新修神戸市史 行政編Ⅲ
第一章 都市計画法以前の都市基盤整備
第一節 市制制定以前の都市基盤整備
1 都市化の初動
都市神戸の黎明期
居留地の建設
波止場の建設
西国街道の改修
生田川の付け替え
2 市街地整備の端緒
新市街地の整備
神戸駅周辺の整備
山手道路と居留地周辺道路
兵庫地域の整備
第二節 市制制定と都市整備
1 制度の形成期
市域の形成と地方制度
都市の管理制度の端緒
都市計画の必要性
2 都市整備の開始期
市制制定期の神戸市
市域形成期の都市建設
第三節 都市施設と市街地の整備
1 都市整備の積極化
都市整備の必要性
さまざまな都市整備の台頭
2 かずかずの大事業
上水道問題
兵庫運河開削
湊川付け替え
鉄道事業と電気事業
公園など築港問題
3 初期の市街地整備手法
神戸の発展と市街地整備
新道開削・地域更正および土地改良事業
耕地整理法と市街地整備
市区改正から都市計画へ
第二章 近代都市の基盤整備の展開
第一節 近代都市計画制度の成立
1 大都市への基盤整備
港湾都市から大都市へ
市区改正条例制定まで
東京市区改正条例の準用
2 都市計画法の適用
都市計画法の適用と区域の指定
用途地域など地域地区の指定
兵庫県都市研究会と雑誌 『都市研究』
第二節 市街地開発の展開
1 耕地整理による市街地開発
市街地開発の必要性
盛んな耕地整理
神戸西部耕地整理組合
耕地整理による市街地開発の展開
2 区画整理による市街地開発
区画整理と市街地整備の発展
日本で初の土地区画整理事業組合
積極的な組合区画整理の取り組み
その後の土地区画整理事業
第三節 都市計画街路の整備
1 街路の計画
道路の未整備
道路行政体制の整備
昭和二年都市計画街路計画
都市計画街路計画の課題
2 街路の事業
都市計画街路第一期事業
第一期街路事業の財政
清盛塚移転騒動
都市計画事業第二期街路事業
第二期街路事業の財政
都市計画事業第三期街路事業
市内鉄道省線改良問題
第四節 阪神大水害と復興都市計画
1 昭和十三年阪神大水害
阪神大水害
応急復旧への取り組み
応急復旧対策事業の総括
2 水害復興計画
「百年の大計」水害復興計画の策定へ
水害復興計画の概要
3 戦災復興計画まで
復興計画のその後-戦災復興へ
戦時下の都市計画
第五節 裏山の開発
1 裏山開発のための条件整備
裏山開発と都市計画
裏山の開発へ
区有財産の移譲
開発可能地域の調査
2 裏山開発の進展
砂防法による砂防事業
阪神大水害以後の砂防事業
溜池の宅地化
海面埋立
植林事業
第六節 河川改修事業
1 昭和初期までの河川改修事業
河川事業
都賀川改修工事
生田川の暗渠化
新湊川の改修工事
苅藻島運河
天王・石井川の埋立工事
天井川の改修工事
2 阪神大水害以後の河川改修事業
水害復旧の河川事業
県・国の対応
砂防工事
甲河川の改修
乙河川の改修
第七節 公園などの整備
1 市民休養のための公園等整備
諏訪山遊園
諏訪山動物園
会下山遊園・東遊園地
須磨浦公園と市民運動場
墓地の整備
2 戦時体制下の公園整備
保安地区・空地・公園の設置計画
緑地公園計画
布引公園
防空緑地
第三章 戦災復興
第一節 戦災復興事業の概略
1 戦前の都市計画事業
都市計画事業のあゆみ
空襲による被災
2 戦災復興事業
戦災復興事業の提起
戦災復興事業の考え方
復興計画の基本方針
3 戦災復興事業の時期区分
戦災復興事業の実施期間
戦災復興事業の前期
戦災復興事業の中期
戦災復興事業の後期
4 東灘区旧五カ町村
東灘区の戦災復興事業
第二節 神戸市復興基本計画要綱
1 神戸市復興基本計画要綱の策定
戦災地復興計画の基本方針
市復興本部による要綱の策定
2 神戸市復興基本計画要綱の特徴
復興計画の特徴
第三節 戦災復興をになった市長たち
1 中井一夫市長
戦争から復興へ
戦災復興本部の設置
復興推進機構の整備
2 小寺謙吉市長
初の公選市長
財源確保への模索
3 原口忠次郎市長
原口市政の誕生
財政の困難
財政再建への苦闘
第一期原口市政の成果
復興事業の進展
復興から発展へ
第四節 戦災復興事業の歩み
1 戦災復興事業の前期-復興事業の開始
戦災復興土地区画整理事業
戦災復興事業の財政
国・県の事業補助率
事業の縮小
事業の遅れ
2 戦災復興事業の中期-事業遅延による計画の再検討
戦災復興事業の再検討
再検討後の事業計画
市財政の困難
合併による東灘区の発足
3 戦災復興事業の後期-戦災復興から都市改造へ
戦災復興事業の収束へ
戦災復興事業の収束計画
土地区画整理法の施行
戦災復興事業から都市改造事業へ
第二阪神国道建設
都市改造の時代へ
第五節 戦災復興土地区画整理事業
1 戦災復興土地区画整理事業の決定
復興計画基本方針
土地区画整理事業の都市計画決定
2 戦災復興土地区画整理事業の歩み
市民への周知
換地設計
計画区域の縮小
再検討五カ年計画
再検討後の事業の歩み
戦災復興事業の収束計画
3 東灘区の戦災復興土地区画整理事業
東部五カ町村と都市計画
戦災復興土地区画整理事業の推移
合併後の事業処理
4 戦災復興土地区画整理事業の関連制度
特別都市計画法
土地区画整理委員会
補償審査会
第六節 街路事業
1 戦災復興事業前期の街路事業
街路計画の基本方針
街路計画の決定
街路事業の分類
街路事業の進捗
西北神一〇カ村との連絡
2 戦災復興事業中期の街路事業
街路計画の変更
再検討による計画見直し
公園道路
再検討以降の街路事業の歩み
接収解除地の計画
橋梁の架設
3 戦災復興事業後期の街路事業
戦災復興事業による第二阪神国道整備
第二阪神国道整備都市改造事業
第二阪神国道建設までの歩み
戦災復興事業への波及効果
街路事業の発展
第七節 都市計画-用途地域と防火地域の指定
1 都市計画区域
戦後の区域指定
2 用途地域
戦前の用途地域
神戸市地域地区設定要綱
新たに指定された用途地域
市街地建築物法から建築基準法へ 風致地区
3 防火地域
防火地域と準防火地域の指定
建築基準法の制定と地区変更
防火建築帯の指定と助成
第八節 接収解除地整備事業
1 接収とその解除
連合国軍による接収
接収の解除
2 接収解除地の整備
接収解除地の整備計画
整備事業計画
イーストキャンプの整備事業
スクラップヤードの整備事業
ウェストキャンプの整備事業
第九節 市営交通事業の復興
1 市営交通の被災状況
市電の被災状況
市バスの被災状況
2 市営交通の復興
市電事業の復興
市バス事業の復興
あいつぐ運賃の値上げ
3 復興から発展へ
路線延長と輸送力増強
第十節 公園事業、 墓地造成事業
1 公園事業
公園計画
公園事業の歩み
2 墓地造成事業
墓地造成事業のあらまし
墓碑の移転
第十一節 戦災復興に関わるその他の事業
1 港湾 防潮堤 河川水路
神戸港の被災
港湾管理の移管
港湾の接収解除
防潮堤の建設事業
突堤などの整備
東部海面の埋立て
河川水路など
2 神戸高速鉄道
神戸高速鉄道建設計画
鉄道建設までの道のり
3 観 光
観光に関する復興計画
六甲山の開発
4 住 宅
終戦直後の住宅対策
昭和二十一年以降の住宅対策
住宅政策の展開
戦災復興からニュータウン建設へ
第四章 都市計画と開発の展開 (戦後の都市計画と都市基盤整備)
第一節 昭和三十年代以降の都市建設-公共デベロッパー型開発の展開
1 開発への展開
大都市への開発の展開
2 道路整備
道路整備の展開
山手幹線
中央幹線
浜手幹線
郊外地域の道路整備
道路舗装の進展
立体交差事業と連続立体交差事業
昭和四十、 五十年代の道路整備
都市高速道路の建設
3 市街地開発事業の展開
旧市街の再開発と新市街地の開発
新神戸駅地区土地区画整理事業
鈴蘭台土地区画整理事業
玉津土地区画整理事業
特定土地区画整理事業
須磨ニュータウンの建設へ
須磨ニュータウンのすがたと思想
4 都市計画関連施策
用途地域
防火地域、文教地区、臨港地区
急傾斜地開発規制
海岸保全施設整備
第二節 昭和四十年代後半以降の都市計画の展開-生活環境整備・面的空間整備・住民参加型整備
1 マスタープランとまちづくり
マスタープラン
新・神戸市総合基本計画
2 生活環境整備の都市計画
生活環境整備の都市計画
市街化区域・市街化調整区域
下水道整備の進展
道路整備の新展開
3 景観の都市計画
「グリーンコウベ作戦」
公園の整備
神戸市都市景観条例
北野町山本通地区
都市景観形成基本計画
4 住民運動の高まりとまちづくり
住民運動の高まり
板宿地区のまちづくり
真野地区のまちづくり
真野地区の住民運動
真野地区まちづくり検討会議
真野まちづくり構想
真野地区まちづくり推進会
「環境カルテ」方式のまちづくり
まちづくり条例
第五章 海面埋立と六甲山のトンネル
第一節 昭和三十年代の埠頭と埋立
1 第七・八突堤と埋立
突堤と工業地帯
第七突堤・第八突堤
東部埋立
兵庫第三突堤
2 摩耶埠頭と東西の埋立
高度経済成長と貿易の拡大
摩耶埠頭着工
東西の埋立計画
山土による埋立
3 土砂採取計画委員会と運輸審議会
十三年水害と山土採取
土砂採取計画委員会
第二部会(土砂採取部会)
第一部会(河口部会)
港湾計画と運輸審議会
神戸港港湾計画書
4 山、 海へ行く
鶴甲山
地下式ベルトコンベヤー
住吉河中道路
高倉山
プッシャー・バージ
5 埋立の進行と跡地開発
埋立の進行
埠頭の完成
一石二鳥の跡地開発
第二節 六甲山のトンネル
1 六甲山トンネル
観光・開発とドライブウエー
六甲山トンネル
2 新神戸トンネル
第二六甲トンネル構想
長大トンネル
環境アセスメント
第二新神戸トンネル
第六章 ポートアイランドと六甲アイランド
第一節 ポートアイランド建設
1 海上都市 ポートアイランドと六甲アイランド
神戸の海上都市建設
2 ポートアイランド建設計画
貨物量の増大と近代化
人工島構想
港湾整備計画
人工島建設決定へ
漁業補償
3 ポートアイランド建設事業費
港湾財政と埠頭の使用形態
阪神外貿埠頭公団の設立
ポートアイランド建設事業費
事業主体別資金調達
マルク債の発行
連合処理方式
4 土地利用計画
「港」 と 「まち」 の機能
ポートアイランド利用計画委員会
ポートアイランド基本設計委員会
各種委員会
交通システム
5 ポートアイランドの評価
ポートアイランドの経済評価
ポートアイランドの事業収支
ポートアイランドの総合評価
ポートアイランドの個別的魅力
第二節 六甲アイランド建設
1 六甲アイランド建設計画
第二の海上都市
六甲アイランド計画
2 六甲アイランドの土地利用計画
土地利用計画
六甲アイランド建設の事業費と民間主導
民間活力導入
街区づくり
六甲アイランドの経済効果
第七章 西神・北神地域開発
第一節 須磨ニュータウン建設
1 「山、 海へ行く」 構想
西神開発のモデル
まちづくりの構想
山、海へ行く
2 須磨ニュータウンの構想
構成団地の概要
高倉台団地
名谷団地
横尾団地
落合団地
北須磨団地
白川台団地
第二節 西神地域開発の展開
1 西神開発の構想
西神地域の特色
総合基本計画原案
ニュータウンの立地条件
ニュータウンの性格と内容
神戸市総合基本計画
2 西神開発計画の策定
計画策定の経過
土地利用計画
開発適地の検討
土地利用の基本方針
ニュータウンの都市機能
研究学園都市
インダストリアル・パーク
3 西神開発をめぐる論議
市長の方針
問題点の指摘
財政上の問題
4 西神開発の進展
第三次総合基本計画
ニュータウン住環境整備
衛星都心の整備
5 西神開発事業の経過
事業の経過
神戸研究学園都市
工業団地
第三節 北神地域開発の推進
1 北神開発の構想
北神地域の特色
神戸市総合基本計画原案
北神地域総合基本計画
既定のプロジェクト
土地利用計画
2 北神開発計画の策定
計画策定の経過
整備計画報告書
土地利用計画
地域中心核整備計画
適地の検討
地区中心核
工業・流通施設
農業整備
3 北神開発の進展
第三次神戸市総合基本計画
開発の進展
各事業の経過
第八章 都市の再開発
第一節 インナーシティの整備
1 インナーシティ問題
インナーシティ問題
インナーシティ整備計画の策定
2 インナーシティに対する政策
インナーシティの範囲と状況
整備目標、施策と市の役割
三つのゾーン
第二節 都市再開発
1 都市再開発の目的と諸制度
既成市街地の整備手法
市街地再開発という制度
再開発事業のむずかしい点
住宅地の再整備-真野地区の例
2 神戸の市街地再開発
市街地改造事業
防災建築街区造成事業
都市再開発方針の決定
都心の再開発
東部副都心の再開発
西部副都心の再開発
各地区中心地の再開発
神戸市の再開発の特徴
第三節 ハーバーランドの建設
1 事業の構想と過程
神戸駅周辺地域
貨物駅跡地の買収
再開発の構想を急ぐ
国、公団の協力を確保
再開発計画の具体化
市と民間企業が分担して建設
事業実施段階での全体調整
2 事業の特徴と効果
ハーバーランド開発の特徴 開発の効果
第九章 橋と空港
第一節 明石海峡大橋
1 戦前の構想
本州-四国の交通
明石海峡汽船連絡構想
2 紫雲丸沈没と調査開始
せきれい丸の沈没
紫雲丸の沈没
神戸市の調査開始
「夢のかけ橋」
3 本州四国連絡橋公団の設立
三ルートの競争
瀬戸大橋の巻き返し
日本土木学会による調査
政治的決着 起工式の延期
「一ルート三橋」
4 明石海峡大橋の工事開始
工事の開始
明石海峡大橋の完成
第二節 神戸沖空港構想
1 大阪国際空港と騒音公害の発生
「神戸市復興基本計画要綱」
大阪国際空港と騒音問題
淡路島空港構想
運輸省による調査の開始
2 神戸沖空港案
神戸沖
反対決議と宮崎市長による拒否
航空審議会の答申
3 神戸沖新空港計画試案
神戸沖新空港計画試案
第六次空港整備五カ年計画
第十章 イベントと都市の整備
第一節 日本貿易産業博覧会
1 開催決定まで
発端
正式決定まで
2 開催準備
会場の選定
横浜博の赤字とアメリカ博の計画
宣伝
3 開催とその結果
博覧会開催
結果
第二節 ポートピア81
1 開催決定まで
発端
神戸博赤字の記憶
決断の背景
政府博から地方博へ
経済界の動き
2 開催決定
開催決定まで
メインテーマ決定
博覧会協会の発足
3 出展の勧誘
出展参加の勧誘
大企業の勧誘
中小企業の勧誘
外国出展の勧誘
パンダ大使
4 催物参加など
施設参加
営業参加
催物参加
5 入場者の誘致
宣伝
団体客の誘致
前売り券販売
6 開催そして成功
開会と盛況
大成功で閉会
7 経済効果
大幅黒字と波及効果
第三節 ユニバーシアード神戸大会
1 開催決定まで
招致の経緯 招致の決定
2 財源確
運営費の捻出
オフィシャル企業制度
3 参加招請
参加招請の方針
ユニタン募金など
4 開催とその成果
多くの成果
成功裏に閉会
黒字収支
第四節 フェスピック神戸大会
1 招致決定まで
次のイベントへ
フェスピックについて
2 開催決定
決定
組織委員会発足
財源確保
3 参加と援助
参加招請
途上国・地域への援助
フェスピック募金
4 施設整備とボランティア
施設整備
ボランティアの役割
5 開催の成果
心に残る成果
〔巻 末 付 録〕
執筆者一覧
編集協力者
写真・図・表一覧
参考文献目録
付表・付図
見返し図 表は、昭和初期の神戸市街地図(部分)
裏は、昭和五十年代の神戸国際港都建設計画図