出版興亡五十年
- サブタイトル
- 編著者名
- 小川 菊松 著者
- 出版者
- 誠文堂新光社
- 出版年月
- 1953年(昭和28年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 610p 図版8p
- ISBN
- NDC(分類)
- 023
- 請求記号
- C023/O24
- 保管場所
- 地下書庫中公新社
- 内容注記
- 出版年表:p575-609
- 昭和館デジタルアーカイブ
第1部 出版界興亡の跡
この書をものするに当つて
老舗か?誠文堂新光社~無慙な宿命に悩む出版業
出版王国博文館今いずこ~明治文化史上に特筆すべき偉大な業績
社名三段変化の講談社~出版界の巨人野間清治氏と私
文芸図書の老舗新潮社~ナナ御殿と噂された鉄筋社屋
辞典の王座は三省堂~辞典蹉跌では業界は大動揺
岩波書店と文化勲章~出版界の水準を高めた功績は顕著
思い起す教科書事件と金港堂~小林孝子と田中宮相との因縁話
のるか反るかの辞典出版~当用漢字出現で旧版は反故同様
流行語「事典」と百科全書の思い出~丸善の外国百科全書はハタキ売か?
江戸時代から続いた老舗~今も残るは京阪地の仏書肆位か
興文社とピストル強盗事件~小学生全集とアルスの児童文庫の宣伝戦
「しにせ」の感深かつた春陽堂~明治の文壇につくした大きな功績
春陽堂本に迫つた一群~吉岡書店に対する懐古的追憶の数々
「や、これは便利だ」の下中さん~平凡社の盛衰は出版事業の縮図
雑誌の発展と個人の力~羽仁もと子氏と石川武美氏は好個の実例
徳富蘇峰翁と民友社出版部~時代々々の活躍はしたが遺産がなかつた
「実業之日本」と「実業之世界」~雪嶺・漱石・新渡戸・三先生の三代噺
出版文化へ貢献した金尾文淵堂~予約出版法制定の動機も作つた
原稿のロスを出さぬ滝田名編集長~一石二鳥「キング」のロスで出来た「富士」
瀬木博尚翁と宮武外骨翁~頓知・滑稽・パツク・ポンチ・漫画の今昔
円本流行の経過とその末路~その功罪と足跡はともに大きい
文庫本の流行と回想~結末は地獄落しの危険もある
特異な存在、医書と法律書肆~競業者の少いのは専門図書の強み
つり堀の魚を釣るに等しい学参書の出版~これまた儲かる虎の巻の発行
模範出版社の経営~五十年間、約手一枚書かぬ堅実さ
日本交通公社と鉄道弘済会の内幕~「旅行案内」の元祖は庚寅新誌社
赤本出版の老舗大川屋~附・貸本業と雑誌回覧業の回想
通信販売・外交販売あれこれ~青木嵩山堂は通販の元祖?
消滅した著名出版社~活躍した思い出の数々
アプレ出版社物語~没落したものと当つた出版社
小売書店経営の今昔~正味引下げのキーポイント
書籍取次業の今昔~異色ある日本出版貿易株式会社
出版裏街道の儲け話~月おくれ雑誌!新刊のゾツキ物販売と金融
著者と出版屋の意見の衝突~藤村先生も失敗のこと
文筆家の黄金時代とその今昔~自然主義・耽溺・原稿二重売
版権、著作権の侵害ごつこ~表街道に紙型のお化けも出る
書籍商団体の変遷~図書大市、通信市、古本市、紙型市、ゾツキ市の話
製紙会社の膨張と用紙の暴騰~その内容と洋紙代理店の活動
印刷技術の変遷と発達~活字鋳造の元祖築地活版製造所
新聞と出版広告の今昔~広告料は千二百倍に昂騰
新聞の経営は人か金か~腕と努力で成功した正力松太郎氏と前田久吉氏
「朝日」と「毎日」の対立競争~その喧嘩で文化は促進された
新聞社の出版経営是非~著者にとつても考慮すべき問題
広告代理店の今昔~まだまだ改善すべきものがある
企業化の困難な製本業その他~製版・製凾・木版・金版など
出版業を志す人のために~本書の生産原価と収支予算表
第2部 私の出版五十年
創業二十年までの誠文堂新光社
最近の二十年
第3部 随感随想
空から見た欧米の出版界と畜犬界(「愛犬の友」所載)
商売と道楽(「出版研究」所載)
猟天狗犬自慢(「実話雑誌」所載)
関係人名・出版社名・索引
附録・出版年表
口絵
わが国出版界を築いた人々
誠文堂新光社々屋
著者近影
二十五週年記念祝宴
薬王寺著者住居新築祝宴
真珠湾戦跡の著者
創立四十週年祝宴
誠文堂新光社全社員
著者一家近影
誠文堂新光社発行九雑誌
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