堺市民の戦争体験　第三集

焼ける

その日の堺
悪夢の二か月
大小路から東へ
炎に追われて
大きく見えた真っ黒いＢ２９
七月十日、負傷者を運ぶ
西本願寺別院近くで
空襲に若い命をなくした小松君
学徒動員下の空襲

よその街でも
火の雨の跡
小倉陸軍補給廠に軍属として
業火につつまれて
膨張した死体

銃を持たされて
ふりかえって想う
幻の昭久特攻隊
悲哀
シベリア抑留記
望郷の念

「欲しがりません勝つまでは」と
学童疎開の子どもたち
輪廻
ある警防団員の記録―七月十日・堺―
軍人の父
戦争は終わったけれど

祖国を奪われて
祖国を奪われて･･･朝鮮人として
徴発・徴用の基地、朝鮮

その頃の学校
竹槍
生活日誌・自由ノートから
学徒動員―女学生―
学徒動員―中学生―
いくつかの断片