
大原新社長の業務刷新
職工問題の改善
寄宿舎・社宅の大改修計画
家族的寄宿舎及び社宅
職工問題の研究
倉紡工手学校及び附属男子寄宿舎
紡績会社の合併問題
吉備紡績所買収の動機
吉備紡績所の工場施設買収
玉島工場の誕生
職制の大改革と人事刷新
不況の襲来と営業の改革
自家発電計画
新鋭紡績工場建設計画
本店の陣容整備
倉敷発電所の建設
万寿工場の建設
倉敷工場の改修
玉島工場の改修
万寿工場の成績
第４章 世界大戦と事業大拡張
第一次世界大戦と紡績業
わが社の事業拡張計画
高松工場の新設
早島紡績株式会社の合併
岡山上伊福工場の新設
岡山染織整理株式会社の設立
万寿第二及び第三工場新設
万寿工場の分散式寄宿舎
讃岐紡績株式会社の合併
松山紡績株式会社の合併
初代重役の功績顕彰
大戦と労働問題
第５章 労働問題に対する理想主義の具体化
大原社長の理想主義の発展
第６章 戦後不況期の積極策
戦後の反動不況と役員の異動
不況打開策
経費節減・能率増進
大戦後発註紡機の跡始末
大陸進出計画
岡山染織整理株式会社の合併
日本メリヤス枚方工場の買収
各工場の大改修
電力事業の変遷
第７章 多角経営への発展
多角経営の研究
人絹事業の調査
人絹事業の研究に着手
倉敷絹織株式会社の設立と工場建設
倉敷絹織の業績
多角経営と三豊紡績の設立
三豊紡績株式会社の設立
観音寺工場の建設
丸亀工場の新設
第８章 深夜業撤廃と経営合理化
業績悪化の原因と経過
苦境打開策の強行
労働問題の激化
深夜業撤廃問題
わが紡績界の深夜業撤廃対策
わが社の深夜業撤廃対策
深夜業撤廃実施
金輸出解禁問題
わが社の苦境と緊縮整理
生産技術の合理化
人絹事業の好転
第９章 回天の難事業達成
社運挽回
世界的経済恐慌
金輸出再禁止
輸出綿布の世界制覇
わが紡績界の生産技術の進歩発達
本店事務所の大阪移転
わが社の生産技術の改革
合理化運動の成果
製品販売競争の激化
業績回復の経過
健全な社運確立
第１０章 生産施設の強化拡充
紡績業界発展の気運
精紡ハイドラフト改修問題
松山工場の改修
各工場増錘及びハイドラフト改修
織布工場改修計画
枚方工場の休業と又新紡績の設立
四国各工場の増設拡張
岡山工場の水禍と復旧工事
万寿第一工場の拡張
三年間に亙る大拡張計画の完遂
貿易統制強化と綿糸生産調節策
紡績各社の多角経営
わが社の毛織事業進出計画
倉敷毛織株式会社の設立
綿紡績の生産統制強化
わが社のスフ事業の発展
綿業の国家統制強化
第１１章 創立五十周年と統制下の事業
会社創立五十周年記念行事
北条工場の新設
津梳毛工場の増設
天津紡績工場の新設計画
わが国戦時体制と繊維工業の統制強化
松屋染工株式会社
紀陽染工株式会社
日華紡績株式会社
日本重工業株式会社
愛知精機株式会社
日本精機株式会社
大原社長の辞任と重役陣一新
国際情勢の悪化
国光紡績株式会社の合併
企業再編成
鉱業関係の事業経営
第１２章 大東亜戦争と事業活動
日米外交交渉の経緯
緒戦の戦果
比島の棉花栽培事業
ジャワの紡績工場経営
社内の組織制度一部変更
製鋼関係事業の経営参加
繊維産業の企業整備
航空機製造事業
軍需兵器の製造
傍系事業の経営
大原相談役の逝去
原副社長の逝去と役員の異動
定款の変更及び増資計画
戦況の悪化と戦災被害
終戦
第１３章 戦後の事業復興
日本産業の再建
繊維工業の復活状況
わが社の終戦時の状況
事業の転換と役員の異動
労働問題の激化
生産設備の復元拡充
日本経済の民主化
企業再建整備
対日政策の変化と業績好転
安城工場の新設
朝鮮動乱の勃発とその影響
事業の拡張と空前の好況
第１４章 わが社の現況
資本金と株式
事業の内容
事業設備
業務組織
部署別従業員数
施設の概観
参考諸表
定款の変遷
歴代役員一覧表
主要事項年譜
倉敷紡績株式会社の系図
営業成績一覧表
題字（原澄治）
序文（塚田公太）
所感（大原総一郎）
おくがき（飯島幡司）