GHQ焚書図書開封 6
第一章 アメリカの野望は日本国民にどう説明されていたか
アメリカに対する不安と楽観
アメリカの東洋進出-最初の一歩
ペリーが考えていた「太平洋航路」
アメリカの「東洋進出」略史
”若き大国”アメリカと日本の世界史的位置
昭和七年ごろの日本はアメリカとの共存共栄も考えていた
つねに西へ向かうアメリカは太平洋へ出た
アメリカの太平洋進出はドイツとの「サモア分割」にはじまった
じわじわ領土を拡大していったアメリカの帝国主義政策
パナマ運河開鑿の深慮遠謀
シナ進出では大政策転換に踏み切ったアメリカの意図
第二章 戦争の原因はアメリカの対支経済野望だった
アメリカは”正面の敵”ではなかったが
アメリカの「門戸開放宣言」の狙い
満洲を舞台にアメリカの”敵”はロシアから日本に変わる
ハリマン構想の挫折
アメリカは日本の満鉄権益を狙ってきた
戦間期におけるアメリカの積極的なシナ進出
ワシントン会議におけるアメリカの野望とその行方
対支貿易が決定的に重要だった日本の事情
「二枚舌外交」でじわじわシナに浸透していくアメリカ
アメリカのシナ進出が戦争の引き金になる
第三章 アメリカの仮想敵国はドイツではなく日本だった
太平洋の支配を狙うアメリカの海軍軍拡
太平洋進出のために態勢を整えた米国海軍
日米海軍力を比較する
ロンドン軍縮会議で日本はアメリカに完全に抑え込まれた
アメリカは実は尚武の国である
アメリカのターゲットは日本だった
日米は戦端を開くべきか?
日米もし戦わば・・・
日米戦争は世界各国を戦禍に巻きこむ
日米ではこれほどちがう戦争の意味
第四章 日本は自己の国際的評判を冷静に知っていた
アメリカにおける「排日」の言い分
理不尽きわまりない「排日」の実態
排日法により一九二〇年ごろから移民は激減、帰国者が増える
排日はどんなふうに行われたか
日本人移民とアメリカ農業の深いかかわり
当時の漫画に見る「日本の行動」「世界の無理解」
「大東亜共栄圏の思想は日本のモンロー主義だ」
昭和七年の時点で日米国民は開戦など予想していなかった
経済関係から見ても日米開戦は予測しえなかった
第五章 アメリカ外交の自己欺瞞
アメリカの「弱み」と「強み」
アメリカ人はナチス・ドイツを徹底して嫌い抜いていた
着々と参戦を準備するルーズベルト&ユダヤ資本
アメリカ外交の基調
モンロー主義の正体は欺瞞だらけ
汎米主義で西半球を支配したアメリカ
門戸開放の要求も手前勝手
欺瞞だらけの九ヶ国条約
アメリカの侵略を正当化した「マニフェスト・ディスティニー」という信仰
第六章 黒人私刑の時代とアメリカ政治の闇
民主主義についての誤解を正す
正義とは「白人の正義」を見せつけた黒人私刑事件
アメリカの無責任が戦後世界の大混乱を招いた
アメリカによる「対蒋援助」「対英援助」の打算と欺瞞
アメリカがカリブ海を自分の”湖”とした有利な取引
支那事変勃発と同時にアメリカは”裁きの思想”を持ち出した
「ウラ」と「オモテ」を使い分ける英米両国
日本の外交家たちのアメリカへの反論
三国同盟と近衛VSルーズベルト
第七章 開戦前の日本の言い分(一)
大西洋憲章と日本の反応
大西洋憲章と日本包囲網
アメリカの意外な参戦目的とは?
アメリカの手で着々と進む日本攻囲陣
アジアにおける欧米列強の暴虐、略奪
「領土保全」という美名に隠された真意
日本は英米と激突せざるをえない宿命にあった
第八章 開戦前の日本の言い分(二)
急激に版図を広げるアメリカとそのエネルギー
日米戦争をはじめたのはアメリカである
許しがたいアメリカの”国際的謀略”
風雲急を告げるアジア情勢
日本軍の南部仏印進駐は自衛のためであった
”売国的”な日本の現代史家を糾す
ますます狭まる日本包囲網
戦雲いよいよ近づく!
開戦を目前にした日本人の「こころ」
第九章 特命全権大使・来栖三郎の語った日米交渉の経緯
日米交渉の経緯
第十章 アメリカのハワイ敗戦を検証したロバーツ委員会報告
アメリカの不正義、不公正はやがて白日の下にさらされる
第十一章 世界史的立場と日本
座談会「世界史的立場と日本」の概要
新しいかたちの戦争がはじまった
戦争と平時の区別ができなくなる「総力戦」
総力戦は戦後まで継続される
日本が英米を「指導する」という思想
四人の哲学者の議論は強いリアリティをもっていた
第十二章 総力戦の哲学
欧米デモクラシー国家が抱える矛盾
戦時と平時を貫く「新しい文化精神」の必要性
アジアで唯一「近代化」を達成した日本の自覚
古代以前から近代までを貫通する「国体」の精神
よい戦争がその目的を純化する
当時の人たちの”いのち”の声に耳を傾けよう
あとがき
文献一覧