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戦時日本の国民意識

サブタイトル1~10
国策グラフ誌『写真週報』とその時代 叢書21COE-CCC多文化世界における市民意識の動態;36
編著者名
玉井 清 編/清水 唯一朗 執筆者/小田 義幸 執筆者/岩村 正史 執筆者/奥 健太郎 執筆者/門松 秀樹 執筆者/靏岡 聡史 執筆者
出版者
慶應義塾大学出版会
出版年月
2008年(平成20年)1月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
453p
ISBN
9784766414622
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ta77
保管場所
閉架一般
内容注記
索引あり
和書
目次

巻頭言(安西祐一郎)
刊行にあたって(小林良彰)
序(玉井清)

第1章 国策グラフ『写真週報』の沿革と概要(清水唯一朗)
はじめに
Ⅰ 『写真週報』はどのように作られたのか
1 刊行の経緯
2 編集組織
3 編集の実際
Ⅱ 『写真週報』の誌面構成とその変遷
1 「国策グラフ」の模索のなかで 創刊号(昭和13年2月号)~99号(15年1月)
2 『週報』の大衆版として 100号(昭和15年1月)~198号(16年12月)
3 「国策のグラフ」から「戦時のグラフ」へ 199号(昭和16年12月)~273号(18年5月)
4 「戦時のグラフ」の終戦 274号(昭和18年6月)
~374・5号(20年7月)
Ⅲ 『写真週報』はどのように読まれたのか
1 頒布の方法と発行部数
2 読者の構成
3 『写真週報』の活用方法
おわりに

第2章 『写真週報』に見る食糧問題(小田義幸)
はじめに
Ⅰ 供給不安の払拭と節米意識の浸透
Ⅱ 全国民への食糧増産奨励と戦時食生活の浸透
Ⅲ 国民皆農と自力更生の徹底
おわりに

第3章 『写真週報』に見る模範的国民生活(小田義幸)
はじめに
Ⅰ 民需抑制意識の涵養
Ⅱ 戦時意識の扶植と戦時経済への協力要請
Ⅲ 犠牲的耐乏生活の実践
おわりに

第4章 『写真週報』に見る民間防空(岩村正史)
はじめに
Ⅰ 日中戦争下における民間防空
Ⅱ 欧州における都市空襲とその影響
Ⅲ 太平洋戦争突入と『時局防空必携』改訂

第5章 『写真週報』に見る労務動員(奥健太郎)
はじめに
Ⅰ 労務問題の浮上 昭和13年~15年
1 労務動員
2 勤労精神昂揚
Ⅱ 労働力不足の深刻化 昭和16年~18年前半
1 労務動員
2 勤労精神昂揚
Ⅲ 労務動員の全面化 昭和18年後半~19年7月
1 労務動員
2 勤労精神昂揚
Ⅳ 崩壊する戦時体制 昭和19年7月~終刊
おわりに

第6章 『写真週報』に見る「健民運動」(奥健太郎)
はじめに
Ⅰ 体力向上
Ⅱ 病気予防
Ⅲ 人口増産
1 乳幼児死亡率の低下
2 出産奨励
おわりに

第7章 『写真週報』に見る学生・生徒・児童(奥健太郎、靏岡聡史)
はじめに
Ⅰ 学徒勤労動員
1 動員計画対象外の時期 昭和13年~15年
2 臨時要員として動員された時期 昭和16年~18年前半
3 常時要員として計上された時期 昭和18年後半
Ⅱ 兵力動員
1 大学生と兵力動員
2 生徒と兵力動員 少年兵募集
3 児童と兵力動員 軍人援護
Ⅲ 科学・航空教育
1 日中戦争期における科学技術振興
2 太平洋戦争勃発後における科学技術振興
おわりに

第8章 『写真週報』に見る戦局報道と軍事情報(門松秀樹)
はじめに
Ⅰ 大本営発表と戦局報道
Ⅱ 戦局の推移と『写真週報』における報道
1 日中戦争期
2 日米開戦後 日本軍優勢期
3 両軍膠着期
4 日本軍劣勢期
5 日本軍継戦能力喪失期
おわりに

第9章 『写真週報』に見る東アジア観(靏岡聡史)
はじめに
Ⅰ 日中戦争期における東アジア
1 汪兆銘政権成立前の中国
2 汪兆銘政権成立後の中国
3 日中戦争期における満洲
4 日中戦争期における朝鮮と台湾
Ⅱ 太平洋戦争勃発後における東アジア
1 日本軍攻勢下の東アジア
2 米軍反攻下の東アジア
おわりに

第10章 『写真週報』に見る英米観とその変容(玉井清)
はじめに
Ⅰ 日中戦争下の英米観
1 日米親善の促進と対英批判の抑制
2 日中戦争の再定義に伴う英米観の悪化
Ⅱ 日米開戦後、日本攻勢下の米英観
1 アジア侵略並びに圧政者としての米英像
2 アジアからの退却を余儀なくされる米英像
3 米英両国の弱点の強調
Ⅲ 米軍反攻下の米英観
1 残虐卑劣な米英像の強調
2 「強国日本と弱国米英」像の修正
おわりに

第11章 『写真週報』に見るドイツ観(岩村正史)
はじめに
Ⅰ ドイツ関連写真記事の分類と全体的傾向
Ⅱ 友好国イメージの強調と批判の封印
Ⅲ 「若きドイツ」のイメージ
Ⅳ 軍事的な「強さ」の強調
おわりに

あとがき
図版一覧
索引