図書エイゴ ト ニホングン060008108

英語と日本軍

サブタイトル1~10
知られざる外国語教育史 NHKブックス;1238
編著者名
江利川 春雄 著者
出版者
NHK出版
出版年月
2016年(平成28年)3月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
281p
ISBN
9784140912386
NDC(分類)
390.7
請求記号
390.7/E67
保管場所
開架一般
内容注記
主要参考文献271p-278p
和書
目次

はじめに

序章 英語教育の敗戦
軍隊と外国語教育
帝国国防方針と仮想敵国
外国語教育の問題点
日本語要員養成計画
アメリカ海軍の日本語教育
日系二世と陸軍情報部語学学校
海賊版の作成と兵士向け日本語教材
日本語教育とインテリジェンスの結合
露呈した英語教育の欠陥
近代日本の縮図としての日本軍

第一章 近代陸海軍の創設と外国語
一 幕末の軍制改革と西洋列強
海防と外国語
オランダ海軍による伝習風景
外国語教育の拡大
明治政府に先んじていた紀州藩
幕末の軍近代化と外国語
二 明治政府による日本軍の近代化
近代陸海軍の創設
士官養成制度の整備
陸軍兵学寮のフランス式教育
ドイツ学の振興
英学本位制をとった文部省
海軍士官教育と横須賀黌舎
海軍兵学寮の牧師たち
独自教材でも教えた海軍兵学寮
西洋モデルの移植から自立へ

第二章 日本軍の外国語教育はどう変遷したか
一 日清・日露戦争から第一次世界大戦へ
日清戦争と朝鮮語
見下された中国語
陸軍士官学校で英語教育開始
義和団事件と外国語学奨励規則
情報戦と英語
幼年学校の矛盾した主張
幼年学校の恵まれた学習環境
語学と出世
海軍予備校の英語力
「受験英語」化する日本軍の語学
海軍における英語教育の目的と内容
堀英四郎の英語指導
「英学」の時代から「英語教育」の時代へ
二 軍縮期からアジア・太平洋戦争まで
海軍教官としての芥川龍之介
軍縮時代の外国語教育
陸軍士官学校予科の新設
英語教授法の転機
三国同盟と外国語教育
南方侵攻と大東亜語学

第三章 アジア・太平洋戦争期の英語教育
一 昭和陸軍の英語教育
幼年学校の復活と英語
幼年学校の優れた英語教官
独自の英語教科書を作成
生徒たちの回想
日中戦争後に急拡大した士官養成
士官学校予科の入試問題
段々と薄くなる英語教科書
陸軍中野学校の外国語教育
少年工員への英語教育
旧制高校のような授業
江本茂夫とオーラル・メソッド
英語の達人を冷遇した陸軍
陸軍大学校の軍事英語と対米認識
幼年学校の外国語教育への批判
東京裁判での断罪
二 昭和海軍の英語教育
英語に特化した海軍兵学校
文学色が強い英語教材
イングロットの功績
予科練でも英語を教えた
予科練用の英語教科書
英語重視を守った海軍兵学校
戦時の英語教育

第四章 戦後日本の再建と英語
一 英語教育の振興策と親米国民の育成
「黙殺」の英訳で歴史が変わった
対日占領政策と英語教育の振興
英語ブームとアメリカへのあこがれ
親米日本人の育成とアメリカのソフト・パワー
二 旧日本軍の語学的遺産
「温存」されたエリートたち
体操の号令まで英語の海軍兵学校予科
兵学校予科の授業風景
焼却をまぬがれた教科書と試験用紙
海軍兵学校本科の英語授業
幼年学校で英語教育を継続
三 戦前と戦後の連続性
戦後復興を支えたエリート集団
再軍備と旧軍人たち
歴史から何を学ぶか

主要参考文献

おわりに