川崎市史 通史編 4下
刊行のことば(川崎市長・高橋清)
編さんによせて(現代 産業・経済部会長・寺谷武明)
凡例
第1編 戦前の川崎
第1章 恐慌より戦争へ
第1節 工業都市川崎の形成
1 関東大震災からの復興と川崎市工業の展開
京浜工業地帯・川崎市工業の位置
臨海工業地帯の確立と基盤整備
市内における各工場の合理化
食料品大工場の進出
2 重化学工業都市川崎の確立
景気回復と工業の動向
民間最大鉄鋼会社への道
電気機械工業の進展
昭和肥料の登場と富士紡の撤退
第2節 農村更生運動と園芸農業の展開
1 昭和恐慌下の農業経営
市域農業の類型と恐慌下の農業経営
不況対策と農山漁村経済更生運動
2 園芸農業の展開
園芸農業と販売購買組合
梨・桃栽培の状況
その他の果樹栽培
多種の花卉栽培
多彩な野菜栽培
海苔の養殖と多摩川の漁業
第3節 商業・金融情勢
1 流通・商業の推移
人口の集中と食糧
各種市場の設置
川崎市実業聯合会と川崎の繁華街
小売業の変化
京浜デパート排撃事件
小美屋デパートと藤屋デパート
小売の実情
2 金融の動向
戦前の金融機関と銀行法の施行
貯蓄銀行・無尽会社と質屋
金融恐慌
金融機関の業容と銀行勤務の事例
第4節 川崎市域の陸上交通
1 鉄道の整備
市内・近郊の私鉄
南武鉄道の開通
東京横浜電鉄神奈川線の開通
京浜・湘南両電鉄の連携
小田原急行鉄道の開通
多摩川の砂利採掘と輸送
2 京浜工業地帯と輸送網の形成
海岸電気軌道の創立
鶴見臨港鉄道の開通
臨海部と浜川崎駅
新鶴見操車場の開設
川崎乗合自動車の開通
川崎鶴見臨港バスの成立
第5節 川崎港の誕生
1 浅野埋立ての完成と工場岸壁
川崎港域の誕生と田島町の編入
浅野埋立地の進出企業と工場岸壁
2 川崎港の貨物と船舶
貨物・船舶の出入と貿易
川崎港の三大埠頭
川崎港の対外関係
3 川崎港の周辺
川崎河港の築造
扇島海水浴場
第2章 戦時経済下の川崎
第1節 経済統制の進展と川崎の工業
1 拡大する軍需生産
戦時経済統制の開始
内陸へ広がる工業
日本鋼管の業況
東芝と富士電機
通信機工業の生誕
自動車の生産
昭和電工の誕生
2 行き詰る軍需生産
強行される統制経済
行き詰る軍需生産
日本鋼管と行政査察
日立造船、川崎へ
脚光を浴びる電機工業
情報戦の主役通信機工業
低迷する自動車
第2節 川崎の農村
1 戦時中の農村
統制下の農業生産
蔬菜・花卉・果樹栽培と園芸農業
産業組合と農業会の成立
時局認識と農民統制策
作付統制と肥料増産
時局農産物の計画奨励
2 戦争末期の増産政策
果樹伐採と食糧増産体制
第二次食糧増産と耕地改良
3 戦時中の漁業と養殖
漁場の汚染問題
戦時下の漁業衰退
第3節 流通・金融統制の進展
1 商品の流通形態の変化
川崎米穀小売商業組合
米穀配給への動き
神奈川県米穀商業組合
統制に向けて
諸物資の配給
企業の整理・合併
戦時の状況
2 進む銀行統合
銀行の増設と統合・合併
戦時による内部改変
第4節 戦時輸送の進行
1 川崎の輸送力増強
川崎駅と通勤者の激増
南武鉄道沿線への工場進出
私鉄網の整備
川崎市電の開始
川崎市域のバス輸送
2 戦時下の陸上交通規制
陸上交通の調整
鶴見臨港鉄道・南武鉄道の国有化
3 空襲による陸上交通の崩壊
川崎の疎開輸送
川崎周辺の鉄道被害
私鉄とバス事業の被害
第5節 川崎港の拡充
1 県営の大師河原地先埋立
埋立と運河の計画
川崎港湾計画論
京浜運河問題
2 東京開港と京浜港の成立
東京開港
京浜港の成立と川崎港
3 戦時下川崎港の貨物と船舶
川崎港の施設充実
貨物と船舶
第2編 戦後の川崎
第1章 戦後の混乱から復興へ
第1節 川崎の経済復興
1 敗戦日本経済における川崎
日本経済の拠点川崎市工業
重化学工業主体の市経済復興
民需工業集積への転換
産業構造の変化とサービス業
2 復興する川崎の主軸工業
鉄鋼業の回復
硫安工業の復興
民需に乗る電機工業
輸送力を担う自動車工業
「味の素」の生産再開
3 川崎の競輪・競馬・球場
競輪・競馬
川崎球場
第2節 農漁業の変化
1 農地改革と農業の再建
農地改革
農地の買収
農地の売渡し交換分合
姿を消した地主制
変わる農業
農業生産の状況
畜産業
養蚕と炭焼き
農機具メーカー
2 水産業の変化
海苔と貝捲き
消滅した漁業
第3節 流通・金融の再興
1 川崎の流通事情
戦時・戦後の配給組織
青果卸売会社の乱立と統合
花卉私設卸売市場と食肉の流通
川崎駅前の繁華街と武蔵小杉駅周辺
小売店の復興と流通の発展
商工会議所と協同組合連盟の発足
2 川崎市内の金融整備
銀行の復興と川崎三信用組合の統合
中小企業への金融振興対策
東京手形交換地域の拡大
そのほかの金融機関
第4節 陸上輸送の再建
1 国鉄の増強と私鉄の再編・強化
乗降客の増加と通勤状況
鉄道貨物輸送の増加
2 国道・県道の再建・整備
国道の建設
主要地方道の指定と県道の整備
3 乗合自動車運送業の再編と発展
市営交通と民営バス
ハイヤー・タクシー
第5節 川崎港の独立
1 京浜港の管理問題
横浜港の接収
港湾管理の改革
京浜港の管理主体
紛糾する共同管理案
岩本私案の提示
2 川崎港の独立
川崎港の分離独立
最初の港湾施設と修築の開始
川崎港の港勢
第2章 高度成長期の川崎
第1節 重化学工業の発展と代価
1 高度経済成長と川崎
高度成長期の状況
川崎市産業構造の特徴
サービス業の構成
2 工業地帯の拡大
臨海工業地帯の造成
内陸工業地帯
3 重工業の発展
鉄鋼
電機・電子産業
日本電気・富士通とエレクトロニクス
輸送機器
4 新産業の誕生と飛躍
高度成長期の石油化学産業
日石川崎コンビナートの成立
東燃石油化学コンビナートの成立
石油化学生産の拡大
原料の不足とその後の石油化学産業
5 軽工業の脱皮
食品工業
高度成長期の暮らしと問題
6 公害の深刻化と対策
第2節 都市近郊農業の発展
1 農業基盤の変化
多摩丘陵の宅地化と農地の潰廃
農家数の減少と質の脆弱化
2 農業生産の変化
水田面積の減少
成長農産物への移行
畜産の専業化
野菜生産の増加
もぎとり即売・沿道即売
花卉園芸の展開
第3節 流通・金融の発展
1 変貌する川崎の商業
人口増加と商業の発展
百貨店の台頭
大手スーパーの躍進と系列化
商店の変質と人手不足
2 川崎の卸売市場整備と食品流通
中央卸売市場の開設
公設花卉市場の開設
食肉の流通
3 金融機関の業務拡大
貯蓄推進と店舗の増設
金融業の業務拡大と規制
信用販売の普及
第4節 運輸業の整備
1 鉄道の建設と旅客・貨物輸送の拡充
輸送力増強の動き
多摩ニュータウンの建設と新線建設
塩浜操車場の建設と貨物専用線
2 国道・県道の整備と自動車運送
高速道路の整備
都心部の交通渋滞緩和策
バス離れ傾向
ハイヤーとタクシー
道路貨物運送業
第5節 川崎港の発展
1 港湾整備の進行
工業港の育成と港湾十ヵ年計画
港湾十ヵ年計画の改訂
県営臨海工業地帯の造成
2 港湾管理問題と港勢
川崎港の港湾経営
入港料制度の成立
港湾投資と埋立事業
川崎港の港勢と東扇島埠頭の着工
第3章 安定成長期の川崎
第1節 安定成長下の川崎市産業
1 安定成長への移行と新経済システム
高度成長の終焉
生産システムの変革
石油と電気の時代
就業構造
重要性を増すサービス業
市産業政策
深刻な公害被害
2 先端技術産業の成長と重化学工業の変貌
川崎エレクトロニクス産業
互換機対非互換機
オフィスオートメーションの時代
エレクトロニクスへの多角化
理想の製鉄所をめざした扇島
自動車業界の国際化
化学工業の体質改善
食料品工業の多角化
川崎市工業の総括
産業ポートフォリオ
第2節 都市農業の発展
1 全域的な市街地化と都市農業の育成
進む市街地化
都市農業の育成
2 都市農業の発展と実態
農家の両極分解
農業的土地利用の変化
直売に依存する多摩川梨
鉢もの生産主体の花卉園芸
第3節 川崎の流通・金融
1 流通業界の変化
中小商店の保護と規制
卸売市場と生鮮食品の流通
物流基地としての川崎
旧商店街の地盤沈下
川崎駅前商業集積地の再生
個人商店の新しいライバル
単品のディスカウンター
コンビニエンスストア
新百合ヶ丘駅前商業施設
2 金融自由化前夜
護送船団方式
銀行業務の大衆化
店舗外CD
個人金融時代
貯蓄は美徳でなくなる
第4節 運輸業の展開
1 交通の動向
交通需要
国鉄の乗降人員と混雑率
横須賀線新線の開通
私鉄の都心乗入れ
都市交通の将来計画
2 道路網の整備
東京湾岸道路
国道二四六号線
東京湾横断道路
東京外郭環状道路
3 自動車運送業と貨物輸送の展開
バス事業
タクシー・ハイヤー
道路貨物運送業
鉄道貨物
第5節 川崎港の飛躍と国際化
1 安定成長期の川崎港
産業構造の変化と川崎港
川崎港の港勢
港湾取扱貨物の変化
フェリー輸送の誕生
2 川崎港の環境問題と東扇島埠頭の推移
臨海部の緑地化と環境問題
港湾環境の悪化とその対応
港湾振興と海の記念日
東扇島埠頭計画の推移
東扇島埠頭整備の経緯
シビル・ポートアイランドの連絡道路
東扇島臨海道路
3 東扇島シビル・ポートアイランドの利用と港湾の国際化
東扇島の開発と土地利用
川崎港の貿易の動向
港の国際化に向けて
あとがき
写真・資料提供等協力者
執筆者一覧
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