図書コウセイショウ ケンキュウ060008234

厚生省研究

サブタイトル1~10
編著者名
水巻 中正 著
出版者
行研出版局
出版年月
1993年(平成5年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
400p
ISBN
NDC(分類)
317
請求記号
317/Mi95
保管場所
閉架一般
内容注記
年表あり 文献あり
和書
目次

第1章 厚生省の誕生と戦後復興
1 戦争と福祉
福祉国家の設立を/「帝国百年ノ大計」/“四字の省”は長過ぎる/移籍渋る職員も/
戦後直後の任務は―/病院医療に重点/高度成長期を前にして

2 国民皆保険
保険診療制度、崩壊寸前に/焼け残りの倉庫から/日本医師会の保険医総辞退戦術/
国民皆保険の完全実施を/医療機会の均等を/急激な社会の変化に備えて

3 戦後は終わったか
省庁間で巻き起こった“戦後論争”/数字が語る都市の生活水準/見放された貧困者階層/
白書が求めた「国家全体の問題」/自由な雰囲気の中で/日本は後進国のトップ/
中進国における社会保障の課題

4 国民皆年金
戦後年金改革の総決算/全国民に年金を/曲折経て、年金制度スタート/
明日の百円より今日の五十円/前途は多難/「年金はあなたが主人公」

5 「白衣」の闘い
看護婦の資質向上をめざして/GHQのバックアップで/
「安易な妥協はできない」需要に追いかけられる看護婦就業者数/看護職員確保の大作戦

6 引揚げと援護、残留孤児
今も疼く戦争の傷痕/未帰還者の存在/「祖国を恨むのではないが…」/
残留孤児問題の早期解決を

第2章 混乱と変革の中で
1 超高齢化社会と少産化時代
六割越えた「子どものいない世帯」/内地人総人口一億を目標/
児童の健全な育成と資質の向上を/世代間扶養を強調/国民生活に直結する厚生行政

2 保険医の総辞退
病院、開業医の九割が参加/「抽象的な原則」で合意/
「ケンカ太郎」を説得した斉藤厚相/武見医政の限界

3 丸山神話
「不認可決定」の波紋/政治的妥協の産物に/
覆されたピシバニール、クレスチンの有効性/丸山博士、清貧に甘んじた生涯閉じる

4 医薬分業、いばらの道
“分業”骨抜きでスタート/弱かった「薬剤師」の立場/“いばらの道”/思い切った改革を

5 公害と環境庁創設
後手に回った公害対策/難航した環境庁設置/“寄り合い所帯”/幾多の難局乗り切り、今や“環境省”構想も

第3章 21世紀への船出
1 脳死臨調の苦悩
国論を二分したままスタート/包括的な法整備を/「人の死」とは何か/「倫理委員会」の重要性/“理念”と“現実”の狭間/「再開」へ向け、問題は山積

2 ガンとエイズ
現代人の二大天敵/急速に進むガン研究/新局面迎えたエイズ問題

3 医療法の改正
医療体制の近代化進む/四十四年ぶりの抜本改正/患者のための医療法とは

4 生活大国
健康食品からゴミ処理まで/ゴミ処理能力、間もなく限界に/多様な食生活の変化に対応/長期的視野で“生活大国”実現を

5 新たな挑戦を考える
黒木武弘・厚生事務次官に聞く

資料編
厚生省機構図/厚生省年譜/歴代大臣・政務次官/歴代事務次官/社会保険庁長官/国家公務員上級職(Ⅰ種)試験採用者

あとがき