実証史学への道
Ⅰ 実証史学への道
1 きっかけは東京裁判
2 大本営発表に疑問を抱く
3 戦前期日本の「本音と建前」
4 戦死した国鉄マンの父
5 あだ討ちの心情は消えた
6 朝鮮戦争に対する恩師の洞察
7 白眉、丸山眞男の分析力
8 巣鴨の戦犯、意外な横顔
9 柳条湖事件、三十年の探索
10 元少将さいなむ同僚の亡霊
11 陸軍、対米戦の知恵乏しく
12 「独学」で挑んだ公務員試験
13 旅館から車で初登庁
14 歴史の女神に魅入られて
15 「国家ヲ強引」した石原莞爾
16 米ハーバード大学へ留学
17 書庫に入り浸る日々
18 米国歴史学界の新しい潮流
19 戦跡を旅して
20 F104の模擬空戦を体験して
21 沖縄返還と財政史プロジェクト
22 ニクソン・ショックの余波
23 財政史発刊、筆禍に直面
24 「天皇退位せず」の特ダネ
25 家永教授と「変節」論争
26 金日成全盛期の北朝鮮へ
27 盧溝橋第一発の犯人は
28 南京事件、犠牲者は四万人か
日中戦争、誤認と不信で拡大―盧溝橋八十年、中国が史観変更
29 資料集作りは楽しい重労働
30 歴史の謎解きは楽しい軽労働?
31 「吉田証言」の詐話を追う
32 女性国際戦犯法廷の狂騒
33 慰安婦問題の春夏秋冬
34 歴史家に冬の時代が来る
Ⅱ 歴史の観察と解釈にむけた知恵
歴史の効用
歴史より歴史家を見て
もっとも危険な職業?
歴史家の晩年
Ⅲ 旧陸海軍指導者たちの証言
花谷正
神田正種
田中隆吉
田中清
竹下義晴
大城戸三治
真崎甚三郎
田中新一
橋本欣五郎
茂川秀和
池田純久
専田盛寿
川島正
橋本群
荒木貞夫
岡村寧次
菅波三郎
大橋忠一
稲田正純
牟田口廉也
今村均
佐藤賢了
片倉衷
山本茂一郎
岩畔豪雄
福留繁
大井篤
柴勝男
井本熊男
河辺虎四郎
鈴木貞一
寺田済一
瀬島龍三
R・A・スプルーアンス
あとがき(秦郁彦)
取材のあとに(笹本春樹)