十代に何を食べたか 新編
第一章 平成から戦後戦中の十代
”食”住一致の日々(千宗屋)
肉と米と私(辛酸なめ子)
朝鮮学校、わが青春の昼めし(金賢)
そとごはん、うちごはん(角田光代)
クワッチーサビタン(目取真俊)
清濁あわせて十代の食(魚柄仁之助)
貧しきを憂えず、等しからざるを憂う(簾内敬司)
江戸の味とハイカラ味のリミックス(向笠千恵子)
学校給食が出発だった(立松和平)
大きな滝を下った時代(塩野米松)
もぎたての野菜たちと(落合恵子)
食は文化である(山下惣一)
地獄と極楽 私の十代の食生活(高史明)
カボチャと伊那谷の昆虫食(本多勝一)
弟がくれた一本のさつまいも(宮﨑礼子)
資本論と飢え(永畑道子)
飢えの時代 栄養学志向の原点(木村修一)
銀メシがまぶしかった頃(郷静子)
植物図鑑を「食物図鑑」として(太田愛人)
どの家も母は料理の名人だった(高木護)
山も川もかつてはアイヌの食糧貯蔵庫(萱野茂)
第二章 戦中から昭和初めの十代
家族とともに、食べた食べた(寿岳章子)
我が十代に「食」あり(森雅央)
三つの別(岡部伊都子)
瓦房店の餃子(高橋伯夫)
「綴方」に書けなかったこと(豊田正子)
信濃の空の下に味噌汁の香が流れる(小林直樹)
昔、沖縄、食べ物あれこれ(徳田キヨ)
台湾の味、豚肉のデンブ(奥山えみ子)
遊びを通して教えられた農家の四季(竹田カツ)
あのスープの味(真尾悦子)
第三章 昭和の初めから大正の十代
どうしてあんなに米が食えたのだろう(木下順二)
若芽のおむすび(近藤とし子)
畑の西瓜にのどうるおして(樋口清之)
米を大事にした頃(中林貞男)
三度三度の三杯めし(丸岡秀子)
村ぜんぶが食べものだった(溝上泰子)
終章 いま十代は、そして十代へ
「もったいない」「感動しない」食卓にさよならを!(内山志津子)
十代の食の大切さを思うとき(服部幸應)
関連統計図表
日本食物百年史略年表
解説 「食べないと死ぬ」から「食べると死ぬ」へ(鷲田清一)