新制日本歴史図帳(昭和24年発行)
表紙 朱印船の一である末吉船(船上、器樂をもてあそんで樂しみながら、南洋貿易に従う様子)
表紙裏 まえがき(讀者の皆さんに)
(扉)悲母観音(明治時代の画家狩野芳崖が、八年の日子と、描き改めること18枚で、死の5日前に完成した大作)
目次
年表
先史時代Ⅰ 新石器時代(縄文式文化時代)
日本民族の成立 縄文式土器 みみづく形土偶 石槍 石鏃 石錐 石さじ 石斧 骨角器 銛 縄文式時代の縦穴式住居 縄文式文化時代人 狩猟生活 B.C.500年頃の世界
先史時代Ⅱ 金石併用時代(弥生式文化時代)
弥生式土器 石斧 石鎌 曲玉 臼をつく弥生文化人 耳飾 竹のあみもの 銅鈬 銅鈬の絵 銅剣 狭鋒 銅鉾 メンヒル ストーン・サークル 日本弥生式文化時代の世界 銅鉾銅剣 銅鈬分布
古墳文化時代Ⅰ
古墳文化時代の世界 古墳のいろいろ 都跡村の垂仁天皇陵 埴輪 鏡 太刀 古墳文化時代の豪族と庶民 豪族住居 石棺 合口の甕棺 農具
古墳文化時代Ⅱ 大和朝廷の大発展
神話と伝説で飾られた大和朝廷の大発展 神武天皇 日本武尊 神功皇后 A.D.450年頃の世界 三韓と日本 日本語を漢字で表わした最初の鏡 学問の伝来 好太王碑
古墳文化時代Ⅲ 飛鳥時代
仏教の伝播 崇仏と排仏 聖徳太子 法隆寺 日本と唐との交通 阿倍比羅夫の蝦夷征伐 滋賀京 入鹿の伏誅 飛鳥時代の唐 飛鳥時代の北九州 飛鳥時代の近畿 大宝律令の完成まで
奈良時代
和銅開宝 平城京 西南諸島の服属 来纈屏風 玻璃盃 光明皇后 東大寺 舎人親王 天皇絶對制と和気清麻呂 奈良大仏 鑑眞 正倉院御物 難民の増加(和気広虫と難民 光明皇后と難民 行基と難民) 奈良時代貴族の野遊び
平安時代Ⅰ 初期
平安京 大内裏 内裏 桓武天皇 坂上田村麻呂 奥羽の拓殖 大極殿 (平安神宮) 僧形八幡 日本三筆 桓武天皇時代の世界
平安時代Ⅱ 藤原時代1
藤原不比等 藤原氏系図 醍醐天皇 平安時代の風俗 菅原道眞 平安時代要図 平安時代の関東地方 太宰府附近 太宰府都府樓址 武蔵野国分寺址
平安時代Ⅲ 藤原時代2
貴族の宴樂 道長と皇室 貴族の得意と皇室国民の失意 貴族の遊樂 地方官 人民の組織 藤原氏の進出と荘園制 才女の輩出 国文学 日本三蹟 巨勢金岡筆聖賢障子 鳥獣戯画 鳳凰堂 寝殿造 前九年の役 前九年の役頃の奥羽 日本と刀伊・高麗
平安時代Ⅳ 院政
後三條天皇 後白河法皇 僧兵の横暴 後三年役頃の奥羽地方 平泉 金色堂 中尊寺の一字金輪像 美福門院 保元の乱 平治の乱 院政時代の服装(衣冠・束帯・直衣・直垂・狩衣・十二單衣)
平安時代Ⅴ 貴族国家の終り
平清盛 重盛 源頼政 平安末期の神戸 福原遷都 平敦盛 屋島 那須与一 壇の浦の戰 平氏の系図 平安末期の日本・畿内 鎌倉・源義経
鎌倉時代Ⅰ 中世封建制の成立
源頼朝 鎌倉 後鳥羽上皇 承久の乱 乱後の農民 源頼家 源実朝と鶴岡八幡 北条時頼 皇室と北条氏の系図
鎌倉時代Ⅱ 中世新秩序による元寇撃退 武士の文化
鎌倉時代の世界 元寇頃の博多 今津石塁 宏覚禅師 栄西 親鸞 源空 日蓮 一遍 道元 藤原定家 北條実時と金沢文庫 鎌倉時代の流行 平家琵琶 やぶさめ 田樂
吉野時代 正中の変・建武中興
両統交立 北条氏系図 亀山法皇 後醍醐天皇 吉野時代の日本・九州・奥羽・越前・鎌倉・関東・畿内 名和長年 楠木正成 新田義貞 足利尊氏
室町時代Ⅰ 家人封建制の変形
足利義満 金閣 新田氏と足利氏系図 室町時代の日本・関東・京都 足利義政 足利義教 乱兵の狼藉 室町幕府の職制
室町時代Ⅱ 風俗・明との交通
猿樂 副葬(素襖・肩衣) 義光・明戌祖時代の世界 室町時代の海外との交通 堺 義持 永樂通宝 勘合符 明が義光に送った書 明から足利氏に与えた「日本国王印」 朝鮮の勘合印 倭寇 日本船
室町時代Ⅲ 庶民の生活と宗教
室町時代の下層民 農民の困難 こじきの多い寺の門前 土一揆分布 室町時代の小売店 蓮如の筆跡 礎石 銀閣 義堂 周信 妙超 雪舟 明兆 一休 日本最初の木版 印刷 五山版儒書
室町時代Ⅳ ヨーロッパ人の来寇
トスカネリの地図 コロンブスとその船像 コロンブスの上陸 ヴァスコ・ダ・ガマのファンガブリエル号 ヴァスコ・ダ・ガマ マジェラン 新発見地図 キリシタン宗を新発見にひろめたわけ(免罪符発売) ルーテル ロヨラ ザヴィエル 種子島銃 南蠻人渡来要図
室町時代Ⅴ 戰国時代(近世封建制の胎動)
戰国時代の日本・関東 太田道灌 北条早雲・氏綱・氏康 上杉謙信 毛利元就 武田信玄 大内義隆 大内本 長曾我部元親
安土・桃山時代Ⅰ 安土時代
1555年頃の世界 織田信長 同系図 安土時代の日本 安土附近と安土城 織田氏領土の拡張 桶狭間
安土・桃山時代Ⅱ 桃山時代1
1588年頃の世界 豊臣秀吉 聚楽第 秀吉の妻高台院 桃山時代の日本 高松城
安土・桃山時代Ⅲ 桃山時代2
飛雲閣 桃山城 慶長大判 文禄検地 桃山時代の朝鮮 日本丸 秀吉の軍艦 名護屋城址 碧蹄館と小早川隆景 島津義弘の敵味方供養塔 明の国書 秀吉阿弥陀峯の墓
江戸時代Ⅰ 中央集権的近世封建制の成立1
徳川家康 関ヶ原 関原役頃の日本 毛利輝元 前田利家 戰国諸侯の生存年代 江戸城(絵と図) 江戸地方
江戸時代Ⅱ 中央集権的近世封建制の成立2 豊臣氏の滅亡
大阪城 秀頼の書 片桐且元 大阪城と大阪城公園 方広寺の鐘と銘 大阪附近 大阪冬の陣・夏の陣(絵と図)
江戸時代Ⅲ 中央集権的近世封建制1
徳川秀忠 徳川家光 春日の局 武家諸法度 参勤交代 慴伏する諸侯 江戸時代初期の日本
江戸時代Ⅳ 中央集権的近世封建制2
江戸幕府の組織 京都御所 後水尾天皇 後光明天皇 朝幕関係の矛盾 箱根関所址 新居関所址 大井川蓮台渡 雲助 あえぐ農民 農民に對する抑圧体制
江戸時代Ⅴ 海外との交通1
徳川家光時代の世界 朝鮮僧惟政 清国船の入港 ウィリアムアダムスと家康 平戸オランダ商館の址 ポルトガル人の上陸
江戸時代Ⅵ 海外との交通2
大友・大村・有馬三侯使節と支倉常長の渡欧図 支倉常長 三侯使節の法皇謁見とその記念メダル 琉球の服属 首里王城 朱印状 朱印船 小笠原の発見 角屋の朱印船の旗 交址の日本町
江戸時代Ⅶ キリスト教の流行と西洋文化の流入
堺市(絵と図) スペイン製時計 ローマ字の印章 最初の活字印刷 キリスト教の学校 南蠻寺の鐘 外来語 世界図屏風
タバコやカルタのある彦根屏風風 ローマ字のイソップ物語
江戸時代Ⅷ キリスト教の禁止と鎖国による一時の平和
キリスト教の取締の変遷 長崎出島(絵と図) 島原附近 島原の役 原城址 キリスト教徒の処刑 農民戰争島原の乱 益田時貞の用いた旗 オランダ船の原城砲撃 絵踏・踏絵 宗門改帳
江戸時代Ⅸ 上すべりした保守的な享保・寛政・天保の改革
新井白石 通貨中の金の純量 皇室御系図 朝鮮使 吉宗 青木昆陽 大岡忠助 松平定信 定信の祈願文 定信の海岸巡視 徳川家斉 水野忠邦
江戸時代Ⅹ(文化1) 仏教・諸藩の治
崇伝 天海 隠元と万福寺 江戸時代の産業図 光格天皇 大原幽学と耕地 熊沢蕃山 徳川光圀 野中兼山の鏡野開墾 細川重賢
江戸時代Ⅺ(文化2) 儒学
朱熹 林羅山 藤原惺窩 湯島聖堂 王陽明 中江藤樹 聖堂の講義 伊藤仁斎 荻生徂徠 儒者の私塾 寺子屋
江戸時代Ⅻ(文化3) 国学・尊王論その他
契沖 荷田春満 賀茂眞淵 平田篤胤 万葉代匠記 本居宣長 塙保己一 賴山陽 浅見絧斎 蒲生君平 佐藤信淵 二宮尊徳 高山正之
江戸時代ⅩⅢ(文化4) 蘭学・科学
眞理を求める蘭学・科学 洋書の取しまり 前野良沢 杉田玄白 解体新書 大槻玄沢 蘭学者の会 緒方洪庵 関孝和 山脇東洋 平賀源内とエレキテル 伊能忠敬とその地図・機械
江戸時代ⅩⅣ(文化5) 文学芸術
井原西鶴 滝沢馬琴 里見八犬伝 近松門左衛門 松尾芭蕉 與謝蕪村 操芝居かぶき 十返舎一九 岩佐又兵衛 その他の画家 狩野探幽 大田南畝 小林一茶 尾形光琳とその蒔絵 芸術に現れた庶民反抗の意気
江戸時代ⅩⅤ 大衆生活の悲惨(革新思想の熾烈)
革新期の世界 搾取にあえぐ農民 近世の三大飢饉 天明の大飢饉 奥羽の三杯林 司馬江漢の旅行記に見る民衆の生活 窮民間引の風 百姓一揆に科する支配者の刑罰 百姓一揆(絵・図) 宗吾霊廟
江戸時代ⅩⅥ 外艦の渡来
林子平とその墓 外人の日本附近探検 蝦夷地調査 間宮林蔵 近藤重蔵 アトイヤの碑 高田屋嘉兵衛 徳川斉昭と藤田東湖 高島四郎太夫 江川坦庵と反射爐 ペリーの対抗 ロ使プーチャチン来航
江戸時代ⅩⅦ 開港・攘夷・尊王のるつぼ
ハリス 安政五年日米修交条約書 井伊直弼 浦賀附近 批准交換の使節と咸臨丸 シャンペンに驚く使節 佐久間象山 吉田松陰と松下村塾 孝明天皇 島津斉彬とその書いたローマ字 桜田門外の変
江戸時代ⅩⅧ 封建制の終末(国民開放なき維新)
德川家茂 和宮親子内親王 松平慶永 三条実美 薩英戰(絵・図) 松平容保 文久3年8月18日の政変 久坂玄瑞の歌と書 幕末の近畿
江戸時代ⅩⅨ 封建制の崩壊
元治元年蛤御門の変 四国連合艦隊の下関砲撃(絵・図) 毛利元德 高杉晋作 長州征伐に幕軍の進発 大政移譲をすすめた山内容堂・後藤象次郎 德川慶喜 討幕の密勅降下を策動した西郷隆盛と岩倉具視 鳥羽・伏見の衝突 ええじゃないかの狂乱 薩邸の江戸城明け渡し談判 彰義隊を破った大村益次郎 会津の落城 五稜郭とこれによった榎本武揚
明治時代
明治天皇 東京遷都 廃藩置県 百姓一揆の件數と米価 古志農民のあほだら経 福沢諭吉の学問のすすめ 藩閥を作った木戸孝允・大久保利通 軍閥を作った山縣有朋 欽定憲法の父板垣退助 自由の希求者石川啄木 鹿鳴館時代 條約改正をとげた陸奥宗光 出版の恩人元木昌造 明治外交の巨人小村寿太郎 日韓併合と李王拓
大正・昭和時代
大正天皇 今上天皇 最初の平民宰相原敬 侵略外交を初めた田中義一 女性自由主義者景山英子 2.26事件 侵略戰争地図 原子爆弾 ルーズベルトとトルーマン レーニンとスターリン マッカーサー元帥 蒋介石と毛沢東 金日成と李承晩 新憲法の発布と議会 新憲法の特色 国会議員の党派別当選數 国会議員の党派別得票数 衆議院議員選挙有資格者のあゆみ 進駐軍の指導によって得た日本歴史を劃する五大変革
裏表紙裏 世界諸国の興亡
日本紀元と識維説B.C.とA.D.の意義
裏表紙 網代車(あじろぐるま)
平安時代の初めから用いられ、室町時代の応仁の乱後はほとんどすたれた。摂政・関白・大臣・納言・大将等が直衣(なおし)をつけた時のった。