図書セカイ ニモ ガクドウ ソカイ ガアッタ060004637

世界にも学童疎開があった

サブタイトル1~10
編著者名
奥田 継夫 著
出版者
株式会社日本出版センター
出版年月
1990年(平成2年)4月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
310p
ISBN
4889002332209
NDC(分類)
209
請求記号
209/O54
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

第1章 世界の学童疎開〈スペイン・イギリス・フランス篇〉
1 プロローグ
2 スペイン篇
 ゲルニカ爆撃後の疎開事情
 ソ連に行った子どもたちは
3 イギリス篇
 キャリーの疎開体験から
 疎開の細目、調査報告
 キャシーとセレスティーン、二つの戦争
 日本の疎開とイギリスの疎開
 日本の疎開-おくれた理由
4 フランス篇
 ナチス占領下でのパリでの別離
 オラドゥールの悲劇、児童虐殺
 そして広島の疎開学童も

第2章 ドイツの学童疎開
5 ドイツ篇
 疎開責任者、シーラッハの命令
 疎開の規定と注意書と圧力
 キャンプ生活でのナチス式管理
 ハンナの父の「反逆罪」と罰
 アジアの中の日本を考える
 時代の証言者、アンネ・アニー・エルク
 アウシュビッツの子どもたち

第3章 ポーランド、ソ連の学童疎開
6 ポーランド篇
 民族撲滅政策の証明
 世界に類のない子ども収容所
 ユダヤ少年・フリードリッヒの不幸
 ユダヤ人差別と虐殺
 父への四つの質問
 なぜナチズムを許したのか
 戦争責任の所在
7 ソ連篇
 モスクワからシベリアの町に
 レニングラード包囲網をくぐって
8 結論 
 疎開のない社会への一歩

第4章 疎開の思想化にむかって
9 疎開体験を伝える方法
10 皇太子の疎開の思想
11 避難か戦力保全か
12 日本学童疎開の思想
 ①集団疎開-その影は今も
 胃と心に刻まれた思想
 付・引率教師と寮母
 ②残留組-棄民政策の犠牲者
 廃園に残された虚弱児童
 ③縁故疎開-田舎と都会の力学
 怨みをのんだ個人の役割
 子どものころいじめがあった

第5章 いじめの思想
13 いじめ今昔
 昔のいじめ
 同窓会・心の傷
 現代のいじめ
 傾向と対策、認識と対話
14 今なお生きる疎開の現実
 沖縄、県ぐるみの集団疎開
 ベトナム戦争、そしてピースボートの体験から
 ボートピープルとの出会いと発見

第6章 戦争になると十代はどうなるか
15 巧みな十代政策の下で
 ①働く-奉仕という名の強制の下で
 ②遊び-戦争ごっこと看護婦ごっこ
 ③教える-体罰主義と大和魂
 ④国策-すべては戦争のために

第7章 集団疎開拾遺
16 母
 母と子が別れるとき
 新聞記事の疎開描写
 母のむかえを待つ日々
17 出発
18 テンノウヘイカ バンザイ
19 本
 疎開を描く二つの目
 心の傷・文学の原点
 過去と未来の戦争について
 子どものとき戦争があった時代は・・・
 十五年間子ども説
 反戦教材この一冊
 
第8章 学童疎開・読むリスト
あとがき