図書オキナワセン ノ コドモタチ060008344

沖縄戦の子どもたち

サブタイトル1~10
歴史文化ライブラリー;526
編著者名
川満 彰 著者
出版者
吉川弘文館
出版年月
2021年(令和3年)6月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
230p
ISBN
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ka95
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献あり
和書
目次

もし、子どもの時に戦争があったら―プロローグ
戦争に疑問を持たなかったあの日/未解明の沖縄戦―一般県民戦没者数/沖縄島南部の子供の戦没者数

子どもの教育 兵士となるために
日本人になるために―同化教育・皇民化教育の始まり
琉球国から日本国へ/国益と学校/明治政府の学校「会話伝習所」/愛国心・忠誠心づくりの学校/「南門の守護」は愛国心で
御真影と教育勅語
学校にやってきた御真影と教育勅語/教育勅語の成り立ち/神格化された御真影と教育勅語
学校で教えられた戦争
日露戦争と子ども/英霊と子ども/小学校の変遷と国定教科書/国定教科書
小国民の思い出―勝ちぬくために
一九四一年前後の体験談/初等科四年生・一九四〇年―皇紀二六〇〇年祭/初等科五年生・一九四一年―青少年団に参加/初等科五年生・一九四一年―太平洋戦争始まる/高等科一年生・一九四三年―学校の様子/高等科二年生・一九四四~四五年―授業の中断/指導要領『決戦教育の運営』と子ども

兵士となった少年少女
戦場への流れ
戦場に立たされた少年少女/すべての男子は兵士として/兵役法の改正/太平洋戦争前後の少年少女/第三二軍創設と少年少女
鉄血勤皇隊の編成
学徒戦場動員の取り決め/志願の手続き/鉄血勤皇隊・通信隊の編成/看護訓練の実施
戦場へ
第三二軍の沖縄戦計画/鉄血勤皇隊・通信隊の動員数・戦死者数/女子学徒隊の動員数・戦死者数/中南部への配置/鉄血勤皇隊・通信隊―中南部の戦場/女子看護学徒隊―中南部の戦場/なぜ六月一八日の解散命令か/第三中鉄血勤皇隊となごらん学徒隊―北部の戦場/宮古島と八重山諸島の学徒たち―飢餓とマラリア
やんばるの少年兵・護郷隊
護郷隊の目的/護郷隊の招集/護郷隊の訓練/第一護郷隊の戦場/第二護郷隊の戦場/少年兵たちの離脱と解散
防衛隊・義勇隊・挺身隊などに編成された少年少女
防衛隊/義勇隊・挺身隊・救護班・炊事班/伊江島の少年兵/看護班・炊事班となった少女/波照間島の挺身隊/本土決戦に備えた「義勇兵役法」

戦場で生き残った子ども
学童疎開の子ども
「艦砲ぬ喰ぇーぬくさー」/学童疎開と対馬丸の撃沈/ヤーサン、ヒーサン、シカラーサン/帰郷
「集団自決」の子ども
渡嘉敷村・座間味村の事例/「集団自決」の背景/「スパイ視」と「軍官民共生共死」/「集団自決」の子供の人数
戦場の子ども
各戦場の証言/鉄の暴風禍にいた子供―南部の戦争/南部で戦没した子ども/中北部で戦没した子ども/子どもがみた北部山中のできごと/虐殺された住民と子ども/マラリアと子ども

戦禍のなかの教員と御真影 皇民化教育の末路
御真影の取り扱い
教員たちの沖縄戦/子どもより大切な御真影/十・十空襲と御真影/御真影の奉護に関する件
御真影奉護隊の結成
御真影奉護隊の結成/初期の三名の奉護隊員/奉護隊と共にいた人たち
すべての御真影をやんばるへ
御真影のやんばる奉還/子どもが見た極秘の御真影奉還/宝冠のための子どもの役割/御真影を担いだ少年
山中をさまよった御真影
米軍上陸と北部進攻/奉焼した明治・大正の御真影/さまよった御真影/奉焼した昭和天皇の御真影/投稿した奉護隊員
戦場に立たされた教員
殉職した学校長/戦時下の教員の役割/疎開・退職も許されなかった教員/本土での御真影の末路

戦争孤児の戦後
戦争孤児対応の実態
戦争孤児の始まり/数え切れていない戦争孤児/米軍管理下の孤児院/琉球政府の戦争孤児調査
証言からみた戦争孤児の戦後
妹を抱えて生きた少年/幼少期に両親を失った姉妹/戦時を鮮明に記憶する少年

混在化する国家主義と国民主権―エピローグ

あとがき
参考文献