太平洋戦争と三豊
発刊にあたって(三豊市長・横山忠始)
監修にあたって(『太平洋戦争と三豊』体験談集策定委員会委員長・和田仁)
凡例
証言編 第一章 兵士たちの太平洋戦争
戦地に出征した兵士たち
七年余にわたる中国戦線に(仁尾町・鴨田伊之助)
或る下士官の中国戦記 中国大陸に転戦した八年の歳月(詫間町・横山一雄)
銃弾の中をくぐった八年間 今生き抜いて記す(仁尾町・浅野正美)
「工機兵」の思い出(高瀬町・篠原勘吾)
中支戦線の思い出(高瀬町・香川忠重)
今に残る華中戦線で受けた四度の銃創(高瀬町・松岡好明)
中隊長の壮絶な戦死(三野町・山本秋廣)
知られざる船舶徴用の記録 中国戦線にて(詫間町・安部勝一)
上海で病院長の運転手として(山本町・匿名)
長沙作戦で反転命令 本土防衛では武器もなく(山本町・大喜多寿夫)
「股旅大隊」、華南で奮闘す(財田町・香川光男)
中国戦線とインパール作戦に従軍した一蹄鉄工務兵(山本町・遠藤嘉市)
満洲防衛のために派遣されて(詫間町・高木森章)
戦場での二度の負傷と捕虜生活(山本町・小山悟)
補給なき戦場(山本町・三宅善一)
泰緬国境をはじめ、多くの戦友を亡くした数々の戦い(高瀬町・大森久雄)
ビルマで所望品として散った戦友の思いを綴る(高瀬町・齋藤芳樹)
シンガポール沖で 海軍兵として機雷敷設に従事(詫間町・久保田勝)
航空機もなくなった基地・ラバウル(山本町・金山幸忠)
運命(豊中町・豊田幸一)
航空機の整備兵だった父の体験(高瀬町・匿名)
必定の目撃(財田町・三野武重)
乗船した艦が三度撃沈されて(三野町・藤田三郎)
三〇〇人中、二人助かって・・・・・・(豊中町・堀田晴雄)
浮木に掴まり、バンカ海峡を漂流して・・・・・・(豊中町・十鳥光義)
パプアニューギニア戦記(高瀬町・政本道一)
掃海艇が触雷して宙に舞い 復帰すればUボート伊号の任務(仁尾町・岡田安雄)
戦中・戦後変遷記(三野町・眞鍋鶴男)
南十字星(財田町・川﨑香)
お月さんが鏡だったら・・・・・・(豊中町・細川敏明)
私の太平洋戦争(財田町・矢野朝一)
五月花の頃(財田町・重信厚)
厳寒の戦地で胸膜炎に罹り(高瀬町・匿名)
上海の戦線で終戦を迎え(豊中町・藤川博美)
宮古島で終戦を迎え(三野町・藤田茂久)
通信兵として戦況の暗号解読を(財田町・細川博)
我が終戦記(仁尾町・曽根孟志)
軍旗拝受と奉焼(山本町・岡武雄)
内地部隊の兵士たち
陸軍幼年学校のことなど(詫間町・白井正速)
戦友や学友らの命の軽さよ 相模野航空隊に入隊し(三野町・石川徳夫)
運命の分かれ目は一度ではなかった わずか一年余の兵役中に三度の奇跡で生かされた命(詫間町・徳重義雄)
通信兵として奄美大島・沖縄本島での苦戦(詫間町・白井豪之輔)
「撃ちてし止まむ」の心意気で海軍特練に志願(仁尾町・眞鍋啓三)
西部防衛通信部任務中 各地の空襲や広島原爆の惨状を見る(高瀬町・小田清見)
北九州で高射砲中隊の通信兵として(詫間町・藤田市雄)
我が航空の精鋭に憧れて(仁尾町・森定雄)
軍隊で、ローソク代わりのマツヤニ採取(三野町・大谷大八)
きのこ雲「神風」は先を越されて(高瀬町・山路伊三美)
希望に燃え、海軍志願(仁尾町・森義邦)
三座水偵と詫間(奈良市・粕井貫次)
海軍航空廠勤務を経て、初年兵へ(三野町・小野脩)
三八歳で召集令状(仁尾町・河田常信)
豊岡文三郎忠明(詫間町・関貞美)
詫間航空隊でスベリの構築 佐世保海兵団では「とび職」の作業も(三野町・三好富寿)
海軍航空隊分遣隊に入隊したものの(三野町・森新作)
詫間航空隊に配属されながら すぐ近くに住む母に逢うこともままならない時代(詫間町・横山実)
「お母さん・・・・・」看護兵が看取る兵士最期の一声(岡山市・小林勇)
詫間海軍航空隊での思い出(鳥取県・舩越國光)
搭乗整備の中、グラマンの銃弾が左足を貫いた(観音寺市・奥田博)
国に殉ずる訓練に耐え 松山航空隊通信兵として(仁尾町・安藤巖)
舞鶴海兵団に看護婦として勤務(詫間町・山下ハナ子)
内地兵役勤務(三野町・細川正一)
学生時代と観音寺航空隊の体験(三野町・石井正清)
農兵隊員として(三野町・小林定男)
農兵隊に入隊して(山本町・福田廣幸)
海軍兵学校第七五期卒業の直前に終戦となって(詫間町・杉本茂登好)
終戦日の朝に出撃 九死に一生を得・・・・・・(高瀬町・馬渕敬市)
航空兵として訓練中終戦の放送を聞く(財田町・秋山輝夫)
紙一重の差で生還 特攻艇「震洋」の中で待機中に終戦(詫間町・真鍋光義)
近衛師団で終戦を迎え(財田町・山下正夫)
終戦前後、宮城の警守に就く(三野町・松田邦利)
戦時・戦後の流れの一端 身につけた技術を活かして(観音寺市・佐藤壽男)
満州開拓移住、シベリア抑留生活者
ソ連抑留時代の体験(高瀬町・篠原正則)
極寒のシベリアに四年半 抑留された生活を送って(詫間町・匿名)
満州流氓の果てに シベリア抑留生活(仁尾町・喜田重嘉)
五河林開拓団とシベリア抑留(山本町・二宮治)
苦労したシベリア強制抑留(高瀬町・三谷正義)
国情が違っても(豊中町・田井弘)
母からのハガキ(豊中町・田井岩雄)
中国人の温情に・・・・・・(豊中町・藤田智)
満州からの引き揚げ(山本町・高橋英勝)
証言編 第二章 銃後の生活を支えた人たち
銃後の生活
詫間が空襲を受けた日(詫間町・真鍋利秋)
ふるさとを失って 香田集落からの強制移転(詫間町・陶山恒雄)
つらかった墓地の移転(詫間町・陶山ヨシ子)
詫間航空隊用地のための強制移転 衛生兵を経て、戦後は航空隊の取り壊しのため進駐軍に協力(詫間町・太田光春)
海軍さんの町になった(詫間町・横山代枝乃)
下宿していた海軍の兵隊さんたちの思い出(詫間町・中嶋明江)
兵士の心いたむ思い出(詫間町・堀田冨貴)
パイロットを冷たい海から救い上げた志々島の人たち(詫間町・高島孝子)
遭難したパイロット、蘇生の逸話(詫間町・匿名)
母子家庭 激動期に生きる(三野町・齋賀ヨシ子)
小学生四年で家の移築や防空壕堀の中心となって(詫間町・吉田隆幸)
異様な雰囲気の会に参加して(詫間町・横山夏香)
一〇歳の終戦(仁尾町・楠本久雄)
台湾沖で御用船機関長の夫の戦死 戦争未亡人 その後の苦難の生活(詫間町・匿名)
父を思う(高瀬町・香川隆子)
父を知らずに育って(仁尾町・菅美枝子)
夕月(山本町・大浦晴美)
戦死した父を想う シッタン河畔の慰霊碑を弔う(高瀬町・山下潔)
父とビルマ『パタゴに捧ぐ ビルマの夕映え』(宮武早智子)
フィリピンで戦死した父 慰霊訪問した島は、一面サトウキビ畑だった(詫間町・田尾定信)
幼児を抱えた兵士若妻の夫はビルマの土となる(山本町・長谷川富士子)
おばあちゃん、悲しみを越えて(仁尾町・田中実)
冬は必ず春となる(高瀬町・横田タツヱ)
私の顔を見ずに戦死した父 故郷には父の残した数々の絵画が(武蔵野市・藤川征輝)
翳りゆく出征風景 戦争と銃後の村(高瀬町・山路恒利)
戦時体制の思い出(豊中町・森秀一)
村の農業会(練馬区・多田美津子)
平和こそ宝 仁尾町に唯一残るアナマ・ジュリー(仁尾町・辻演美)
村の外でも
想い出は、すべてなつかしく そして美しくかわる(三野町・前田千代治)
高松空襲と御真影奉護係(三野町・島田高實)
太平洋戦争の思い出(高瀬町・樋笠久子)
中島飛行機武蔵野附属病院での思い出(観音寺市・奥田ふさヱ/高瀬町・小野道子/詫間町・田尾ミツヱ/詫間町・袖下文子)
光海軍工廠での被爆体験(高瀬町・三好明)
原爆の話(豊中町・松岡守)
女性教師として 無我夢中で過ごした太平洋戦争(高瀬町・森タミ子)
目前で機銃掃射と肌で感じた原爆の熱風(三野町・一藁唯一)
再度体験したくない戦時中の思い出記(詫間町・則包スミ子)
年代の分かれ目か(三野町・佐藤義憲)
戦時下の学校生活
国民学校と学童たち
「戦争」一色 厳しかった小学校時代の思い出(高瀬町・豊島芳德)
戦争と小学生時代(財田町・多田惣吉)
忘れてしまいたい記憶 一戦没者遺児が体験した太平洋戦争(財田町・矢野文雄)
昭和は遠くになりにけり(財田町・高橋利昭)
父も兄も出征して(三野町・一藁美知子)
霞ケ浦航空隊研修入隊記(高瀬町・白川芳照)
邂逅・二題(財田町・香西啓)
師範学校で軍事訓練を受け 青年学校で簡閲点呼(三野町・山口恒義)
児童と過ごした戦争の時代(三野町・大平美枝)
新しい時代に向かって 子どもたちを教えていきましょう(高瀬町・湯口寛子)
軍国少年に仕立てられ(土庄町・大内秀樹)
運動場がイモ畑と防空壕に(豊中町・石田清)
敵機襲来、「伏せ!」と叫ぶ上級生(高瀬町・詫間義晴)
小学生が敵銃撃の犠牲に・・・・・・(三野町・藤田廣作)
目の前に銃弾が!(三野町・吉田正和)
学校からの帰り道で飛行機から攻撃されて(詫間町・小林カズ子)
津嶋海岸での恐ろしい体験(三野町・佐川政雄)
青空にこだまする歌声(山本町・橋田忠明)
日蓮正宗本門における集団学童疎開(丸亀市・横田智研)
学童疎開を受け入れて(豊中町・西村忠臣)
仁尾が私の故郷となる(西条市・関村学圓)
学童疎開 そして六十余年後再会が叶えられた喜び(西宮市・柴田靖一)
戦時下に学ぶ(詫間町・檜垣賢造)
台北 我が永遠のふるさと(府中市・荷原良人)
戦時下の学徒たち
第二次世界大戦ころの学童・学徒の生活(高瀬町・矢野由夫)
学徒動員中、特攻出撃隊員を見送る(詫間町・三崎義徳)
今も肝臓に機銃弾が残ったままで(詫間町・盛岡繁盛)
一七歳で身に沁みこんだ「死」の恐怖(豊中町・岩田次夫)
勤労奉仕と学徒動員(詫間町・三好房雄)
中学二年生での学徒動員(山本町・近藤行雄)
学徒、勤労奉仕の日々(豊中町・匿名)
飛行場建設の勤労奉仕に(豊中町・藤井質)
勤労動員で四つの飛行場建設(山本町・永田浩一)
教練と勤労奉仕の日々 高松空襲の前日、友人を見舞う(財田町・大杉要範)
勤労奉仕から帰宅中 木炭バスが敵艦載機の銃撃を受け(財田町・小野都子)
今に夢見る空襲の恐怖(財田町・秋山悦子)
学徒動員で見た大阪空襲の惨状(三野町・藤谷静子)
死線を越えて(財田町・川崎ミユキ)
大勢の尊い命のうえに築かれた平和(仁尾町・吉田美紗子)
寺でもらった炊き出しのおにぎり 一粒一粒ちぎって食べた忘れられない味(詫間町・匿名)
熊本での空襲体験(山本町・白川武)
学生時代の思い出 勤労奉仕(三野町・林義昭)
兄たちの想い出を胸に 女学校では勤労動員に(三野町・大西登志子)
女子挺身隊として 呉海軍工廠で旋盤工に従事(詫間町・大塚武子)
学徒動員で呉海軍工廠へ(詫間町・福田チカヱ)
少女時代の戦争体験 肌で感じた生と死(詫間町・三好千代野)
詫間海軍航空隊の風景(詫間町・匿名)
二式大艇へ紅の血を燃やした思い出(観音寺市・中井良祐)
戦争の悲惨、私は見極めたい(仁尾町・善田輝雄)
戦時中、自宅の前と裏に軍施設が・・・・・・(三野町・岡田胤清)
敵機飛来中も働く勤労学徒 海軍工廠詫間工場(高瀬町・石井多嘉夫)
「彩雲」始末記(丸亀市・安藤洋孝)
六十七年前の日々(観音寺市・荻田圭庫)
学徒動員 炎上(観音寺市・太田德治)
海軍航空廠詫間工場での思い出(観音寺市・高井俊三)
市内に残る貴重な航空機部品(善通寺市・法兼髙政)
増川女子挺身隊のこと(詫間町・真鍋道弘)
私の青春(丸亀市・中田貞子/善通寺市・氏家君子)
私は昭和一けた軍国少女 すてきな人たちと出逢った一六歳でした(高松市・渡辺洋子)
ハイカラな身なりの親子 大阪からの疎開者(三野町・清水賀代子)
女学生の戦争体験(詫間町・詫間代枝子)
終戦時の三池炭坑で働く(三野町・匿名)
戦時中のため池工事(三野町・図子堯)
御親閲、風船爆弾とこんにゃく糊(財田町・近井安雄)
思い出の本は『だぶのき』(財田町・山崎豪)
中学生の戦争体験(仁尾町・山地宏)
皇国民錬成と一億総動員の果てに(豊中町・織田忠邦)
概説編 第三章 郷土部隊の出動と銃後の生活
昭和二十年の出来事
第二次上海事変と郷土部隊の出動
出征風景―兵士の見送り
軍歌・千人針・慰問袋
赤紙の召集
国民精神総動員運動
奉安殿の建立
昭和十三年の出来事
中国戦線―徐州作戦・広東攻略戦
第一一師団が満州(中国東北部)へ
満蒙開拓少年義勇軍
国家総動員法
代用品時代
軍国歌謡の流行
昭和十四年の出来事
第四〇師団、中国戦線へ―華中の警備
銃後奉公会の結成
国民徴用令―「白紙」の召喚令状
九・一八ストップ令
米穀の配給統制
生活の刷新
スポーツ・体育の戦時化
青年学校の義務制
「青少年学徒ニ賜リタル勅語」
この年の軍歌
昭和十五年の出来事
華中の第四〇師団
第五五師団の創設
民政党代議士斎藤隆雄の質問演説
大政翼賛会と隣組制度
「ぜいたくは敵だ!」
紀元二千六百年の記念式典
軍歌・国民歌謡
昭和十六年の出来事
国民学校の発足
『戦陣訓』の示達
兵役法施行令の改正
在郷軍人会分会の簡閲点呼
勤労奉仕の義務付け
戦時貯蓄債券・報国債券
詫間海軍航空隊の建設用地
第四〇師団-第一次・第二次長沙作戦
「関東軍特別(特殊)演習」
北進論と南進論
第五五師団の出動
太平洋戦争の勃発
南海支隊、グアム島を攻略
軍歌と流行歌
世相
昭和十七年の出来事
南海支隊、ラバウルを攻略
フィリピン戦線―バターン半島攻略
ビルマ戦線―第五師団、マンダレーへ向かって驀進
シンガポール陥落祝賀会
戦局の転換・ミッドウェー海戦
第四〇師団と中国戦線―浙贛作戦
大日本婦人会・大日本翼賛壮年団の発足
衣料切符制
食糧管理法施行令
寺院の梵鐘、仏具の供出
軍歌・流行歌
標語
昭和十八年の出来事
ビルマ戦線―第一次アキャブ作戦
絶対国防圏の設定
大東亜会議の開催
中国戦線―江北・江南作戦
詫間海軍航空隊の開隊
兵役法施行令の改正
学徒及び未婚女性の勤労動員
戦時下の国民学校
たばこ値上げ
銅像供出
除魂式
敵性語の追放
軍歌・替え歌・標語
昭和十九年の出来事
ビルマ戦線―第二次アキャブ作戦及びイラワジデルタ地区への「転進」
南洋第一支隊、マーシャル諸島の守備
南洋第六支隊、パラオ・西部ニューギニア作戦
サイパン島の悲劇―「軍・民一体化」
グアム島守備隊の玉砕
絶対国防圏の崩壊と「捷」号作戦
レイテ沖海戦
沖縄防衛軍の補強
中国戦線―大陸打通作戦
勤労学徒、通年動員
農業会、食糧増産
空き地利用
砂糖の家庭配給停止、欠乏生活
学童の集団疎開
軍歌と標語
昭和二十年の出来事
中国戦線―粤漢打通作戦
ビルマ戦線―シッタン渡河作戦
フィリピン戦線―ルソン島の戦い
沖縄防衛戦―歩兵第二二連隊の玉砕
神風特別攻撃隊菊水部隊梓隊と琴平水心隊
日米軍事力の差
空襲の激化
防空演習
四国防衛軍(第五五軍)の編成-本土決戦に向けて
地区特設警備隊
国民義勇戦闘隊の結成
「ポツダム宣言」と原爆
一閃
戦争中の犠牲者
終戦
戦時体制の終焉
編集を終えて
情報提供者一覧
『太平洋戦争と三豊』体験談集策定委員