図書ケッカク ガ ツクル モノガタリ060008268
結核がつくる物語
サブタイトル1~10
感染と読者の近代
編著者名
北川 扶生子 著者
出版者
岩波書店
出版年月
2021年(令和3年)1月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
201,6
ISBN
9784000614481
NDC(分類)
498
請求記号
498/Ki63
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
参考文献あり 関連年表あり 索引あり
和書
目次
序章 患者って誰のこと?
1 近代日本最大の感染症・結核
2 病気を書く、伝える、笑う
第1章 病気になるのは誰のせい?-国家と結核
1 環境要因説から体質遺伝説へ―優生学の台頭
2 自然淘汰としての結核
3 戦争とからだ-国家による身体の管理
第2章 空気が変わるとき-文化と結核
1 都市/地方イメージの変化
2 〈美人の基準〉の変化と健康のステイタス化
3 結核予防国民運動
第3章 患者は特別な人?-文学と結核
1 愛と死をみつめて-闘病純愛もの
2 志なかばにして-立志青年の英雄的悲劇
3 貧困と「過激思想」-共産主義・無政府主義・テロ
4 ふだんは見えないものが-敏感な感受性のしるし
第4章 病むわたしの日常を綴る-書くことと結核
1 見ることの凄味-正岡子規の絶筆
2 日常の発見、地方の発見―写生文・日記文運動と投稿文化
3 座と笑い-俳諧精神の水脈
第5章 確かな情報はどこに?-患者とメディア
1 あふれるデマと建前
2 結核患者向け雑誌『療養生活』と自然療法
3 療養グッズ通販と患者の格差
第6章 「病いはわたしを鍛える」-患者と修養
1 サナトリウムと療養小屋
2 自然療法と信仰
3 修養主義の系譜
第7章 発信する、つながる、笑う-患者交流欄のしくみとはたらき
1 〈患者〉からの解放
2 苦難を交換する
3 笑いがつくりだすもの-露出とパフォーマンス
終章 わたしたちのからだは誰のものか
あとがき
参考文献
結核関連年表
索引