図書ゾウヘイキョク ヒャクネンシ080000067

造幣局百年史

サブタイトル1~10
編著者名
大蔵省造幣局 編者
出版者
大蔵省造幣局
出版年月
1976年(昭和51年)3月
大きさ(縦×横)cm
27×
ページ
557p 図版4p
ISBN
NDC(分類)
337
請求記号
C337/O57
保管場所
地下書庫中公新社
内容注記
和書
目次

序文
第1章 徳川幕府の幣制混乱
幕府幣制のアウトライン
黒船来航に混迷する幕府
開港にゆれ動く幕府貨幣
欧米諸国に近代造幣局の設立を予約した幕府
金,銀座を受け継いだ貨幣司
明治初期の流通通貨
第2章 明治維新と創業準備
近代的造幣工場の建設を決意した新政府
香港造幣局の機械を購入
造幣局建設地を大阪(川崎)とした事情
淀川河畔に世紀の大工事
造幣局の発足
円形,十進法の幣制案
銀本位制から金本位制へ
日本独特のものになった新貨幣の図案
日本造幣寮の技術指導に外人技術者の来日
創業式の準備なる
第3章 創業式
華々しく挙行された創業式
第4章 創業当時の概況
近代的貨幣法「新貨条例」の制定
世界一広大な造幣寮のプロフィル
職制,等級,給与
近代的服務規程「造幣寮定則」
機構
貨幣大試験の開始
明治天皇と造幣寮の縁故
造幣寮立の私学「日進学社」
軍隊が警備した造幣寮
第5章 明治の造幣局
時代の背景
自主権回復を目指す寮務改革運動起こる(明2~明8)
造幣首長キンドル母国に帰る
V.E.ブラガと複式簿記(明3~明8)
造幣局特別会計前史
第1回内国勧業博覧会に出品(明10)
勲章製作のはじまり
明治の東京出張所(支局)(明12~明40)
泉友会の母体,造幣学術研究会の発足(明15~大3)
日本銀行の設立と実質銀本位制への移行(明4~明17)
浪速の歳時記“通り抜け”(明16~大4)
硫酸、ソーダの局内自製始末(明3~明18)
史上最大の災害,明治18年の淀川大洪水
内閣制度の樹立とともに機構,職制,給与制度を一新
事務次長長谷川為治,4等技師甲賀宜政1か年間欧米出張(明19~明20)
外人技術者の解雇と造幣技術の独立(明8~明22)
規模を半減して総合工業から造幣事業へ(明22)
松方デフレ政策で初の給与べースダウン(明24)
明治9年費府万博,明治26年市俄古万博に造幣技術を紹介
日清戦争とともに繁忙期到来(明27~明28)
貨幣法の制定…銀本位から金本位へ大転回(明30)
造幣局に波及しなかった日清戦争後の労働運動(明29~明32)
日露戦争とともに繁忙期到来…はじめて女子を貨幣検査作業に雇よう(明治37~明38)
縮彫機の導入とその活用(明37~大7)
電化工事を控えて鋳造部長山県修,技手広瀬亜夫の長期欧米出張(明40)
動力改革“蒸気から電気へ”…技術顧問に京大青柳栄司教授(明41~明45)
物価高による明治末期の大幅給与改訂(明37~明43)
第6章 大正の造幣局
時代の背景
20年間局長在任の長谷川為治氏の退官…明治造幣局の終焉(大2)
帝政ロシアの銀貨幣製造(大4~大5)
会計制度の改革(大4)
造幣能力の不足をカバーした小額政府紙幣(大3~大10)
貨幣図案公募のはじまり…銀価の暴騰…まぼろしの八咫烏銀貨幣(大6~大8)
第1次世界大戦による経済成長に伴う貨幣の大増産と設備の拡張(大8~大11)
物価高による7割の給与改訂(大9)
造幣局の黄金期を象徴した大正10年の創業50周年式典
工場経営に関心…研究場の創設と能率調査課の新設(大11~昭5)
労働運動の勃興,工場法の施行と労務管理の近代化(大元~大13)
貨幣需要激減による大行政整理…人員を3分の1に減少(大13)
労働組合「向上会造幣局支部」の設立とその消滅(大13)
職工補習教育の開始(大12~昭8)
国際競争入札でシャム国青銅貨幣の製造(大15~昭4)
煙都大阪と“通り抜け”の危機(大13~昭6)
造幣局が主体となって設立した鉱産物分析法協議会(大15~昭38)
第7章 昭和(戦前)の造幣局
時代の背景
彫刻研究所新設と勲章の試作(昭2)
近代的総合病院の設置(昭2)…含医療施設前史(明5)
11年かけて全建物を耐震耐火鉄筋コンクリート建に改築(昭3~昭13)
旧建築物の保存(昭10)…付・泉布観略史(明22~大6~昭31)
ジュネーブ通過偽造防止国際会議に参加(昭4)
勲章,ホール・マーク作業の開始…東京出張所の復活(昭4)
造幣局中興の祖永井繁局長の業績(大13~昭5)
不況緊縮財政で行政整理を伴う史上2度目の給与べース・ダウン(昭6)
本位貨幣の製造と訣別…金輸出禁止(昭6)
準戦時時代とともに繁忙期到来
満州国奉天造幣廠に対する技術援助(昭8~昭16)
造幣局泉友会財団法人となる(昭6)
貨幣法の最後に登場したニッケル貨幣…第2次の図案公募…貨幣形式表示にメートル法採用(昭8~昭12)
冀東政府貨幣の製造
第8章 昭和(戦時)の造幣局
時代の背景
臨時通貨法の制定…戦時貨幣時代の到来…第3次の図案公募,50銭ギザ銀貨幣姿を消す(昭13)
金集中,勲章作業,貨幣作業開始…東京出張所の移転と規模の拡張(昭12~昭18)
金集中運動と札幌,秋田,熊本出張所の開設(昭13~昭18)
金集中運動の落し子…川邑式金製錬法の研究(昭15~昭18)
工員養成所の新設(昭14~昭16)
紀元2600年の造幣局(昭15)
蒙古連合自治政府貨幣の製造(昭16~昭18)
空襲に備え防護団を結成(昭9~昭20)
東南アジア(ベトナム・インドネシア)貨幣の製造(昭17~昭18)
大東亜共栄圏貨幣の一手引受けを目指した広島支局の建設(昭16~昭20)四条畷に記章製造工場の新設(昭
戦時下の労務管理(昭12~昭20)
戦時の特殊作業…軍需品の製造(昭16~昭20)
戦時貨幣素材の悪化と戦争の落し子陶貨幣(昭19~昭20)
造幣局の戦争災害(昭20)
第9章 昭和(戦後)の造幣局
時代の背景
戦後インフレ下の紙幣と硬貨(昭20~昭24)
連合軍が駐留管理した貴金属(昭20~昭25)
荒廃した造幣局の復興作業(昭20~昭25)
東京支局で起った革新同盟事件(昭20)
労働三権保有期の労働組合の活動(昭21~昭23)
新憲法記念章はい類の製造(昭21~昭24)
全職員の身分,給与の統一(昭23)
共済組合法の制定(昭23)
国家公務員宿舎法の制定(昭24)
貴金属配給業務の始末(昭24~昭28)
戦後最大の行政整理(昭24)
独立採算性を建前とした特別会計制度の確立(昭25)
朝鮮戦争で発行できなかった10円洋銀貨幣(昭25~昭26)
1年の寿命で終った造幣庁東京事務所(昭25~昭27)
硬貨時代(コイン・エイジ)の夜明け…10円青銅貨幣の製造開始(昭25~昭29)
公共企業体労働関係法の適用(昭23~昭28)
小額通貨の切り捨て…戦後貨幣第1次の図案公募(1円アルミニウム貨幣,50円ニッケル貨幣)(昭28~昭
春闘時代はじまる(昭27~昭32)
岡村作業部長の戦後初の海外出張(昭31)…付・100年間の局員海外出張史
20年ぶりの銀貨幣の製造(昭32)
戦後第2次の貨幣図案公募(昭33)…新100円銀貨幣,50円ニッケル貨幣及び10円青銅貨幣のギザ廃止
皇太子御成婚記念金属工芸品の製造(昭34)
機構の近代化…作業管理部の創設(昭37)
貨幣の大増産期に入る…昭和36年度以降3か年計画による貨幣製造設備の拡充整備
初の1円アルミニウム貨幣の一貫作業外注…刑務所も1円アルミニウム貨幣増産に一役(昭38)
東京オリンピックと共に造幣局の黄金期到来(昭39)
“通り抜け”戦後史
ILO及び公務員制度審議会と公労法の改正(昭32~昭40)
昭和41年以降好景気に支えられた労働運動
銀貨幣から白銅貨幣へ(昭42)
内部監査制度の開始(昭42)
勲章の大増産(昭42~昭44)
造幣博物館の開館…新変電所の建設(昭44)
東京オリンピック(昭39),大阪万国博(昭45)を契機にホール・マーク作業の激増
コロンボ・プランによる海外研修員の受け入れ(昭44)
海外向貨幣セット交付業務の開始(昭44)
教習所の設置(昭44)
公害対策の積極化(昭45)
万国博覧会記念事業(昭45)
貨幣の需要の急増に伴い製造作業の変革…コロンビア型4本打圧印機の導入(昭44)
第10章 創業100年の造幣局
創業を偲ぶ造幣事業記念式典及び記念行事
造幣局の現況
編集後記