ウチナーンチュが見た戦前・戦時下の台湾・フィリピン

あいさつ（沖縄県平和祈念資料館　館長　國仲功）
「戦後７０年伝え残す記憶　ウチナーンチュが見た戦前・戦時下の台湾・フィリピン」
展示の主題と構成

第Ⅰ部：近くて遠い台湾～蓬莱の島とともに～
１　南方の拠点
（１）イラ・フォルモサ（美しき島）
（２）歴史の中の台湾
（３）日本による台湾統治
＜台湾が歩んできた道のり＞
（４）熱帯ヲ支配スルモノハ世界ノ市場ヲ支配スヘシ（近代化する台湾）
○コラム①　～不毛の大地の農民を救った男～
○コラム②　～甲子園で巻き起こした旋風～

２　海を渡ったウチナーンチュ（沖縄県出身者）
（１）台湾熱（台湾ブーム）
（２）ウチナーンチュの生活
（３）差別と偏見の中で
○コラム③　「絆」～琉球漁民慰霊碑～
（４）学校教育とウチナーンチュ
（５）霧社事件
○コラム④　師弟同行を実践した信頼厚き教育者～
○コラム⑤　～修学旅行は台湾～

３　南門の防波堤
（１）忍び寄る戦局
（２）台湾疎開
◎命の証言①「台湾の人たちの親切で生き延びた」（嵩本安意）
（３）戦時下的大空襲
（４）３万人のウチナーンチュ引揚げ
◎命の証言②「台湾での疎開生活」（糸洲マサ）
○コラム⑥　～戦後も続く不安と「２２８事件」の恐怖～

４　台湾とのつながり
（１）台湾からもたらされたモノ
（２）過去を語るモノ
◎～ウムイ～　あれから７０年、「台湾で生まれ、戦争を体験し、今思う」

第Ⅱ部：砲弾と飢えと不安の中で～異国のふるさとダバオ～
１　緑豊かな大地（フィリピン）
（１）マガンタン　ハポン（こんにちは）
（２）スペイン・アメリカの統治時代
（３）日本とのつながり

２　希望の大地
（１）海を渡ったウチナーンチュ
（２）ダバオへ向かう
（３）麻山カチ、モーキガデンニ（麻山に儲けにいくらしい）
○コラム　～動力ハゴタンの考案～
（４）アバカ（麻）とともに生きる

３　希望の大地から壮絶な逃避行へ
（１）戦時体制への突入
（２）タモガン逃避行
◎命の証言①「フィリピンでの戦争体験～避難生活～」（杉原洋子）
◎命の証言②「フィリピン山中での逃避行」（宮里キヨ）
（３）タモガンに始まりタモガンに終わる

４　フィリピンと沖縄の絆
（１）たどる記憶　～今なお続く慰霊の旅～
（２）残留日系人２世の今
（３）思い出はダバオの丘に

資料編
１　展示資料目録
２　参考文献