図書目録ムラヤマ トシタロウ キョウイク シソウ ノ ケイセイ ト ジッセン資料番号:060008506

村山俊太郎 教育思想の形成と実践

サブタイトル
編著者名
村山 士郎 著者
出版者
本の泉社
出版年月
2017年(平成29年)11月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
418p
ISBN
9784780716375
NDC(分類)
371.2
請求記号
371.2/Mu62
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献あり
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序章 村山俊太郎研究の魅力
1 俊太郎のおいたちと教師時代の時期区分
2 俊太郎が今も語りかけてくるもの
3 いくつもの俊太郎像というとらえ方

第一章 「童心」への開眼から生活者としての子どもへ
1 「童心」への開眼
(1)教師への夢、出発は一六歳の代用教員
(2)童謡との出会いと童謡創作
(3)教室での童謡・自由詩実践
(4)「子どもへの開眼」としての童謡論
2 「生活者としての子ども」観への転換
(1)童謡・自由詩からの決別
(2)生活教育への転身-「綴方生活」との出会いと新綴方研究講習大会への参加-
(3)子どものプロレタリア意識をどう指導するか

第二章 非合法教育労働運動への参加と弾圧
はじめに
1 山形「教労」組織への参加
(1)日本の教育労働運動の夜明け
(2)俊太郎の決断-山形県における教労の組織化
(3)俊太郎が非合法活動に参加した背景と理由
2 俊太郎、一九三二年三月の検挙
(1)山形教労への弾圧と俊太郎の検挙
(2)俊太郎はどこまで「共青」とかかわっていたのか
(3)時代は、満州国の建国式
3 教労・新教運動の歴史的評価をめぐる論争
(1)教労・新教運動の政治主義的偏向-駒林邦男、中内敏夫、山形民研集団の労作-
(2)教労・新教運動の歴史的意義-岡本洋三・井野川潔の反批判-
(3)国文一太郎の証言への疑問
(4)山形県国民教育研究所の教労運動の調査
4 階級的教育実践の構想
(1)階級的教育論への転換
(2)階級的児童詩論の模索とその教条主義
(3)プロレタリア綴方とリアリズムの問題

三章 北方性教育の理論構想とリアリズム論
1 免職誤の俊太郎の生活(三二~三六年)-記者生活、結婚、長男誕生-
2 階級的児童詩論からの転換と調べた綴方批判-リアリズム論の建設 その1-
3 俊太郎はマルクス主義を放棄したのか―荒木ひでへの手紙にみる俊太郎の本音―
4 北方性教育運動の理論化と生活綴方-北方の生活台と文化にたつリアリズム論の建設 その2-
5 『生活童詩の理論と実践』-リアリズム論の建設 その3-
6 綴方における生産的リアリズムとロマンチシズム―リアリズム論の建設 その4―
7 俊太郎、復職への想いと色上げ講習

四章 軍事色強まる学校で子どもたちと学び・綴る―教師の良心と苦悶の戦い(三七年~四〇年)―
はじめに 戦時教育体制の進行
1 五年一組の子どもたちと「学級経営」案の実践
(1)学級経営の基本的構想-「協同とはげましの愛情に生きるわれらの学級」-
(2)子どもたちの生活文化環境と学級自治
(3)読・書・計算への取り組み
(4)子どもたちの手による「教室文化」誌の発行
2 五、六年生の児童詩・綴方指導の実際
(1)感情の燃焼と知性にうらづけられた指導詩表現
(2)表現力をどう高めるか―綴方指導の実際―
(3)草刈マサと金子静江の回想
3 「事変の綴方」実践と俊太郎の時局認識
(1)文集『生活の本-日支事変と私たち』(一九三七年一〇月)
(2)俊太郎の時局認識と綴方の課題
(3)事変の生活の中にリアルな生活感情
4 生活教育論争と俊太郎
(1)留岡清男の綴方批判と生活教育論争
(2)生活教育論争における内中敏夫の俊太郎への注目
(3)教室をまもり学校をまもる―俊太郎評価をめぐるいくつかの問題点―

五章 俊太郎、二度目の検挙と獄中の苦悩
1 突然の検挙-ひで・俊太郎の記録-
2 俊太郎への取り調べと心境の変化
(1)取り調べと書きあげた「調書・供述書」
(2)手紙に現れた俊太郎の心境の変化
(3)ひでの返信にも時局に取り込まれた内容
3 権力の弾圧と俊太郎の心境の変化をどうみるか
(1)俊太郎の予審終結決定と権力の生活教育運動の認識
(2)筆を絶つ
4 出獄-教え子たちとの交流-

六章 戦後、激動の時代を生きぬいた俊太郎
1 敗戦と教育文化再建構想
(1)戦後の解放感と初期教育民主化構想
(2)俊太郎の復職
2 教育組合運動づくり
3 教育民主化と学校改革・教育実践構想
(1)教育民主化への構想
(2)学校改革・学級実践の具体的改革案
4 山形県における四六年一〇月闘争から二・一ストへ
5 二・一スト後の教育運動と民主主義教育論
6 時代を生きる教え子たち
7 最後の訴え、そして、再び帰らぬ人に

あとがき

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