雲ながるるままに
はじめに
第一章 山田家前史
1 信長から尾張藩の時代へ
本家の菩提寺
ご先祖は尾張藩家老
半田の山田家について
2 曾祖父以降
幕末から明治維新の頃
本家を継いだ鶴次郎と銀次郎が興した<山口鋳造所>
3 山田家の源流
山田家の出自を探る
戦国時代以降の山田家
『万葉集』と山田家
4 山田家の女性達を中心に
祖母かぎについて
父正行と子ども達
母菊枝の実家と結婚後の生活
母菊枝の兄とその子ども
母菊枝の実家の親戚
父正行の妹と弟
鏡次郎について
5 父正行と山口鉄工所
文サの思い出
近所付き合いのよかった父
船のエンジン開発と販売・修理
山田鉄工所とその家族
鉄工所の機械
二章 生い立ちの記-幼年から学生時代
1 腕白盛り-幼年時代
野球と相撲が盛んな土地柄
腕白盛りで怪我ばかり
手相見をする行商の小茶子さん
日常生活にひそむ危険
叔父久信の思い出
2 半田から名古屋へ-尋常小学校低学年
学芸会での独演
名古屋の本家へ
山田本家と母しずへのこと
本家での暮らし
前田の叔母さん達のこと
夏休み
二学期の始まり
紅葉狩りと鵜飼い
半田と亀崎の祭り
三、四年生のときの担任の先生
3 名古屋での生活-尋常小学校高学年
信子さんと俳句
書道教室へ通う
異性に対する意識の芽生え
冬の訪れ
将来の夢
中学校進学をめざして
4 文武に励む-中学校時代
苦手だった英語の授業
夏休みの思い出と出来事
中学校での日々
親友のこと
剣道で身体を鍛錬
剣道が強かった兄の実
遠泳大会
迫る大学受験
5 早稲田大学時代
東京での暮らしが始まる
大学での講義
軍事教練の思い出
兄と黛家と
正月の帰省
二十歳での徴兵検査
校外工場実習
本家と分家の明暗
三章 明日は征く-戦争のこと
1 いざ海軍へ-第十三期海軍飛行予備学生
海軍予備学生となる
山金商店の衰退
土浦海軍航空隊での日々
待ち遠しい面会日
2 厳しい水上機訓練-北浦海軍航空隊
北浦海軍航空隊に配属
水上機の特性
激しい訓練の明け暮れ
実用機訓練部隊に配属
河和海軍航空隊
難しい着氷訓練
3 教官としての日々-福山海軍航空隊
福山海軍航空隊
予科練習生の教育に当たる
外出時の注意事項
急性盲腸炎に罹る
個性豊かな兵隊達
夜間訓練
戦況の推移
中尉に昇進
飛行艇の墜落事故
4 特攻命令を待つ-琴平水偵隊
特別攻撃隊始まる
特攻隊に編入される
出撃準備
天草基地での訓練
敵機との空中戦
再度の出撃命令
福山航空隊に関する機密文書
原爆投下
5 敗戦を迎える-半田への帰郷
最後の特殊飛行
敗戦の重み
敗戦の残務処理
無事だった半田の家に復員
壊滅的な名古屋の惨状
愚かだった大東亜戦争と運命
四章 私の戦争回顧
1 この戦争を振り返って
特攻隊とは何であったか
筆舌に尽くしがたい悲惨な出来事
2 なぜ戦争は起きたか
勝ち目のない戦争
原子爆弾から現代に続く核の脅威
3 戦後の山田家の軌跡
その後の山田一族
妻の実家との不思議な縁
おわりに