図書目録ナカハラ ジュンイチ ビ ト ジョジョウ資料番号:060004619

中原淳一 美と抒情

サブタイトル
編著者名
高橋 洋一 著
出版者
講談社
出版年月
2012年(平成24年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
269p 図版16p
ISBN
9784062179690
NDC(分類)
726
請求記号
726/N33
保管場所
開架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序文 中原淳一の《聖少女像》

第一章 大正《ベル・エポック》が育んだモダンな才能
早熟な幼少年時代
父の死で、米国女性宣教師宅に寄宿
関東大震災で広島の女子校付属小に転校
建築家になった兄・貫一の招きで母と上京
画学生になって絵と人形作りに熱中
夢二の世界に傾倒
画学生時代の夢二風の絵
油絵にも熱中した画学生時代
腕を買われ、一七歳で高級洋装店専任デザイナーに
創作人形展がきっかけで挿絵画家に
「少女の友」内山主筆に初めて会う
次代を担う画家になると秘かに期待される
毎号のように「少女の友」を挿絵、口絵で飾る
淳一企画の斬新・華麗な付録も人気を呼ぶ
生活を持たない透明な美しい少女像

第二章 「少女の友」の人気画家として活躍
三五年の「少女の友」一月号で表紙絵デビュー
川端康成の少女小説「乙女の港」に挿絵を描く
吉屋信子の「花物語」「小さき花々」に挿絵を描く
女學生服装帖 淳一の《服装時評》
「少女の友」にも当局の締付け
川端の少女小説「美しい旅」
洋風雑貨と洋装の店「ヒマワリ」開店
はたちの神様
内山主筆に当局から圧力
「女學生服装帖」にモンペは不要
婦人の服装全面黒づくめ論に反発
「女學生服装帖」降板
軍部の圧力で「少女の友」表紙絵の画家を辞す
内山主筆が淳一降板を誌上で報告
岐路に立ち独立模索 雑誌編集への意欲
わが国のスタイルブックの先駆け「きものノ絵本」刊行
宝塚の人気男役・葦原邦子と結婚へ
淳一と葦原がインタビューで初対面
葦原が宝塚引退発表
内山主筆の言葉で結婚を決意
東伏見の淳一邸で新婚生活
少年時代の画集
太平洋戦争開始 淳一の絵は事実上追放
召集され横須賀海兵隊に配属

第三章 戦後の開花 女性誌「それいゆ」「ひまわり」などを創刊
終戦 淳一復員 女性誌創刊を企図
新たに編集室を置き、出版準備
戦後初のスタイルブック「きものノ繪本」刊行 「ヒマワリ社」設立
「きものノ繪本」爆発的な売れ行き 雑誌の原資に
女性誌「ソレイユ」創刊 センチメンタルを避ける
少女雑誌「ひまわり」創刊
「お部屋の工夫」で《住まいの更生》
「私の好きな少女」
「それいゆ」にニュー・ルック上陸
清潔な美しい粧いを 「みだしなみせくしょん」
橋爪常子が「ひまわり」編集部に 川端康成「歌劇学校」連載
蕗谷虹児「思い出のスケッチ帖より」
芦田淳が淳一に師事
魔法のように早く絵を描く
わが国初の本格ミュージカル「ファニー」上演
イヴニングドレス辛口提案

第四章 淳一初のパリ行き 多彩なパリ便り
五一年四月パリに旅立つ
パリ発「SOLEIL PATTERN」
パリの婦人帽子の美しさ
パリの髪の華やかさ
オペラ、シャンソン通い 最新のパリ・モード情報
パリ発の淳一「デザイン研究」
「グレタ・ガルボの帽子」
パリ滞在一年で切り上げ帰国 「ひまわり社」経営悪化
淳一の「スペイン闘牛見聞記」
淳一が観たパリ・モード 「きものの絵本」などのスタイルブック
スタイルブック「スーツとセパレーツ」など
スタイルブック「スウェーター集」
「髪のスタイルブック」
「子供のスタイルブック」

第五章 「ジュニアそれいゆ」創刊 病に倒れる
ティーン向け雑誌「ジュニアそれいゆ」創刊 「ひまわり」廃刊
芸能界への登竜門「ミスター、ミス・ジュニア」コンクール
淳一の推挽で浅丘ルリ子が映画『緑はるかに』主役に
「それいゆ じゅにあ ぱたーん」で木綿礼賛
若き日の美輪明宏もシャンソン歌手として登場
愛する個性派俳優たちに《装い》のユニークなアイデア提供
「それいゆ ぱたーん」の「春一〇二スタイル」 目も眩むほどの絢爛さ
新進の三島由紀夫も登場
総合芸術家・名伯楽としての淳一
伝統的雑誌「血と薔薇」に連なる人脈も登場
「それいゆぱたーん」のユニークな「配色の研究」
「それいゆぱたーん」の「配色の研究 その二」
飯田深雪 《食》と《花》を多彩にアレンジしたパイオニア
指南書「スタイル画を描きたいひとへ」
スタイル画を描く楽しさを大事に
《教養のアナーキー》澁澤龍彦が随想「若さの反抗」で初登場
淳一命名の夏木陽介が東宝入社 映画デビュー
日本一小さなジャズシンガー・伊東ゆかりに注目
新居完成直後に心筋梗塞で倒れ、入院
子供たちとは心の交流深まる
《流行とは何か》「ジュニアそれいゆぱたーん」
長男・洲一とコクトー詩を語り合う
真夏の猛暑下で撮影の仕事後、倒れて入院
若手の内藤瑠根が「ジュニアそれいゆ」表紙を描く
「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」が相次いで廃刊に
温暖な千葉・館山で療養生活開始
地元の女性たちに人形作り指導
人の温かさを感じ、花の美しさを見る

第六章 夢再びパリへ 「女の部屋」創刊 館山で永眠
再び渡仏 変わりゆくパリを目撃
仏文化相マルローが人形展開催を勧める
一〇年ぶりに雑誌「女の部屋」創刊 全可能性を賭け
ノーベル賞作家・川端康成が随想
「愛する心」がなかったら、人間はだれもが孤独
黒のおしゃれ パリの黒
女性と香り
三島の随想「女性は愛の天才」自決二か月前
私の知っているきものの話
色彩批評「カラー アンド カラー」「計画的な色を着る」
五号で「女の部屋」廃刊 一年間に三回倒れ
再び脳血栓で倒れ、療養のため館山に移住
療養中に、画集第一、二集刊行
館山に死す 享年七〇歳

注釈一覧

後書き 中原淳一とアニメーション映画

主要参考文献
年譜

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