図書センチュウ センゴ ノ クラシ ノ キロク060007009

戦中・戦後の暮しの記録

サブタイトル1~10
君と、これから生まれてくる君へ
編著者名
暮しの手帖 [編]
出版者
暮しの手帖社
出版年月
2018年(平成30年)7月
大きさ(縦×横)cm
26×
ページ
309p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/Ku55
保管場所
25番書架
内容注記
和書
目次

君という美しい命は、偶然灯された一閃の光だ

 ちょっと着てみてくれないか(森定子)
 スイカ(金野乙女)
 トンネルの中から(杉村美枝)
 どうぞ生き延びて(長尾広志)
 日本の空は鉛色だ(大畑圭子)
 親子丼ひとつ(添岡睦雄)
 内モンゴルの天国と地獄(神田一恵)
 ボール送り(伊藤啓子)
 原っぱで(中島志津子)

Ⅰ たいせつな人

いってらっしゃいませ
 清水さんを思う(船坂まり)
 ご飯が光る春のすし(三上八郎)
 飛行機乗りのキャラメル(尾山義雄)
 航空元気食(吉井成江)
 シンガー九九W100の供出(齋藤秋子)
 愛犬アドヴィン号(毎田至子)

出会いと別れと
 ケイコと結婚(杉本幸男)
 角砂糖と弟(黒津由子)
 兄の棺(下田育梨子)
 よい人だから(木澤文子)
 明日は会えるな(浜口乃武子)
 約束の椰子の実(綿森淑子)

 父と(岩橋久子)
 日の丸で送る(梅沢かよ子)
 釣り鐘の出征(岡田サノエ)
 金属供出(石川隆子、絵・大平渡)
 父の出征の日(矢野國輝)

Ⅱ 空から恐怖がふってくる
 忘れられないあの日の記憶(今井淑子)
 これが私の家?(佐南谷雅枝)
 今ここに爆弾を(杉山智壽子)
 黒焦げののらくろ(長橋京子)
 ダダダダーッと機銃掃射(青木繁明)
 はぐれ焼夷弾(川津一哉)
 弾があたりませんように(山口省悟)
 みっちゃん、早よう(宮内道子)
 恐ろしい一夜やった(宮内智子)
 「火だ!!」「火だ!!」(鈴木愛子)
 逃げながら仰いだ夜空は(福田敏子)
 和子ちゃん(深井玲子)
 幽霊みたいな母(北永量子)

 叔父の遺した絵(小倉絹枝、絵・濱田勘太郎)
 田中さんの紙芝居(田中一郎)
 高見さんの紙芝居(高見省一)
 壕の中(川瀬泰子)
 焼夷弾の恐怖(前田孝正)

Ⅲ 何と戦っていたのだろう

飢える日々
 千鳥の着物(永田眞璃子)
 一房のぶどう(政野紀子)
 きょうの配給は何?(篠野欽子)
 窮乏生活の実態(岡本春子)
 奇跡の鮭缶(後藤眞吉)
 イナゴの味(寺西紀海子)
 オエシイおばさん(山下和子)
 もう牛に戻りたくない(内山策郎)

生きぬくために
 供養の花作り(谷川圭子)
 連結器の上の母(松村正道)
 笛吹川を渡る(渡井せい)
 平手打ち(信吉貴美子)
 友ちゃんはいいなあ(小野寺友子)
 パンを持って帰れる日(山本里美)
 パン子の話(太田雅子)
 一升瓶米搗き法(松田祥吾)
 着物のいのち(大塚育子)

 合同防災訓練(遠山栄子)
 もんぺ姿の結婚式(亘正幸)

松本愛さんの戦中絵日記

Ⅳ ふるさとが戦場に

目の前に敵が
 天の神様が見ているよ(松川敏子、大城春子)
 チョコレートを踏んづける(我喜屋敏子)
 死に場所を求めて(川崎昌子)

私の目にした原爆
 食べ残された水蜜桃半分(村木千鶴子)
 五月の空に思う(吉田弘子)
 十三歳の看護(橿原壽子)
 その人が父だとは(有田澄子)
 母の二十歳の夏(山地順子)
 生き残りは三人(深見ミカエ)
 左手で書かれた手記(木下禾大)
 廃墟を散歩(花村伊都子)

 シーちゃんと対馬丸(上原清)
 整然と並んだ頭蓋骨(西村寿子)

Ⅴ 弱き者は守られたか

生まれてはきたけれど
 みんなで泣きじゃくる(川島悦子)
 戦時下の小学校(萩原淑之)
 精神棒(谷ヶ崎正衛)
 厭戦歌を歌っていた(西村光雄)
 私はスパイになって(鈴木都)
 溶けてしまった傘(恩田恭子)
 母はいつねむっていたのだろう(丸山公子)
 お嫁の貰い手がない(椿千鶴)
 私の疎開(関純子)
 迎えのこない日々(原邦子)
 生きているのが不思議な毎日(菊地美香)
 唱ったのは軍歌(今村咲子)
 しゃんとせな(直井園生)

異国の人
 中国人の視線の記憶(津金澤聰廣)
 日本具の捕虜となって(チャールズ・ウィリアムズ)
 十五の夏の二人の私(本間浩)
 「アイゴー」の叫びむなしく(松尾論佐美)

 集団疎開(高嶋悠光)
 出征する私(勝山惠子)
 二歳の私とお人形(鳴尾紀子)
 神風の鉢巻き姿で(小野瑞子)
 西宮空襲を四歳で(小西壽美子)
 疎開先、西那須野の暮らし(上妻絢子)
 戦争千代紙(浅井典子)

戦中・戦後アルバム
 いつの日か家族五人で(眞鍋正子)
 全員無事帰還(山口月子)
 上海で従軍看護婦に(石橋志づ子)
 リンチ事件(勝吉峰子)
 お嫁さんになりたい(藤井敏)
 台湾、空襲下に挙式(友野清子)
 今度くるとき灰の町(菊池八千代)
 本州へもどろう(桑島和子)
 最後の皇帝が入居(本村節子)
 樺太で家族と(三浦孝治)
 いつもこの晴れ着(松崎美登里)
 少年飛行兵となった兄(眞島ユキ子)
 もんぺ姿の看護学生(宮崎ひろね)
 叔父の出征祝い(鴨志田純子)
 平壌からの引き揚げ(野中孝子)
 日の丸を振る一歳(杉江ヨシエ)
 台湾のバナナの畑に(吉田陽子)
 帰って来た兄さん(矢島京子)
 女ばかりで(鈴木禮子)

疎開先の和子へ(山中和子)
僕は満州で中学三年生だった(山本好昭)

Ⅵ 遠き丘から

夢の新天地・満州
 抱き人形(相原由美)
 背中で静かになった子(井沢拓也)
 兄弟は一枚岩(大和田初女)
 夕焼けの祖国(矢川征男)
 ひろしが生きていたら(近藤稔)
 兵隊さんも船も消えた(藤井春子)
 迎春花のハイラル(伴野サエ)

私の国はどこ
 初めて桜を見た日(秋吉任子)
 夫に会いに海南島へ(岩井ちゑ)
 おとなが泣いた(荒井冬子)
 択捉からの脱出(大條幸子)
 硫黄島、引き揚げの日(渡部敦子)
 舞鶴港の引き揚げ者(安達幸子)

 撫順の私(宇野勝子)
 滿洲での出来事を話さない父(上山詩織)
 牡丹江の日々(西村慶喜)
 青春の満州(小笹世都子)
 亡き父からの軍事郵便(平益子)
 大連で終戦(西郷恭子)

Ⅶ 未来はどっちに

敗戦直後の混沌の中で
 いとこのこと(永栄ひろこ)
 陸軍病院で(松本千代乃)
 黒い集団(大社幸子)
 小さなイモ(白野新)
 特攻帰りの兄(三浦幸夫)

戦争は本当に終わったのか?
 親友家族との暮らし(陶山良子)
 相模原開拓物語(大澤はず江)
 白河社交舞踊研究所(薄井俊一)
 アメリカの味やな(牧村勲)
 コーラの紙コップ(鳥海峰子)
 放たれた仔犬のように(岩船美津子)

 音楽部の仲間(中山英雄)
 みんな土足(中井侑子)
 日本でアメリカ修行(山下要子)
 体を寄せあって(齋藤百合子)
 わたしがこどもだったこと(神戸留美子)
 鐘の鳴る丘(山口月子)

暮しの手帖編集部より
 今、私たちがどこに立っているかを考えてみたい(勝屋なつみ)

 結晶化された苦しみの記憶―あとがきにかえて(澤田康彦)