満州航空の全貌
- サブタイトル
- 1932~1945:大陸を翔けた双貌の翼
- 編著者名
- 前間 孝則 著者
- 出版者
- 草思社
- 出版年月
- 2013年(平成25年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 415p
- ISBN
- 9784794219770
- NDC(分類)
- 687
- 請求記号
- 687/Ma27
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 文献あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 世界に類例のない翼
とうとう戦争が始まったぞ
「満州国」進出の先駆け
軍民両用の覆面部隊
エース級の操縦士を揃える
断片的な記録と記憶が残るのみ
同志たちの骨を埋めた痛恨の満州
第一章 操縦士たちの満州事変
柳条湖事件の勃発
「智謀の石原」「行動の板垣」
航空機を一機も持たない関東軍
脅威は張学良の飛行機
矛盾する張学良への航空援助
日航大連支所長も危惧
「関東軍の謀略らしい」
日航大連支所の役割
朝鮮軍飛行機隊が出動
輸送機の挑発命令
貴殿において適宜処理せよ
身命を賭して国策に協力
張学良飛行隊の実態
「これからもよろしく頼むぞ」
石原の航空機に対する先見性
日航の大連支所開設
冒険好きの操縦士
航空界を自由に開拓したい
リンドバーグ夫妻機を先導
石原が同乗しての錦州爆撃
軍用定期航空路の開設
極寒の地での整備に苦労
第二章 閻錫山の隠密飛行
巣鴨プリズン行きは間違いない
甘粕元大尉との交友
蒋介石軍と軍閥との攻防
滞空一万時間を達成
長く伏せられていた秘密工作
反=蒋介石軍への連携
“常勝将軍”蒋介石
挙兵して張学良を討つ
個人責任に於いて
生命の保証はできかねる
ご無事に行ってきてください
内蒙古の大同に無事到着
大論争を巻き起こした
日本の歴史は変わっていたか
満州事変に向けた陽動作戦
軍用定期航空路の開設
第三章 児玉常雄と航空事情
国民的英雄・児玉源太郎の四男
民間航空の育ての親
シベリア出兵と第一次世界大戦に従軍
世界第三位の「写真処」
航空局の生え抜き
「五大国」の一員として
網元のような自宅
訪欧飛行の狙いと思惑
一大賭けが外れる
渋沢栄一が動く
激動の昭和へ
ドイツ民間航空の急伸長
東洋の空は我らの手で開拓
第四章 大陸進出への序曲
極東の弾薬庫
軟弱外交への批判
日本航空輸送の創設
強硬派の「一夕会」
石原莞爾の「満蒙領有計画」
児玉の活躍の場がない
中国・満州通の駒井徳三
第五章 満州国の建国と軍閥
馬占山対策に苦戦
板垣参謀の搭乗機が不時着
満州航空創設は児玉に一任
男装の麗人、川島芳子
「満州国」の建国宣言
満州航空をめぐる省庁の争い
金日成率いる抗日部隊を空爆
反旗を翻した馬占山
馬占山からのチップ
第六章 満州航空の創設と救出作戦
創設をめぐる舞台裏
思い出多い大連の地
皇帝溥儀の岳父・栄源
満州航空の組織体制
板倉機はいまだ帰らぬ
在留邦人三〇〇人が拘禁される
運命を分けた登場任務の交替
落下傘降下で密偵を送り込む
間一髪の九死に一生
八人全員の壮絶な最期
ホロンバイル事件
邦人救出のタウリヤ飛行
ソ連兵と交歓
人質は無事帰還
笹川良一の国粋義勇航空隊
第七章 関東軍指揮下の満州航空部隊
奉天一の高給取り
熱河作戦に出動
アヘンは関東軍の財源
関東軍の指揮下に入る
児玉の別辞
武装する満州航空機
満州航空部隊は意気軒昂
天皇の撤退命令
日露戦争の亡霊
満州航空社員の軍事訓練
ユニークな経営
航空機の製造も手がける
第八章 日独間「空のシルクロード」開拓
関東軍の華北分離工作
華北に恵通航空公司を設立
ドイツの対中国軍事援助
「内蒙三国志」と「防共回廊」
日独航空ルート開拓を板垣に具申
ミステリアスな名プランナー
シベリア出兵にも従軍
「翔呈万里」夢を背負って
独ルフトハンザ航空も大乗り気
日独がパミール高原で東西を分担
“第二の満州事変”画策か
独立義勇飛行隊を編成
田中隆吉参謀の経歴
綏遠事件の勃発
戦闘指揮をめぐっての対立
無残な潰走と兵変
沸き立つ中国国民
西安事件の衝撃
東京裁判での「裏切り」証言
キャラバン隊の悲劇
すり替えられた積荷の真相は
孤絶したオチナ基地
肩章民族=軍人の独善性
第九章 大日本航空の誕生
盧溝橋事件と石原莞爾
蒙古自治政府が成立
操縦士たちをドイツへ派遣
シベリア航空ルートも模索
国際航空ルート開拓の焦り
陸海軍の縄張り争い
大日本航空の創設
中華航空の創設
東條が児玉の起用に反対
焼かれた中華航空の記録
定常化していたアヘンの航空輸送
アヘンの裏面史
内蒙古はアヘンの一大産地
第十章 ノモンハン事件、南方戦線への出動
「一撃破砕」の奢り
若き日の森繁久弥
「シマッタ、敵だ」
壊滅的な大損害
ソ連領内の空撮命令
航空写真隊をインドシナへ派遣
南方作戦の輸送隊編成
間一髪の命拾い
満州航空を支配する関東軍
死出の旅と覚悟
第十一章 ソ連軍の満州侵攻
B-29が満州を爆撃
突如、ソ連軍が侵攻
操縦士が足りない
ジャムス管区からの脱出飛行
総動員態勢でピストン輸送
「隼」型機が墜落、全員死亡
長い死の行進
奉天飛行場で聴く玉音放送
皇帝溥儀は満州航空機で亡命
大陸から消える日本の翼
終章 日航と全日空
日本航空の倒産劇
戦前のルーツをたどる
朝日新聞の数々の冒険飛行
「現在窮乏、将来有望」
東條輝雄へのインタビュー
YS-11の裏方たち
数々のトラブルを克服して
老パイロットの空への執着
大胆で歳とったパイロットはいない
あとがき
主要参考文献
本文写真出典
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