手塚治虫
- サブタイトル
- アーチストになるな ミネルヴァ日本評伝選
- 編著者名
- 竹内 オサム 著者
- 出版者
- ミネルヴァ書房
- 出版年月
- 2008年(平成20年)9月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 292,6p
- ISBN
- NDC(分類)
- 726.101
- 請求記号
- 726/Te95
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 年表あり 索引あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
手塚治虫ブーム 苦悩の歴史 多忙な生活
関係系図
第一章 豊かな環境と戦争―宝塚の時代
1 豊中に生まれ宝塚に
誕生 生誕の地にまつわる言説 岡町、豊中周辺の位置関係 手塚家の家系 モダンな父母 幻覚な父と忍従する母 弟と妹 年齢の偽証 宝塚へのひっこし 家の間取り 宝塚という土地がら 池田師範附属小学校に入学 乾先生による作文教育 ストーリー・テラーとしての才能 よく見た夢
2 附属小学校といじめ
いじめられっこだった? クラスメート泉谷の証言 弟妹からみた兄治
3 好奇心のままに
石原実という友人 天文への興味 ペンネームの由来と『世界科学体系共同製作文庫』
4 恵まれた文化環境
マスコミ児童文化の生成期 子ども部屋の蔵書 父の本棚 ディズニーアニメに夢中 「桃太郎海の神兵」に感激する
5 北野中学に進学
北野中学 北野での生活 マラソンで根気を
6 昆虫採集と勤労動員
昆虫 『昆蟲の世界』他の刊行物 昆虫の世界と決別 浩の見方 専門家の意見 軍部の足音が響き 一里健民修練所 勤労動員、大阪石渡工場で 工場での様子 空襲にみまわれる
7 大阪帝大附属医学専門部へ
卒業と医専に入学 大阪帝大医学部専門部 医学部にはさまざまな人が
第二章 早熟な才能―赤本漫画の時代
1 マンガ家としてのスタート
終戦とともに 演劇、落語やアナウンサーも デビュー作は「桃太郎」? 手塚の演出癖 「マアチャンの日記帳」の連載 デビューした喜び 年齢の食い違い
2 「マアチャンの日記帳」連載の経緯
大人マンガを志向 印刷局に勤める女性 女性の存在は空想? 程野繁夫の証言 異性としての意識 掲載の真相
3 『新宝島』刊行のいきさつ
マンガ史のなかでの位置づけ 映画的手法 合作者の存在 『まんがマン』での出会い 手塚と酒井との出会い 母に連れられて面会? 手塚治虫の証言 身近な人達の回想 『新宝島』への不満
4 『新宝島』、異本の紹介
「描き版」による『新宝島』 「描き版」ではない『新宝島』 数種の『新宝島』 写真製版本の存在 出版部数の問題 四〇万部は誇張? 『新宝島』への不満
5 赤本マンガ出版とは
赤本業者とは 仙花紙を用いる 手塚の赤本マンガ タブーや表現の可能性を追求 赤本時代の手塚への評価
6 表現技法の開拓
単行本における技法の発展 「フクちゃん」からミルト・グロスへ ディズニー・アニメからの影響 八〇回は観た ディズニーアニメを再現 四本指のヒゲオヤジ 映画の影響 映画「ホフマン物語」 画風の完成とマンガブーム
7 SF三部作の構想
悲劇的トーン、「地底国の怪人」 変容キャラクター、耳男 悲劇性SF三部作
8 『ロスト・ワールド』の謎
『ロスト・ワールド』の特異性 作品の成立事情 描き変えの真相 中学時代の『ロスト・ワールド』 時代性と作品 これは漫画に非ず、小説にも非ず 新しいマンガの創出
第三章 ストーリー・マンガの旗手に―月刊誌の時代
1 上京
上京を決意 昭和二二年の上京 東京に売り込みに 東京で初の単行本を 中央での初めての雑誌連載 マンガ家の家を訪問 滞在の他の目的 芦田映画社を訪ねる 上京後の住所 並木ハウスに
2 単行本から雑誌へ
単行本から雑誌の世界へ 『漫画研究』でのエッセイ 雑誌における職人的な方法論 長者番付の一位に
3 「ジャングル大帝」の連載と「リボンの騎士」
「ジャングル大帝」連載のいきさつ 成長物語の傑作 「バンビ」の影響 芸術と大衆文化のはざま 「リボンの騎士」の連載
4 「鉄腕アトム」の発想
戦後最大のキャラクター 差別の問題とロボットの自立 アトムの原型?=ペリー君 「ロボット・ペリー君」とは 類似した設定 引用と加工の文化=マンガ
5 アシスタントと編集者“手塚番”
福井英一に嫉妬 超多忙の日々 編集者の苦労
6 悪書追放運動のなかで
悪書追放運動 手塚治虫の対応
第四章 挫折と復活―週刊誌と成人マンガ誌の時代
1 劇画とノイローゼ
劇画の台頭 ノイローゼになる? 白土三平作品に抗議 婚約から結婚へ 会津への旅 医学博士号を取得 ノイローゼとの関わり アニメへの道 手塚マンガの記号性
2 結婚およびアニメ製作
岡田悦子との結婚 アニメ制作に意欲を 「鉄腕アトム」の放映 アニメ「ジャングル大帝」
3 週刊誌の創刊
週刊誌創刊 多忙な季節
4 『COM』の創刊と虫プロの倒産
二足草鞋の季節 『COM』の創刊 虫プロの倒産 再起をはかる
5 回想の季節、劇画風創作
手塚風刺画 過去の回想 「人間昆虫記」 過去を見つめ直して あらたな決意
6 ふたたび少年誌へ
「ブラック・ジャック」の連載 『手塚治虫漫画全集』の刊行
7 歴史ものに開花
歴史大作「陽だまりの樹」 「アドルフに告ぐ」
第五章 死と死後の評価
1 死をまぢかにして
入院と執刀 最後の日記
2 死後の評価
回顧展と記念館のオープン 手塚治虫ブーム
3 戦後マンガ史に果たした役割
メディアの勃興期に 技法的発展
主要参考文献
おわりに
手塚治虫略年譜
人名・作品名索引
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