軽井沢町誌 歴史(近・現代)
はしがき(東京学芸大学教授 理学博士 市川健夫)
第一章 軽井沢の風土と近・現代
第一節 軽井沢の地理的Ⅰ
一 信濃国・長野県の玄関
二 軽井沢の位置
第二節 リゾートとしての軽井沢の風土
一 屋根のない病院
二 高原的風土
三 緑に包まれた自然
第三節 国際文化観光都市・軽井沢
一 国際的なリゾート
二 東京の週末旅行地
三 外来資本による開発
四 軽井沢の地域文化
第二章 明治前期の歩み
あらまし
第一節 明治維新と軽井沢(臼田中学校教諭 上原邦一)
一 西牧騒動
二 戊辰戦争と時代の夜明け
三 伝馬助郷の廃止から交通自由時代へ
第二節 戸長役場の成立
一 動揺静めの勅使
二 廃藩置県
三 自治のはじまりと村の状勢
四 村の統合と戸長役場
五 軽井沢地域と県会
第三節 碓氷新道と直江津線の全通
一 七道開鑿の第一号路線
二 人と車が賑わう新道
三 馬車鉄道の開業
四 中山道鉄道と直江津線
五 郵便・電信時代の到来
第四節 軽井沢の文明開化(屋代高等学校教諭 小林英一)
一 外国人の浅間山登山
二 振起・又新・分里・発仁四小学校の開設
三 軽井沢・峠・長倉・追分・発地の村誌
第三章 明治後期の歩み
あらまし
第一節 町村制の施行と村政(臼田中学校教諭 上原邦一)
一 東・西長倉村の成立
二 行政と組織
三 東長倉村役場の位置で対立
四 村の行政と予算
五 村と郡会・県会
第二節 外国人による避暑地の発見と形成(長野県望月少年自然の家所長 小林収)
一 避暑別荘地のはじまり
豪雨に沈下した軽井沢〔コラム〕
第三節 交通の発達と地域産業(臼田中学校教諭 上原邦一)
一 鉄道の発達と地域
二 雨宮敬次郎らの開発事業
三 新しい地域産業の形成
山間の独立区「小瀬林業村」〔コラム〕
天然製氷〔コラム〕
第四節 庶民の生業と生活
一 地域の発展と村政
二 交通革命と地域の変化
三 追分・沓掛のよみがえり
四 日清・日露戦争と長倉村
五 国際避暑地化の伸展
飯田事件と桜井平吉〔コラム〕
第五節 義務教育の普及と地域化(屋代高等学校教諭 小林英一)
一 小学校教育の整備
二 高原と活火山の自然研究
三 軽井沢のテニスとスケート
四 内・外国人の軽井沢観
軽井沢の若山牧水〔コラム〕
第四章 大正時代の歩み
あらまし
第一節 第一次大戦中、戦後の好況と軽井沢(埴生中学校教諭 大橋幸文)
一 第一次大戦と軽井沢
二 戦後恐慌と町政
三 社会問題の発生
第二節 別荘地の拡大と変貌(長野県望月少年自然の家所長 小林収)
一 野沢原を中心とした別荘地造成
二 千ヶ滝と南軽井沢別荘地の開発
三 星野温泉と別荘
にせ赤い鳥事件〔コラム〕
四 軽井沢避暑団の活動
北原白秋の絶唱「落葉松」〔コラム〕
五 大正時代の避暑生活
六 大正時代の別荘地の変貌
第三節 軽井沢の地域産業の発展(埴生中学校教諭 大橋幸文)
一 農業・畜産の発展
二 製氷など新しい産業の発達
三 交通・通信の発達
四 産業組合の設立
第四節 大正デモクラシーと地方自治
一 大正デモクラシーと自治の拡大
二 軽井沢警察署の発足
三 郡制の廃止と軽井沢
四 部落有財産の整理統合
五 町制の施行と軽井沢
六 軽井沢町報の発刊
第五節 学校教育と文化活動の発達(屋代高等学校教諭 小林英一)
一 大正時代の小学校教育
二 軽井沢の夏季大学運動
追分節の正統〔コラム〕
第五章 昭和前期の歩み
あらまし
第一節 軽井沢の国際化と観光地他(長野県望月少年自然の家所長 小林収)
一 交通の整備と観光地化
二 避暑生活とその特色
三 戦争の進展と国際的舞台としての軽井沢
第二節 昭和恐慌と軽井沢(埴生中学校教諭 大橋幸文)
一 経済不況と町村政
二 恐慌とその対策
三 生活改善運動などと行政
第三節 戦争の激化と社会生活
一 戦争の勃発と翼賛運動
二 戦時下の産業と経済
三 観光開発と行政
長谷川伸作「沓掛時次郎」〔コラム〕
第四節 戦時下の行政と新軽井沢町の誕生
一 戦時下の町制
二 都市計画の策定
三 西長倉村との合併と新軽井沢町の誕生
四 戦時下の町民生活
五 軽井沢の戦死者
満州移民〔コラム〕
第五節 昭和恐慌と戦時下の教育(屋代高等学校教諭 小林英一)
一 戦時下の小学校と国民学校
軽井沢校長女学校の創立〔コラム〕
二 浅間山火山の観測と植生・野鳥
三 軽井沢・追分の堀辰雄
四 津村信夫・立原道造の青春の詩
川端康成の「高原」〔コラム〕
第六章 昭和後期の歩み
あらまし
第一節 敗戦と占領下の軽井沢(上田西高等学校教諭 佐々木清司)
一 八月十五日の敗戦と軽井沢町の動向
二 米占領軍の軽井沢接収
三 新しい地方自治の展開
四 食糧危機と町民の生活
第二節 農村の諸改革と食糧政策
一 農地改革と農村の民主化
二 農業協同組合の発足
三 高原野菜の産地形成
四 食糧の増産運動
大日向開拓地の建設〔コラム〕
第三節 国際文化都市の指定と軽井沢(長野県望月少年自然の家所長 小林収)
一 ホテルの再開と復興への動き
二 第二次大戦後の別荘や避暑客の様子
三 「国際親善文化観光都市」の指定
四 皇太子ご成婚とテニスブーム
五 スケートによる冬の観光
六 スポーツとレクリエーション施設の増加
七 会社・学校寮の増加
第四節 地域経済の発展と町政(上田西高等学校教諭 佐々木清司)
一 経済復興期の町政
浅間山米軍演習場問題〔コラム〕
二 沓掛の大火と復興
三 個性のある地場産業の展開
第五節 六・三・三制教育と軽井沢の文化(屋代高等学校教諭 小林英一)
一 軽井沢中学・高校の発足
軽井沢夏期大学の再開〔コラム〕
二 疎開以後の室生犀星・正宗白鳥
第七章 現代の軽井沢
あらまし
第一節 経済の高度成長と地域経済(上田西高等学校教諭 佐々木清司)
一 自動車交通の発達と軽井沢
二 草軽電鉄の廃止と信越新線の建設
三 農林業の変容
軽井沢の災害〔コラム〕
第二節 町政の展開と社会福祉
一 町政の展開
あさま山荘事件〔コラム〕
二 新軽井沢大火と区画整理事業
三 軽井沢町の財政と公共投資
四 社会福祉事業の展開
第三節 観光都市としての軽井沢(長野県望月少年自然の家所長 小林収)
一 戦後の大規模な別荘地造成
二 夏期出張店の増加と商店街の変貌
三 自然保護・環境保全への動き
政治家の別荘と軽井沢〔コラム〕
第四節 教育文化・スポーツの発展(屋代高等学校教諭 小林英一)
一 軽井沢の小・中・高校
二 公民館活動と図書館・資料館
町民の詠んだ短歌〔コラム〕
三 軽井沢の自然観照と保護
四 遺跡の発掘と文化財保護
軽井沢の文学散歩と昔語り〔コラム〕
五 オリンピック馬術競技大会の開催
軽井沢町志[歴史篇]の発行〔コラム〕
第八章 年表(軽井沢町歴史民俗資料館運営協議会委員 島崎清)
参考文献
軽井沢町誌刊行委員会
写真・資料ご協力者