戦争俳句と俳人たち
はじめに
第Ⅰ部
草野誓子 モダニズムから自己凝視へ
1 俳句道からのモダニスト誓子批判
2 新興無季俳句の主張
3 「支那事変三千句」
4 「国民的感情」と「詩感情」
5 「戦闘俳句」の推奨
6 自己凝視の成果『激浪』 昭和二十一年版の謎
7 誓子の資質と戦争俳句
8 稀本『満洲征旅』について
日野草城 モダニズム・戦火想望俳句の限界
1 俳人・草城への疑問
2 「俳句研究」の創刊と反響
3 戦前前衛俳句への影響
4 草城の華やかな文才
5 「麦と兵隊」の俳句化をめぐる論争
6 「無季容認」と「超季感」
7 長谷川素逝『砲車』 その栄光と闇
8 高屋窓秋『河』
9 富澤赤黄男との距離
10 片山桃史の一言
11 富澤赤黄男と片山桃史
中村草田男 屈せざる者の強さと弱さ
1 教師中村草田男
2 草田男の復活
3 句集『来し方行方』
4 十二月八日の俳句
5 富安風生と水原秋桜子の十二月八日
6 草田男における他者の重さ
7 楸頓批判
8 草田男の激情
9 「成層圏」における草田男
10 中村草田男の不可解
加藤楸頓 荒野・死を見つめるこころ
1 『火の記憶』
2 象徴性にまさる迫真力
3 中国大陸俳句紀行『沙漠の鶴』
4 大本営陸軍報道部部長秋山牧車
5 「寒雷」大東亜戦争俳句集
6 「俳句研究」大東亜戦争俳句特輯
7 清水清山の存在
8 執念の芭蕉全句評釈
第Ⅱ部
戦前・戦中の俳句入門書を読む
内藤鳴雪
高浜虚子
沼波瓊音
大須賀乙字
嶋田青峰
臼田亞浪
荻原井泉水
飯田蛇笏
富安風生
秋山秋紅蓼
宮田戊子
田村木國
水原秋桜子
吉田冬葉
栗林一石路
桜木俊晃
峰岸杜丘
伊東月草
湊揚一郎
山口誓子
東京三
龍春一
井手逸郎
皆吉爽雨
星野立子
大野林火
加藤紫舟
加藤楸頓
長谷川素逝
岩田潔
作法講座類
吉岡禅寺洞主宰「天の川」と石田波郷主宰「鶴」
あとがき