かごしま２０世紀　上

序文（鹿児島純心女子短期大学副学長　濱里忠宜）
発刊にあたって（南日本新聞社代表取締役社長　大囿純也）

第１章　動く。揺れる。
大正デモクラシーと政党
日露戦争と「海軍の薩摩」
桜島　大正の大爆発と予知
第一次世界大戦と特需景気
金融恐慌　十五銀行破たん
カトリック排撃　大島高女の廃校
国分の小作争議と農民運動
公正欠いた第一回普通選挙

第２章　走る。ともる。
鹿児島線を引き戻す
大量消費の夜明け　デパート
走り続ける鹿児島市電
文明の灯火ともす電気
事業家刺激したバス
鹿児島湾の花形・垂水汽船
規制厳しかったラジオ放送

第３章　渡る。夢見る。
苦海逃れ「舞楽而留」移民
原兄弟が夢見た鰹群（なぐら）
大陸を疾走した満鉄
幻の理想郷・満蒙開拓
水泳日本の一番星　五輪Ｖ２・鶴田義行

第４章　香る。うごめく。
第七高等学校造士館と寮歌
新しい娯楽・活動写真
本格焼酎ブームの源流
絶滅した種子島の「ウシウマ」
終えんの地の西郷隆盛像
国立公園第１号の霧島
紀元二六〇〇年と皇国思想
美のタネまいた南国美術展

第５章　戦う。倒れる。
破滅への号火・真珠湾奇襲
「本土決戦」種子島の学童疎開
長崎原爆　奪われた七高生らの青春
必死の翼　神風特攻隊
軍需工場へ挺身した女学生
中小都市爆撃の始まり６・１７
敗戦「南薩に米軍」のデマ
米軍進駐　震天動地の鹿屋
類のない民族大移動・引き揚げ
辛酸なめた戦災・引き揚げ孤児
終わりなき戦い　ＢＣ級戦犯

第６章　惑う。あがく。
闇物資でしのいだ飢餓
男尊社会に一石　婦人参政権
まさかの軍事裁判　薩摩木工争議
戦災復興鼓舞した”ラッパ”
教室ない先生足りない　六・三制
村有林内の農地解放は是か　薩摩郡里村
再起くじいた直撃台風
朝鮮戦争が触発　警察予備隊
教科書求め決死密航した「奄美の松陰」
柔道の吉松　輝く全日本Ｖ３
民主主義の本質問われた青年団

あとがき
年表