糸とはさみと大阪と
第一章 洋服づくりはわたしの天職
糸に縁のある環境で
お転婆と日本舞踊
鋏と色鉛筆
自分で縫ったはじめての服
九人の子が次々に生まれたが・・・・・・
“はね駒”綾子
大金を集金に行く
十六歳でミシン踏み修業
根来先生に洋裁の個人授業を受ける
一円を二円にするのが商売や
武者修行時代
やっと一人立ち
働き者を見込まれて結婚
わたしの洋裁テクニック
コシノ流・立体裁断
父が語った足袋屋の話
コシノ流は仕事が早い
第二章 娘三人の誕生と仕事
心をこめて産着を縫う
病弱だったヒロコ
色彩学の勉強に熱中
新鮮だった香水の話
殺人的な多忙の渦中でジュンコ出産
忙しかった年の暮れ
夫の浮気にも気づかず
夜釣りのはずが・・・・・・
臨月の身重で火事から父を救う
虫の知らせ・・・・・・そして父の死
戦争中も店は繁盛
“魔の列車”で東京へ
生まれて初めての恋
法律上は夫婦でなくても・・・・・・
わたしのお洒落
若い頃は“紺屋の白袴”
はじめての“自分の服”
第三章 娘たちの旅立ち
三人の娘がみなデザイナー
子供は親の背を見て育つ
放りっぱなしで育った子供たち
三人の個性
コシノヒロコ
歌舞伎と絵と三味線と
真夜中のダンスシューズと“ピアノ”事件
親の失敗を娘に助けられ
絵を断念して洋裁学校へ
文化服装学院時代
ヒロコの失敗
心斎橋に店をもつ
ヒロコはやはりしっかり者
娘から母へ コシノヒロコ
コシノジュンコ
子供時代にバッグを売ろうとしたが・・・・・・
ジュンコは知能犯
五月会とジュンコの色づかい
文化時代のジュンコ
ジュンコの駆け出し時代
常識破りのジュンコの服
お母ちゃんのテレパシー
ジュンコの再婚
弘之の活躍
ジュンコはきつく回した独楽
娘から母へ コシノジュンコ
コシノミチコ
とにかく素直なミチコ
テニスをあきらめて
ゴルフは自己規制
ミチコの服は優しい
ミチコの失敗
親子そろってお人好し
単身外国へ旅立つ
洗礼の話
ミチコの出発
四か月で消えた大金
クーパーの店で修業
青い目の夫を連れてくる!
ミチコのピンチヒッター
インドが大好きなミチコ
娘から母へ コシノミチコ
料理の話・交遊録
楽しいパーティ仲間たち
得意料理二題
娘たちの料理
第四章 七十四歳まだまだ現役
信仰と仕事
三人娘の合同ショー
孫たちのこと
わたしの金銭哲学
病気知らずが大怪我
生まれて初めて大病を患う
病室で仕事
叙勲のはなし
もっと勉強したい―好奇心のかたまりの会
岸和田がやはりわたしの原点
洋服感覚の和服
お洒落な中高年向けの服
海外旅行失敗談
片方だけの靴
ロンドンにはコンニャクもある
朝食はワインだけ
あとがき