耐えた日々
はじめに
第一章 戦時下の日常生活
第一節 総論
第二節 銃後の守りと軍事協力
1 はじめに
2 隣組活動
3 慰問袋・慰問分
4 千人針・千人力・寄せ書
5 馬草の供出
6 防空・防火訓練
7 防空監視哨
8 防空監視哨の思い出
第三節 根野飛行場
1 建設工事の概要
2 飛行場建設の学徒手記
第四節 軍事協力
1 はじめに
2 仏具の供出
3 出征兵士壮行会
4 松根油工場
第五節 町村葬
1 はじめに
2 町葬
3 村葬
4 戦死公報と遺骨
第六節 銃後を守る女性
1 はじめに
2 農村の女性
3 婦人団体
4 婦人参政権と社会進出
第二章 窮乏した衣・食・住
第一節 衣
1 服装
ア はじめに イ 国民服 ウ モンペ エ 手作り服装 オ 婦人会会服
2 スフと代用繊維
3 生活必需品の統制
ア 衣料切符制 イ ララ物資
4 モンペからの脱皮
第二節 食
1 食の形態
2 食糧の統制
3 生活必需品
ア 調味料 イ 酒 ウ 燃料 エ マッチ
4 食糧危機
ア 代用食の症例 イ 遅配欠配 ウ 食糧休暇 エ 幽霊人口と闇買い オ 生産者の苦労 カ 非農家の飢餓 キ 学童疎開の給食 ク 栄養源
5 農村の保健について
ア 衛生面の苦労
第三節 住
1 農家の住まい
2 農家の間取り
3 屋根葺き
4 戦時下の住宅
ア 空襲対策と住まい イ 疎開による人口の増加
5 住宅改善
ア 水と炊事場と風呂場 イ かまどの改善 ウ 便所の改善
第四節 物価と経済
1 はじめに
2 広島県における貯蓄運動
3 戦後の経済混乱
4 敗戦と日本経済
5 新円切り替え
6 ドッジ・ラインと、シャウプ勧告
7 広島の戦後経済の復活
第三章 食糧増産体制
第一節 総論
第二節 戦時下の農業
1 自作農の創設
2 食糧増産体制
ア 排水工事 イ 技術指導 ウ 農村新体制
3 食糧管理と供出
ア 供出制度 イ 米の二重価格 ウ 集落での供出割当対応
4 農村労働力の低下
5 生産資材の欠乏
6 食糧不足と作物優先順位
ア 作付規制 イ 蔭切り及び露切り ウ 不急不要で消えた特産
7 農業団体の戦時協力
ア 農業会 イ 戦時農業団 ウ 県農業会 エ 県農業会高田支部 オ 町村農業会 カ 戦時農業団解散
第三節 戦後混乱期の農業
1 食糧事情の悪化と供出
ア 食糧管理強化 イ 指導農場 ウ 食糧調整委員会 エ 食糧危機とジープ供出 オ 農業調整委員会 カ 米の供出量事前割当制
2 食糧統制の緩和
3 地場農機具産業の台頭と消滅
4 開拓
第四節 民主化される農村
1 農地改革
ア 山林解放 イ 農地委員会解散 ウ 給付金
2 農業会の解散
3 生まれ替る農業団体と関係機関
ア 農業協同組合 イ 農業共済組合 ウ 農業改良普及所
第四章 戦時下の教育
はじめに
第一節 戦時教育の進行
1 学校教育の変遷
2 出征軍人の武運長久祈願
3 少国民の食糧増産活動
4 学校の献穀田
ア いも畑となった校庭 イ 献穀田の田植え
5 郷野小学校の「貫信庵」経営
6 国民学校の毎月定例行事
7 学校生活のようす
ア 昭和十二年から二十年まで イ 教練の時間 ウ 女子学徒 エ 夏休み中の宿題
8 中等学校生との制服
ア 男子生徒 イ 女子生徒
9 小学校が国民学校へ
10 児童の鍛錬
11 国民学校時代の音楽教科書
12 運動会と体操際
13 敵性語の禁止
14 忠魂碑の供出
15 成年男子の体力章検定
第二節 決戦下の児童・生徒
1 学徒動員
ア 吉田高等女学校生徒 イ 女子挺身隊 ウ 吉田農学校生徒 エ 勤労動員中の宿舎「中正寮」
2 本土決戦に備える少国民の出動
3 国民義勇隊と竹槍
4 学童の集団疎開
ア 呉市の国民学校関係 イ 広島県立ろうあ学校関係
第三節 終戦直後の教育
1 戦後期教育の動向
ア 直後の状況 昭和二十一年(一九四六) イ 新教育の台頭 昭和二十二年(一九四七)
2 戦時教材の削除
3 御眞影と教育勅語謄本の奉還
4 学制改革
5 青年団活動
第五 兵役と生活
はじめに
第一節 兵役
1 日本の国体
2 兵役
第二節 徴兵検査と入隊
1 はじめに
2 徴兵検査
3 兵役の免除起点(明治六年当時)
4 吉田で行われた徴兵検査
5 入隊
6 営内生活・内務班
7 ある近衛兵の手記
8 私の軍隊生活
9 極秘の入隊
10 上官に知人が居れば
11 終戦後の入隊
12 秋季演習・民宿
第三節 教育
1 はじめに
2 下士官候補者隊
ア 私の体験
3 幹部候補生
4 予備学生(海軍)・特甲幹(陸軍)
5 陸軍幼年学校
ア 幼年学校とは イ 広島陸軍幼年学校の吉田町疎開 ウ 廃坑 エ 菊の御紋章とあばれ馬
第四節 応召
1 赤紙
2 奉公袋
3 所持品
第五節 志願兵
1 はじめに
2 少年飛行兵・戦車兵
3 海軍志願兵
第六節 軍事郵便
1 戦地の便り
2 ある将校の戦地の便りから
第七節 除隊
第八節 敗戦
1 玉音放送
2 武装解除
3 引揚げ・復員
ア 引揚げ・復員業務 イ 舞鶴港における引揚げ業務 ウ シベリア抑留
4 「赤トンボ」で復員
第九節 満州開拓団
1 はじめに
2 満州開拓の組織
ア 満州農業開拓団 イ 満蒙開拓青少年義勇軍 ウ 報国農場
3 高田開拓団 4 悲劇の大地 5 集団自決 6 「殉難の碑」の建設
第六章 原爆と救護活動
第一節 総論
1 原爆投下前の戦況
2 原爆投下のねらい
第二節 原爆の実態
1 原爆投下
2 軍部把握の被害
3 広島被爆の様相
4 原爆投下日の吉田
ア ピカドン イ 原爆投下当日の記憶 ウ 吉田で見たキノコ雲 エ 山部で見たピカ オ 相合のピカドン
第三節 被爆者救護活動
1 吉田の救護活動
ア 郷野救護所 イ 吉田病院での救護 ウ 救護の回想 エ 特別教室ので救護
2 火葬準備
3 吉田農学校生の救護活動
4 吉田高等女学校生の救護活動
5 青年師範学校女子部の救護活動
6 丹比東国民学校の救護活動
7 吉田国民学校の救護活動
第四節 広島への出動
1 広島県の対応
2 丹比警防団の出動
3 吉田高等女学校の出動
4 町内教職員の出動
ア 報国隊 イ 学徒隊
5 交通事情
第五節 吉田病院の救護活動
1 吉田病院の施設と陣容
2 当直日誌にみる救護活動
第六節 原爆被爆
1 吉田町の被爆者
2 原爆死没者供養
3 原爆被爆者の現状
第七節 原爆と終戦
1 終戦への道
2 終戦の詔書
資料
主要関係年表
吉田・八千代町の町名変遷表
資料提供者御芳名
編集委員・吉田町郷土史研究会員
参考文献
あとがき