少女たちへのプロパガンダ

一章　満州事変が起こされる
軍国少年・軍国少女
『少女倶楽部』を取り上げる
『少女の友』との違い
満州事変への反応　山中峯太郎「万国の王城」、西条八十「守って下さい満州を」
〈肉弾三勇士〉

第二章　仮想の日米戦争
空襲されるという予測　野村愛正「防空第一戦」
少女の役割　平田晋策「日本がもし空襲されたら」
日中戦争の中休み？ 　平田晋策「熱河と支那兵の話」
日米戦争は近いか遠いか
仮想の戦争と実際の戦争

第三章　支那事変に突入する
関心は空襲　海野十三「愛国小説　防空戦線」
千人針と慰問文と
〈感動〉を要求する　「支那事変感動美談集」
「長期戦となりました」　陸軍大将　松井石根「戦地より還りて」
従軍看護婦たち（１）　「白衣の天使にお話を聞く」

第四章　大平洋戦争前夜
支那の少女たち　国分一太郎「新支那の子供」他
従軍看護婦たち（２）　古屋糸子「祖国」他
「国策協力」キャンペーン　「進んで国策に協力しませう！」他
内務省からの圧力　〈児童読物改善ニ関スル内務省指示要項〉
軍の弾圧　陸軍情報部　鈴木庫三少佐

第五章　破滅の大平洋戦争
ページ数の減少
読者に向けての精神指導
ミッドウエイ海戦の虚偽報道　同盟通信社　千葉愛雄「太平洋を圧する凱歌」他
学徒動員の低年齢化　千葉愛雄「私たちも皇軍の戦士」他
国民を裸にする　文部省督学官　成田順「衣料切符制について」他
従軍看護婦たち（３）　氏原大作「茶の座日記」他

あとがき
資料