写真家三木淳と「ライフ」の時代

プロローグ―とこしえのエクスタシー

第一章　不可能な夢にひた走る
　養子に行くのはごめんじゃ／勉強よりも写真雑誌／二枚の写真　二人の写真家／亀倉雄策と土門拳に弟子入り／満州へ出征／陸軍主計少尉／頑張れ、ミキライフ／土門宅に押しかけ居候

第二章　日本写真界の国際化のために
　憧れのライフに入社／ワンダフル、ワンダフル・ニコン／朝鮮戦争勃発、続々来日するライフ写真家／ダンカンの帰還を祈る／結婚、そして蒸発／マグナムと集団フォト／吉田茂首相の撮影／ダンカンにコキ使われる／ライフの女王マギーさん／おまえもやれ！ニッコールクラブの設立

第三章　海越える視座をみがく
　国連軍に従軍／犬畜生にも劣る／消息不明になる／キャパの死に憤る／いざライフ本社へ／すべてブルックス・ブラザーズ／キャパの墓に誓う／豊かで広大なアメリカに圧倒される／舞い踊るエヴァ・ガードナー

第四章　日本人としてやらねばならぬこと
　ライフ退社、そして中南米へ／暗殺されたトロツキーの家／革命画家シケイロス／暗殺者ジャック・モルナール／倭寇の末裔、夫婦喧嘩に惨敗／遠来の客来る／ブラジル再訪／アマゾンの人食い人種／億万長者になる夢／裸族の楽園　蘭嶼／世界のミフーネとクロサーワ／母いそゑの死と息子の旅立ち

第五章　新たな使命
　原因不明の病／三途の川を渡りかける／写真教師の道はつらいよ／写真で稼いだカネは写真に返せ／ダンカンの特別講義／写真文化の向上のために／ふたたびの病魔　悪性リンパ種／写真の人

三木淳　略年表
主要参考文献