新・日露異色の群像30
序文―文化に対するロシアの人々の並々ならぬ情熱と関心(井出啓二)
1 横山松三郎(1838-1884)写真と絵画を融合させた新たな芸術家(井桜直美)
2 ワシーリー・ヴェ()レシチャーギン(1842-1904)画家・軍人・旅人(籾山昌夫)
3 髙橋天民(不明-1929)二人のニコライの先生(桧山真一)
4 三井道郎(1858-1940)「ハリストス正教会」三代の重鎮(長縄光男)
5 堀江直造(1870-1942)浦潮期徳日本人街の繁栄を牽引した堀江直造の生涯(岩佐毅)
6 関餘作(1874-1960)ロシア帝国の従軍医・関餘作の生涯(長塚英雄)
7 ピョートル・コンチャロフスキー(1876-1956)ピョートル・コンチャロフスキーと日本(新田喜代見)
8 内藤民治(1885-1965)日ソ民間外交の先駆者(沢田和彦)
9 竹村浩吉(本名:廣吉)(1883-1968)漁業一家に生まれ明治から昭和まで活躍したロシア通(舟川はるひ)
10 高碕達之助(1885-1964)日中・日ソ関係の改善に力を尽くした「肩書のない」政治家(神長英輔)
11 モロゾフ親子及びその日本人の知人との交友をめぐって 元外交官の佐藤尚武・島田滋のケース(ピョートル・ポダルコ)
12 ワシーリー・エロシェンコ(1890-1952)エロシェンコの大正日本エスペラント郷逍遥(佐々木照央)
13 ワシリー・オシェプコフ(1892-1937)柔道に魅せられたサンボ創設者の生涯(アレクサンドル・クラノフ/訳・鍋谷真理子)
14 ボリス・ピリニャーク(1894-1938)ロシアのモダニスト作家による〈日本小説〉(沼野恭子)
15 茂森唯士(1895-1973)ロシアを愛した詩人肌のジャーナリスト(井上智重)
16 黒島伝治(1898-1943)黒島伝治と『種まく人』―ロシア難民救済と反戦文学(北条常久)
17 イリヤ・エレンブルグ(1891-1967)日ソ国交回復後初の文化の大使(ミハイル・エフィーモフ/訳・荒井雅子)
18 林広吉(1898-1971)日露バレエ交流の曙(斎藤慶子)
19 黒田辰男(1902-1992)ソヴェート文学の研究・紹介に献身したロシア文学者(大木昭男)
20 神西清(1903-1957)流麗にして粋な語り口の文章の秘密(木村敦夫)
21 千田是也(1904-1994)チェーホフ劇の需要における功績(安宅りさ子)
22 武谷ピニロピ(1919-2015)亡命ロシア人医師―『医は仁術』を地域医療で実践し続けた生涯(熊谷敬太郎)
23 北川剛(1921-1986)日本にロシア民謡を広めた男(北川翔)
24 西岡芳和(1922-2013)戦後昭和の音楽シーンを支えた男(野宮珠里)
25 島津朝美(1928-2019)戦争を経て平和のための貿易に取り組む(芳地隆之)
26 寺原伸夫(1928-1998)ハチャトゥリヤンの唯一の日本人弟子(中島克磨)
27 アレクセイ・キリチェンコ(1936-2019)アレクセイ・キリチェンコとアレクサンドル・マクシーモフ(川村秀)
28 エドゥアルド・ウスペンスキー(1938-2018)「チェブラーシカ」の作家、ウスペンスキーと日本(児島宏子)
29 大鵬幸喜(1940-2013)昭和の大横綱大鵬幸喜の生涯(小山内道子)
30 リディア・ヴェセロヴゾーロヴァ(1896-2000)激動の時代を生きた貴族出身のロシア語教師(福井学)
編集後記